サイト案内(目次)

 2週間前、我が家に八朔が一箱送られてきました。昨年、某町に1万円をふるさと納税していたことの返礼品です。

ふるさと納税の制度については、総務省が見直しを表明し、大阪府泉佐野市などが反発して騒動になりました。どちらの言い分も一理あると思います。ただし、自分でもこの制度を利用していながら何ですが、この制度はそもそも欠陥だらけで、返礼率を制限したり地域の産品に限定したりなどの微修正では足りず、根本的な修正が必要だと思います。

 

現行制度の欠陥

1 税金を納める代わりに返礼品目的でふるさと納税をする人がほとんでである。

2 裕福な人ほど特典が受けられ,不公平である。

3 適当な返礼品のない地域にとって不利になる。

4 行政サービスの受益と負担が対応せず、「税」として逸脱している。

 

 そもそも、今のような制度では、どういう意義があるのでしょうか?

 国全体として税収が増えるわけでもなく、ふるさと納税した人だけが実質負担2千円でいろいろな返礼品をもらえるだけです。

 返礼品に選ばれた品物の生産者等だけにはメリットがあるかもしれませんが、国全体としては消費が増えるわけではなく、店で買う代わりに返礼品としてもらうだけです。しかも、適正価格が5千円くらいの品物を実質負担2千円でもらえることで、市場をゆがめています。国全体としては、何のメリットもない制度だと思います。誰かの安易な思い付きで始めたような、馬鹿馬鹿しい制度だと思います。

 

 行政サービスを供給している住所地の自治体に納めるべき税金を、返礼品目当てに縁もゆかりもない自治体に納められたのでは、住所地の自治体はたまったものではありません。

 

制度の方向

 もともとの名称のとおり、寄付先を出身地の自治体に限ればいいと思います。

 私も、高校卒業まで在住してお世話になった自治体に、大人になってからは2年しか住んでおらず、2年分しか住民税を納めていません。両親がそこに納税していたとはいえ、私としては後ろめたいような気持ちもあります。そこで何回かは、故郷の市にふるさと納税をしています。

 こういう形の寄付に限定するか、制度を廃止したほうがいいと思います。

 現在のような制度では、社会としてはマイナスの意味しかないと思います。

 にほんブログ村 政治ブログ 地方自治へ
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。


スポンサードリンク