首相在任中に、桜を見る会前夜祭に関して国会で虚偽答弁を繰り返したことについて、1225日、安倍前総理本人が衆参両院の議会運営委員会で説明し、謝罪しました。

 しかし、その内容は、要約すると「秘書がやったことで自分は知らなかったが、道義的責任は感じている。国会議員は辞職しない。」ということだけで、到底国民の疑念を晴らせるようなものではありません。その挙句、終了後、記者団に対し、「説明責任を果たせた。」と語ったとのことで、「国民を舐めるのもいい加減にしろ!」と言いたくなります。大方の予想通りの展開でした。

 

明細書はホテルの営業上の秘密?

 安倍氏側が負担したのが会場費だけであれば、今の制度では政治資金での支出が認められていますが、飲食費が含まれていれば、買収・饗応になりそうです。野党側がホテルが発行した明細書の提出を求めたのに対し、安倍氏は「ホテルの営業上の秘密」を理由に拒否しました。これには違和感を覚えます。

 私も何度も懇親会の幹事を務めたことがあり、会場側から請求書と明細書を受け取っていますが、会場側から「営業上の秘密だから外部に出さないでください。」などと言われたことはありません。前夜祭についてホテル側がそんな依頼をしたとは考えられませんが、仮にしたとすれば、安倍氏が現職の首相であったことを忖度した特別な値引きなど、後ろめたい内容があるのでしょうか?

 

補填の原資の怪しさ

 会費を補填した原資について、前日の記者会見でも国会でも、自分の預金から下して政治資金以外の支出に充てるために事務所に預けておいた中から支出したと答えています。いくらお金持ちでも、プライべートなお金を一回に何百万、全部で何千万も使い込まれていて、気づかなかったとは、浮世離れしすぎています。鷹揚すぎます。

 安倍氏が秘書の責任を追及する様子が見えないことと合わせて考えれば、本人も承知していたと考えるのが自然でしょう。

 

証人喚問は必須だ!

 これだけ怪しい説明で、ほとんどの国民が納得していないのに幕引きを図ろうとすれば、自民党も同罪です。安倍氏の嘘を一緒になって隠ぺいしようとしているということです。「嘘を謝罪するための場でまた嘘をついている!」と感じた国民が多いようです。

 証人喚問という、虚偽の答弁をしたら偽証罪に問われる場面での検証が不可欠でしょう。

 裁判で決着がついた事件は再び罪を問うことが許されない「一事不再理」の原則は、不起訴処分には適用されません。法律家のグループから再度の告発が出されていることでもあり、自民党には今からでも改心していただきたいものです。このままでは、日本の恥です。

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