新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの医療機関の経営が危機に陥っています。その理由としては、感染拡大に備えてベッドを確保しておくために緊急以外の手術を控えていること、患者側が感染を恐れて外来受診を控えていることなどが挙げられています。しかし、医師の中には、国民の医療離れを心配する声も聞こえます。

 

受診を控えても大丈夫だった?

 感染を恐れて控えるような受診は、そもそも不要不急のものも多かったかもしれません。例えば、整形外科にたむろしている高齢者の多くは、受診回数を半分にしても問題はなかったのでしょう。

 また、従来は少し熱が出ただけで受診していたのが、今はまずは自宅で様子を見るようになりました。大抵は、それで治ってしまい、受診しなくてもよかったことに気づきます。

 

病気にならなくなった

 高齢者施設でも、具合が悪くなる入所者が大幅に減っているようです。外部者の面会を制限し、手洗い等を徹底している結果でしょう。

 一般の人も、日ごろから他人と接触する時はマスクをし、手洗い、うがいを徹底しているので、インフルエンザ、普通の風邪、食あたりにも滅多にかかりません。

 いま、病気になる日本人が大幅に減っているようです。

 

元に戻るか?

 我々が行っている新たな生活様式について、今回のコロナが収束すれば一部は元に戻るでしょうが、もう戻らないものもあるでしょう。

 すぐに医師を受診しようとする行動様式も、完全には戻らないでしょう。今回のコロナ騒ぎによる学習効果です。

 接客の際はマスクをしないのがマナーだなどと主張し、従業員にマスク着用を禁止していたアホな経営者も淘汰されたはずです。在宅ワーク、テレビ会議もかなり定着し、通勤の混雑は緩和されるでしょう。

 今後も、従来ほど、風邪を引いたり食中毒を起こしたりする人は出ないと思います。医療需要が大きく変化するのではないでしょうか。

 

やはり医療再編は急がねば

 でも、救急、周産期、がん、脳血管障害、心臓病など、急性期の医療体制は最低限は確保しなければなりません。また、増える高齢者の死に場所も必要です。一人暮らしの高齢者が多くなれば、在宅見取りのコストは膨大です。

 今、医療再編の議論は休止状態のような感じですが、あまりのんびりしてもいられないと思います。

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