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 題名を見れば見当がつく通り、加計学園の獣医学部新設と安倍総理の関与についての詳しいレポートです。加計学園の問題が明るみに出る前、昭恵夫人がフェイスブックに投稿した写真(安倍総理、加計理事長ら、親しい友人によるクリスマスパーティーで撮影した写真)の表題「男たちの悪巧み」を引用したものでしょう。

 『「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』という副題が付されています。

 半年ほど前に市立図書館に申し込んでいましたが、ようやく順番が来て、読むことができました。国民が高い関心を持っていることがうかがわれます。

 

安倍夫妻と加計氏の深い関係

 既に国会やマスコミで話題になり、疑惑の背景にある様々な事実が明らかにされていますが、本書はさらに詳しく、深堀しています。

 安倍夫妻、時には昭恵夫人だけが加計理事長と海外へ同行し、加計学園の海外戦略の手助けをしている状況も紹介されています。加計学園傘下の英数学館小学校と米バージニア州にあるグレートフォールズ小学校の姉妹校提携に際しては、再三昭恵夫人が加計氏に同行し、加計学園に箔をつける役割を果たしています。明らかに便宜を図っている形で、獣医学部の件だけは便宜を図っていないと言われても信じることは困難です。

 元文部科学大臣の下村氏の夫人も再三同行しています。

 そのような夫婦ぐるみの深い関係性の中で、昭恵夫人は、加計学園傘下の御影インターナショナルこども園の名誉園長を務めるなどしています。森友学園の問題でも昭恵夫人が名誉校長に就任していますが、これは森友学園が加計学園の手法を真似たことなのでしょう。

 

官僚の忖度では片づけられない

 下村氏が文部科学大臣だった時には下村氏が、文部科学大臣が代わってからは、官邸の萩生田官房副長官が加計学園の獣医学部のために動いていたようです。そして、この二人には、パーティー券のまとめ買い、落選中の特認教授への採用、報酬支払という形で、資金が提供されています。

 萩生田氏等は、文部科学省で存在が明らかになった文書等で、総理のご意向として、かなり明確に官僚に対して指示しています。官僚の「忖度」で済ませられる程度を超えた指示でしょう。ただ、残念ながら、本書でも、安倍氏と下村氏や萩生田氏等の間が、明確な指示だったのか阿吽の呼吸だったのかは明確にされていないようです。

 

 これだけのことを書かれて、それに対して訴訟などで明確な反論をしていないのは、反論のしようがないのでしょう。それでも政権交代に至らなかったのは、「一強」の弊害なのだと思います。

 

 私は、本書を読んで、加計学園の件について安倍総理は黒だという確信を強めましたが、安倍氏に対する好感度はアップしました。友人をとても大切にする人であることが分かりました。

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