悪評高いアベノマスクの全世帯配付がようやく終わったにもかかわらず、さらに8000万枚を保育所や介護施設に配布するために発注され、製造中であるとの報道がありました。この報道があった728日以降、各方面から批判が相次ぎ、730日には早くも配布を取りやめたという報道です。

 あまりの愚行、行き当たりばったりにあきれ果てている国民が多いようです。中止にし、強行しなかっただけマシだとは思いますが・・・。

 医療機関でなければ、ウイルス除去機能の弱い布マスクでもいいだろうという安易な考えもあったのでしょう。

 

誰がどのように洗濯することを想定?

 布マスクは、たしかに洗って繰り返し使えるというメリットはあります。しかし、いくらきれいに洗濯してあっても、他人が使った布マスクを使うのは嫌でしょう。だから、それぞれの施設が毎日まとめて洗濯するというのは非現実的です。誰の分かという管理が非常に大変ですから・・・。

 したがって、施設の職員の分は、数枚ずつ配って、自分で繰り返し洗って使えということになります。業務で使用するものをそんなことをさせるのは、労働強化ということです。どうせ自分で洗って使うなら、自分に合ったものを自分で選びたいでしょう。現物支給は、余計なお世話です。

 入所者の分は、まとめて洗って繰り返し使うのでしょうか?そんな施設には、入りたくありません。

 

違法な予算執行

 追加のマスクは、全戸向けの配布が完了した2日後の622日にも、伊藤忠商事など数業者に随意契約で発注されているようです。このころには、多くの人が自前で布マスクを調達した等の結果、不織布のマスクも店頭に並んでいました。入札に付す暇がないような切迫した事情などなかったはずで、随意契約での発注は違法ではないかと思います。これを野放しにするようでは、会計検査院の存在意義はないでしょう。

 しかも、必要性のない予算執行・・・。結局、過大に計上されたマスク予算を使い切りたかっただけなのでしょう。

 

マスクの規格は改善されたのか?

 アベノマスクは、大人の口と鼻を同時に覆うには小さすぎるという欠陥がありました。今回の発注、せめてそれらが改善されていれば、万一再びマスク不足が発生した時のために各施設で備蓄しておくという最低限の意義はあるかもしれません。どうだったのでしょう?

 しかしそれも、各施設に財源を提供して自ら準備してもらう方がいいのは、言うまでもありません。

 配布を中止して備蓄用にするという検討も急遽行われているようですが、アベノマスクと同じ規格なら、使い勝手が悪い欠陥品でしょう。結局は備蓄して保管費用をかけた挙句、誰も使いたがらないうちにゴムが劣化したり黄ばんできたりして、ごみになるかもしれません。

 希望する施設にだけ配布する案もあるようです。各施設に要るか要らないか照会すれば、要ると答える施設も多いでしょう。無料でもらえるなら、受け取って職員に配ってしまってもいいわけです。子供の給食当番用には使えるでしょうから・・・。

 

 こんな愚策を発案し、決定したのはどこの誰か、官邸なのか厚労省なのか、野党、マスコミは解明し、責任を明確にするよう期待しています。

もう、こんな政府に税金を納め続けるのが嫌になりました。

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