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大河ドラマが好きで、昔からずっと見ています。今やっている「西郷どん」だけでなく、低視聴率だった「平清盛」(2012年)、「花燃ゆ」(2015年)なども私はそれなりに楽しんで視ていました。
所詮は娯楽のドラマですから、歴史上ありえないエピソードなども挟まれているのはもちろんです。しかし、先日(9月16日)と前回の「西郷どん」は、かなり正直に、薩長による討幕の暗い部分を描写していて、好感が持てました。
主に以下の部分です。
1 幕府討伐の勅書を偽造したこと。
2 大政奉還後の「小御所会議」において、徳川慶喜に「辞官納地」などまで求めず徳川家も参加した穏やかな政権移行を求める意見が優勢だったにもかかわらず、薩摩藩が武力で威嚇して「辞官納地」などが決定されたこと。
3 旧幕府側の勢力を挑発し、武力衝突を起こすために、薩摩藩が不逞の浪士などを使って江戸の商家に押し入ったり放火したりするなど、騒乱を起こしたこと。
4 徳川慶喜が、御所に銃口を向けることを避け続けたこと。
5 坂本龍馬の暗殺が、幕府側ではなく、薩長側の仕業の可能性があること。
これだけ見ると、西郷隆盛ら討幕派は極悪人のようですが、ドラマでは、今のところ、慶喜がフランスの協力を得るために日本の国土の一部を割譲することを防ぐためという一点で正当化されています。しかし、その後の歴史を見ると、慶喜が領土の割譲をしてまでフランスの協力を得ようとしていたとは思えません。むしろ、外国に干渉させないために新政府軍との全面衝突を避けていたようにも見えます。
結局、西郷らの誤解、思い違いということになるのでしょうか?
能天気に現代の「薩長同盟」を演出してみせたあの人も、テレビを見られたでしょうか?
「平成の薩長同盟?」
今後も楽しみに見守りたいと思います。
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