アメリカのトランプ大統領が来日中の5月26日に、ツイッターで「日本との貿易交渉で、すばらしい進展がある。農業、牛肉は特にそうだ。多く(の成果)は日本の7月の選挙後になる。」と投稿しました。4月ころは、トランプ大統領は、貿易交渉を急いでおり、5月の日本訪問の前にも決着させる勢いでしたが・・・。
さらに、翌日、首脳会談の冒頭で記者団に「8月に、いい内容を発表できる。」と発言し、前日のツイートが本当であることを裏付けています。
安倍首相とトランプ大統領の間で、貿易交渉の決着を参議院選挙後に引き延ばす代わりに大幅に譲歩するという密約があったという暴露報道は以前からありましたが、トランプ氏が自らばらしてしまいました。このことに対して、安倍首相側は、特に反論、弁明等はしていないようです。ここまでばらされたら否定しようがない、または否定するとトランプの不興を買う恐れがある、といったところでしょうか?
事実でないなら否定せよ!
そのような密約は、これまでの経緯から、あったと考える国民が多いでしょう。私もあったと思います。
もしそうでないなら、安倍官邸は否定し、抗議しなければなりません。否定しなければ、米国側は決着を参議院選挙後に延ばすことを日本側への「貸し」と考えるでしょう。不当に譲歩を迫られることになります。
また、このような密約を結んだとすれば、党利党略のために国益を害したということです。そんな汚名を晴らさないで、いいのですか?
もしこの密約が事実で、秘密が保たれたまま参議院選挙を終えれば、たしかに安倍政権にとっては「借り」だったでしょう。しかし、こんな形で暴露されてしまえば、安倍政権にとってはメリットは消え、迷惑な話でしよう。トランプが暴露したことによって、逆に安倍政権側の「貸し」になったはずです。それをトランプに理解させなければなりません。
こんな身もふたもないことをばらすということは、よほど日本人を舐めているようです。こんなことをばらされて、それでも7月の選挙で自民党が勝利し、アメリカ側に有利な妥結内容が8月に発表され、両首脳の思惑通りに事が運ぶのでしょうか?
それは、日本の有権者にとって、恥ずかしいことだと思います。
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