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 また信じられないようなニュースが報じられました。

 サントリー系列の飲料会社ジャパンビバレッジの支店長が、部下に「有給チャンスクイズ」と題したメールを送りつけていました。クイズに正解しなければ有給休暇を取得させないとする内容でした。

不正解だった部下には、実際に有給休暇の取得を認めていなかったとのことですが、お粗末にも出題ミス?のため、正解はない問題とのことです。笑い事ではありませんが、思わず失笑してしまいます。

この事件には、常識では考えにくいことが、重なっています。

 

管理職教育は?

 公務員の職場でも有給休暇が取得しにくい職場があるので、この支店長が有給休暇をなかなか認めたがらなかったことは、不適正であることはもちろんですが、驚きはありません。驚くのは、名前の通った企業グループの支店長が、有給休暇が労働基準法で認められた権利であることを知らなかったと思われることです。全く、そういう教育を受けずに管理職になっていたわけです。

 私も長く管理職をやっていましたが、職員団体と交渉等をするとき、こちらに弱みがあってはまともに交渉できません。特に、サービス残業を強いたり有給休暇を取得しないように圧力をかけたりすれば、職員団体から吊るしあげられるので、そんなことはしようとも思いませんでした。

 この支店長は、ほかにもパワハラ、労基法違反のようなことを繰り返していたようです。企業の管理体制がずさんだったことは間違いありません。

 

組合は必要だ

 以前から、労働組合、職員団体の組織率の低下が続いています。組合のない職場、組合に入らない労働者も増えているようです。

 私は、組合や職員団体が政治活動をすることには反対していますが、今回のジャパンビバレッジのような事件もあるので、組合自体はやはり必要だと思います。

 この支店長の問題を明るみに出したのも外部組合(ブラック企業ユニオン)です。

 こういう組合と日常的に対峙していないと、当局側にゆるみが生じてしまうのでしょう。


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