県庁を定年退職してから、終活に取り組んでいます。まだ仕事を続けていて、もうしばらくは生きていようと思うのですが、こればかりは自分の意志だけではどうにもなりません。

参考にするため、終活に関する本で面白そうなのを見つけては、読んでいます。どの本を読んでも、人は思いがけず死んでしまうこともあること、だから終活はなるべく早く取り組みことが推奨されています。そのとおりでしょう。

 

 本書の著者は、株式会社東京葬祭という葬儀社の役員で、これまで顧客からの様々な相談に応じ、対応されてきた方のようです。終活に関する講演活動などもされています。

 

本書の内容

類書と同様、終活の目的、今すぐに着手すべきことなどが冒頭で書かれています。終活の目的は、悔いの残らないように準備して、今を楽しく生きることとされています。

前半は、エンディングノートの書き方が主です。

出回っているエンディングノートは、だいたいどれも、自分史、家系、医療、お金、葬儀、供養、メッセージの8つの項目を記入するようになっているとのことです。これらの各項目について、書き方が紹介されています。

例えば、家系について書く際に、しばらく会っていない親戚に会ってくることなどが推奨されています。財産に関することは、生きている間は見られたくないのであれば、袋とじにしておくことなどが説明されています。

 

終活映画の紹介も

 著者は映画が趣味なのか、ところどころ終活に関する映画が紹介されています。

17歳のエンディングノート」は、余命半年の告知を受けた17歳の主人公が、初めは未体験のこと(ハワイでサーフィン、セックスをするなど)をいろいろ経験して悔いのないように人生を終えようとしますが、途中からは家族のために人生を整理することに切り替えるストーリーのようです。

「エンディングノート」は、リタイア後の人生を謳歌しようとしていた矢先に癌による余命告知を受けた男性が、家族のために余命を使うドキュメンタリーのようです。

「四十九日のレシピ」「小さいおうち」「もうひとつの振り子」も紹介されています。

私は、残念ながら、どれも観たことがありません。機会があれば探してみようと思っています。

 

「終活とは残していく人たちへの愛情表現」

 本書にあったこの言葉に強く共感します。私自身も、私の死後、家族がなるべく困らないようにしようという気持ちで終活に取り組んでいます。

 エンディングノートには、残された家族が、葬儀の際の様々な手続に困らないよう、できる限り細々と手順を記すとともに、「俺は何もこだわらないから、適当に手軽にやってくれ」という意思も書き残しています。

 

 今後も、できることから終活を進めようと思います。

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