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 大阪府の松井知事が、102日の府議会の休憩時間中に、庁舎正面玄関から公用車に乗り、府庁舎周辺を回って5、6分後に戻りましたが、その間、車内でたばこを吸って休憩していたことが報じられました。知事が出席していない府議会総務委員会で、秘書課長が自民党議員の質問に答弁し、ばれてしまったようです。

 

ちょっと同情

 議会での答弁は非常に気を使い、緊張を強いられるものでしょう。私は喫煙しませんが、愛煙家なら休憩時間にちょっと一服したくなる気持ちは分かります。

周囲の情勢に流されて知事として敷地内禁煙を決めてしまい、自ら苦しんでいるのは、ちょっと同情したくなりますが、これはやってはいけないことでしょう。

 

一般職員は

 大阪府では、今年(2018年)4月に、勤務時間中に繰り返し職場を離れて近くのビルの喫煙室で喫煙していたとして49歳の男性職員を訓告処分にしました。この職員は依願退職したことが報じられています。

 「喫煙のための職場抜け出し」参照

 

知事は特別職であり、一般職員のような勤務時間とか職務専念義務などの制約はないので、違法とか規則違反という問題はないでしょうが、職員にそういう制約を課している立場から、これはやってはいけません。

 

秘書課長にも同情

 こんなことを議会の委員会で答弁させられてしまった秘書課長にも同情します。知事から恨まれたり、文句を言われたりするかもしれません。また、もしかしたら公用車内でタバコを吸うという対策は、困っている知事を助けるための秘書課の発案だったのかもしれません。

この質問が、不意打ちであったかどうかも気になります。

私も、古巣の県庁の「総務○○委員会」に出席したり、補助員として同席したりしたことが何回もありますが、秘書課長への質問は聞いたことがありません。秘書課は、一般に議会の委員会で質問されることが少なく、答弁には不慣れなのかもしれません。

 

明白な規則違反ではないだろうが

 知事は特別職であり、勤務時間も明確に定められていないので、休憩中の喫煙を禁止するのは難しいような気がします。知事室で隠れて喫煙すれば、敷地内全面禁煙を定めた規則に違反してしまいますが、公用車で敷地外に出ればセーフなのでしょう。できるのは、公用車内でも全面禁煙にすることでしょうか?

 知事の行為は、化石燃料を無駄に消費し、温暖化ガス等を発生させています。また、 運転手が受動喫煙の被害を受けており、社会道徳的には、知事室で隠れて喫煙するより、悪質な行為というべきでしょう。

 敷地内禁煙に耐えられない人は、その職場の職に就いてはいけないのでしょう。

 知事も、依願退職した職員のように、知事の職をとるか喫煙をとるか、選ばなければなりません。

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