異例の10連休を利用して、妻と一緒に高野山や熊野を巡る3泊のツアーに参加しました。県を定年退職した3年前は、翌日からフルタイムで再就職したので旅行などはしておらず、いい機会でした。

 連休中なので現役世代の夫婦も二組ほどいらっしゃいましたが、総勢32名のほとんどが私よりも年上と思われる高齢夫婦でした。高齢女性の友人同士も何組かおられましたが、高齢男性のグループは不在で、単独参加の高齢男性が一人おられました。

 高齢者のカップル、グループは、皆さんとても幸せそうで、土産物屋でもたくさん買い物をし、夕食時だけでなく、昼食の際もお酒を楽しんでおられる方もいました。その姿を見て、私の後輩たち、子供たちも引退後にこのような優雅な老後を楽しむことができるのだろうかと心配になりました。

 

今の高齢者が一番幸せか

 公務員を例に挙げると、近年では平成24年度の見直しで段階的に退職手当が平均約400万円引き下げられました。私が県を退職したのはその引き下げが終わった後なので、先輩方より約400万円少なかったことになります。その後さらに、平成29年度には約80万円引き下げられました。これらの金額は、引退後の生活の質に影響を与えるものでしょう。

 公務員の退職手当は、おおむね5年ごとに見直されますが、今後も見通しは明るいとは思えません。

 年金も同様で、支給開始年齢の引き上げ支給額の引き下げが危惧されます。

 総じて、いわゆる団塊の世代以上の人たちが経済的には一番恵まれているようです。

 

自衛するしかないか

私の世代より上の世代(おおむね団塊の世代以上)は、定年まで一生懸命に働けば、多くの人は悠々自適の幸せな老後を手に入れることができているようです。自分や家族の病気、親の介護、子が自立できないなどの不運から、それが叶わない人たちも大勢おられますが・・・。

生産年齢人口が減少し、日本の経済が縮小していく中で、高齢者の生活を支え続けることは、困難でしょう。子供たちの世代が高齢者になったとき、今の高齢者のような幸せな老後を過ごすことができる人の割合は、多いと期待することはできません。

子供たちには自助努力で備えるよう促すとともに、自分自身が彼らの重荷にならないよう気を付けようと思います。また、日本の社会全体としても、うまく下り坂を下っていけるよう願っています。

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