サイト案内(目次)

 台風で1週順延になった江戸城無血開城の回が、先日(107日)放送されました。

 その前の回までは、薩長側が幕府討伐の勅書を偽造し、ならず者を使って江戸で商家を襲うなどのテロを起こし錦旗を偽造するなど、様々な悪事、皇室に対する不敬を働いたことが描かれ、それらの悪行のすべてが、徳川慶喜がフランスの協力を得るために日本の国土の一部を割譲することを防ぐためという一点で正当化されていました。その後の歴史を見ると、慶喜がそんなことを考えていたとは思えず、どうやってつじつまを合わせるのだろうと私なりに危惧していました。

 「かなり正直な「西郷どん」」

 

 先日の放送では、慶喜がフランス、イギリスの介入を極力避けるために正面からの武力衝突を避けたことを西郷どんが知りました。結局、薩長側の悪行は、正当性のない単なるテロ行為だったということです。薩長が、討幕のための手段として尊王とか攘夷という旗印を使ったわけです。このドラマは、西郷隆盛を主人公としているので、途中までは基本的に明治政府が作った歴史観に従うのでしょうが、ここまで正直に西郷らの悪行を描いていることに少し驚き、さわやかさを感じています。事実は事実だから、庇いきれないといったところでしょうか?

 

 結局、歴史は勝者が作るものであることが、よく理解できます。

 薩摩、長州、逆に会津、庄内、長岡などの地域の人たちは、どんな思いでドラマを見ているでしょうか?

 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村 参加しています。


スポンサードリンク