東日本大震災から10年目の3月11日に向けて、テレビは連日、津波などで被災した人たちの現状を報じていました。特に、福島の原発近くに住んでおられた方々は、未だに元の生活を取り戻す目途もたたない状況に置かれています。
そんな中、休止している原発の再稼働を目指す動きが各地で活発になっているように見えます。地元自治体の首長の中にも、再稼働容認に踏みきった人も目につきます。
私には、どうしてそういう判断になるのか、不思議です。
10年前の恐怖を二度と味わいたくない
10年前のあの日、日本の東半分には人が住めなくなるのではないか、日本は滅びるのではないかという不安が情報通の人たちに広がりました。今の与党政治家、当時の与党政治家の中にも、家族を西日本や海外へ避難させようとしたり、自分が東京を逃げ出したりした人もいたはずです。
あれだけの恐怖を味わいながら、再稼働などと寝ぼけたことをよく言えたものだと思います。普通の自然災害であれば、収まれば復興に向けて歩き出すことができます。しかし、大規模な原子力災害が起これば、復興などできないのです。
事故の可能性が著しく低いことは承知しているが
私も、重大事故の可能性が著しく低いことは承知しています。東日本大震災の教訓があるので、あれと同程度の地震が来てもおそらく大丈夫にはなっているのでしょう。しかし、「想定外」の事故の可能性は否定できず、わずかでも可能性があって、事故が起こった場合の被害が甚大すぎるなら、そんな危険性は排除すべきです。
また、日本の周囲は、残念ながら平和的な国ばかりではありません。原発にテロ攻撃を仕掛けたり、ミサイルを撃ち込んだりしかねない国もあります。
代替手段がないわけではありません。仮に少しくらい経済効率が悪くても、最悪を避けるのが、まともな政治だと思います。
東日本大震災を振り返り、まともな保守政党を待ち望んでいます。
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