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日本ボクシング連盟の山根会長が辞任を表明しました。問題が表面化してからわずか1週間ほどで一段落したということです。このスピードは、森友、加計、日大などの問題と比較すると、驚異的です。主人公のキャラクターによるものなのでしょう。
このスピード感のある展開は、私のような傍観者(やじ馬)にとってはありがたいものですが、報道の仕方、決着の付け方などには、少々不満もあります。
もう少し緻密な報道を
主人公のキャラがおもしろく、展開も早いので、そこそこおもしろい記事にはなっているのですが、かなり重要ではないかと思われる事実関係が不明な報道が多いのです。
例えば、本日(8月8日)に山根会長が辞任を表明しましたが、それは会長職を辞任しただけなのか理事職も含めての辞任なのか、いろいろな記事をのぞいてみましたが、そのことに触れていないものがほとんどです。告発したグループの会見の記事で、山根会長側がそこをあいまいにしているのだと分かりました。また、正式に辞任となるには、どんな手続が必要で、それがいつになるのか等も分かりません。やや欲求不満気味です。理事職は辞任しない、または会員としては残るなどということになれば、波乱は必至です。
また、理事30人はどのように選ばれた人たちなのか? 各都道府県連の会長とはどんな関係なのか? 告発した333人とはどういう人たちなのか? 辞任挨拶で言及されたように会長支持派の県連が33もあったというのは本当か?
これだけ反対者がいたのに理事のほとんどを会長支持派が占めていたというのは、理事の選任方法に欠陥があったとしか考えられません。
傍観者のこのような疑問に十分に答えていただける報道がなかったのは、残念です。
なぜ解任ではなく「会長一任」だったのか?
7日の臨時理事会について、事前の報道では、会長に辞任を迫り、それに応じなければ解任する勢いでした。それが、蓋を開けてみれば「会長一任」という腰砕けでした。舞台が大阪だけに、まるで浪花節です。
その事情もよく分かりません。直接的には、出席した理事が15人で、過半数に満たなかったため解任動議を提出できなかったとのことですが、臨時理事会の開催を決めたときに、何人の理事が出席できるか確認しなかったなどとは考えられません。
これが解任でなく辞任だったことが、後に禍根を残さなければいいのですが・・・。
早めに総会で除名を進めた方が、今後の組織のダメージが少ないと思います。
他の競技団体は大丈夫か?
ボクシング連盟の問題が今の時期に発覚したことは、不幸中の幸いでした。2020年の東京オリンピックの直前になってこんな問題が出てきたら、もっと困ったことになったでしょう。
女子レスリングなど、競技団体の不祥事が続きます。これを機に、他にこんな恥ずかしい団体がないのか、JOC、スポーツ庁などが総点検してくださることを希望します。
さあ、次は日大理事長です!マスコミさん、文科省さん、がんばって!
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