自民党の二階幹事長322日の記者会見で、河合元法務大臣の公職選挙法違反事件に関して、「党としても他山の石としてしっかり対応しないといけない」と述べ、顰蹙を買っています。私も、当日のニュースでその映像を見て、思わず「この馬鹿!」とつぶやきました。

案の定、その直後から、野党やマスコミから、「他山ではない」「馬鹿じゃないか」「責任逃れだ」などと批判が噴出しています。

私も当初は、「二階氏は馬鹿じゃないか?」「耄碌したのではないか?」と思っていました。しかし、ネットニュースで菅野完さん(ジャーナリスト。「日本会議の研究」などの著作で有名)の解釈を読んで、「もしかしたら二階氏は極めてしたたかなんじゃないか?」と思っています。

 

 菅野氏の「他山の石」発言の解釈は、自民党現職がいる選挙区に河合案里氏を担ぎ出したのも、自民党本部から河合陣営に1億5千万円を交付したのも、すべて党幹事長である二階氏を通さずに、安倍前総理、菅総理のラインで決めたことだと、突き放して見せたとのことです。

 たしかに、自民党内の主導権争いという視点で見れば、二階氏にとっては「他山の石」かもしれません。あの発言に対して、自民党内からは、あきれたという声は少ないようです。

 

 しかし、あの一連の事件は、国民の視点から見れば、まさに自民党の責任を追及すべき事件です。自民党幹事長である二階氏には、自分のこととして責任を感じていただかなければ困ります。二階氏には、幹事長として責任をもって自民党内で真相解明、責任追及をする義務があります。そして、買収資金の提供が噂されているように安倍前総理の判断で行われていたとすれば、安倍前総理に、森友、加計、桜を見る会、ジャパンライフ、今回の河合事件など、数多くの疑惑の責任を取らせ、党として議員辞職を求めるべきでしょう。

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