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 2017年の年間ベストセラーのビジネス書部門で5位にランクインしていました。それだけ、睡眠について悩んでいる人が多いのでしょう。私も、その一人です。

 私の場合、うまく寝付けない日があり、そんな日は、早く眠らなければという焦りから、ますます眠れなくなることがあります。解決策を求めて、本書を読んでみました。

 著者は、睡眠について世界最高のレベルを誇るスタンダード大学睡眠生体リズム研究所の所長を務める日本人研究者です。

 

認知行動療法

 睡眠は、極めてメンタルなものです。だから、ブラセボ効果が高いとのこと。つまり、「これは、極めて利く睡眠薬です。」といって医師に処方されると、ただの小麦粉でも本当に眠れるということです。そんなものだろうなと思います。

 不眠症を治すための認知行動療法

① 睡眠についての正しい知識を得て理解を深める(認知)

② 翌日の活動のパフォーマンスを上げるための行動づけをする。(行動)

 

 私のようなやや理屈っぽいタイプは、正確な知識を得て、それに基づいて効果のある行動をすれば、これで良く眠れるはずだという暗示のような効果も上乗せされるだろうと思いました。

 

 この本では、睡眠についての最新の研究に基づく科学的な解説の後、どのように行動するのがいいのかを示してくれています。まさに、読者を不眠症の患者として認知行動療法を実践してくれているのでしょう。

 

具体的な行動

 本書に書かれていることは、我々が経験的にうすうす気づいていることや、他の本などで言われていることも含まれています。例えば、翌日、早く起きなければならない時に、無理に早く寝ても眠れず、逆効果になることが多いことなどは、よく体験することです。でも、それを科学的に説明されると、やはりそうだったのかと腑に落ち、今後は正しい行動を採ることができます。

 

 就寝の90分前くらいの入浴など、私には少し難しいこともありますが、実行できることもあります。ゲームなどは元々しませんが、寝る前に読む本の選択など、ちょっとした心がけで改善できることもありそうです。

 入眠直後の90分の睡眠が、生理的に非常に大事であることが、繰り返し説明されています。その黄金の90を守るため、だいたい決まった時間に「睡眠圧」を高めて円滑に脳のスイッチをオフにできるように、帰宅後の生活パターンを工夫しようと思います。

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