菅総理の長男らが総務省幹部を接待していた問題、関係幹部二人が異動になりました。総務省は通常の人事異動だと言っていますが、事実上の更迭ととらえる報道がほとんどです。

 政府、与党、総務省などの対応を見ていると、国家公務員倫理法、倫理規程に対する違反は認め、それだけで終わらせようとしているように見えます。菅総理の長男は、放送事業会社に勤めているので、利害関係者であることは争いようがなく、倫理法等に違反することも当然でしょう。

 

贈収賄罪は?

 会食の場で、事業関係の話が一切出ず、世間話に終始して懇親を深めていただけなら倫理法等違反だけでもいいかもしれません。しかし、衛星放送などの話がされていたことが文春によって明らかにされてしまいました。

 常識的に考えれば、事業者側(菅総理の長男側)は、放送事業の許認可などについて有利な扱いや情報を求めて接待し、官僚側も承知の上で御馳走になっているのでしょう。これは、既に贈収賄の構図です。このような例で、贈賄側、収賄側の双方が起訴されて有罪になっている事例も知っています。

 警察、検察は、少なくとも事情聴取くらいはしなければならないと思います。もう水面下で動いておられるかもしれませんが・・・。

 「脇の甘い高級官僚」 参照

 

忘れるほど常習だったのか?

 総務省幹部の一人は、当初は衛星放送などの話題は「記憶がない」と言っていましたが、その後「今となっては首相長男らからBSCSに関する発言はあったのだろうと思う。」と一転し、許認可権を持つ衛星放送事業について話題になったことを認めています。

 記憶にないなど、到底信じることはできません。

 会食の場でそんな話がでれば、普通は「ヤバいことになった!」と慌て、話をストップさせるか席を立つでしょう。それをせずに、そんな話が出たことも忘れたとすれば、そのような接待を受けるのが常習になっていたとしか考えられません。

 一番悪いのは菅総理でしょうが、気の毒な総務省幹部らも職を失っても仕方ないかもしれません。

P.S 市民団体が菅総理長男と総務省幹部らを贈収賄容疑で告発したことが22日に明らかになりました。当然の動きです。総務省は24日にも幹部らに対する懲戒処分の方針のようですが、幕引きを急がず、贈収賄罪について十分に検討してからの方がいいでしょう。


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