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 韓国、平昌での冬季オリンピックが開幕しました。

 韓国でのオリンピックというと、ソウルオリンピックを思い出します。私は、県の教育委員会で働いていましたが、ちょうど30年前の1988年に開催されました。30年も前のことなので、どんな選手が活躍したというような記憶は全くないのですが、強烈な印象が残っていることが2つあります。

 一つは、開会式で聖火台に点火した際、数羽の鳩が焼死したこと、もう一つは、ボクシング会場で会場管理者がいきなり消灯して真っ暗にしてしまったことです。

 

聖火で鳩が炎に包まれた事件

 あれは、ショッキングな事件でした。全世界にショックを与え、アメリカの新聞などから、史上最悪の開会式という認定をされているほどです。

 最終聖火ランナーが聖火台に登り終え、火の点いたポーチを頭上高く掲げ、点火のポーズをとりました。ところが、聖火台のふちに数羽の鳩が止まっていました。私は、「どうするのだろう?」と思いながらテレビを見ていると、ランナーは何事もないように点火し、聖火は一瞬で燃え上がり、あわてて舞い上がろうとした鳩たちは炎に包まれて姿を消しました。翌日の世界中のニュースはそのショックを報じ、犠牲になった鳩は何羽だったかの検証を試み、私の職場でも話題になりました。

 今でもインターネットで「ソウルオリンピック」を検索すると、この鳩の事件が真っ先にヒットするほど、人々に強烈な印象を残しているようです。

 

ボクシング会場が真っ暗になった事件

 韓国の選手が判定で敗れ、それに怒ったコーチたちが主審に殴りかかり、観客もエキサイトしてイスを投げ込んだりして、大騒ぎになりました。主審は、警官隊に守られて脱出しましたが、その後、韓国の運営委員会は、まだ2試合が予定されていたにもかかわらず、会場のライトを消してボイコットしてしまったため、それが延期になりました。

 これも、特に世界のボクシング関係者の間で史上最悪と語り継がれているようです。

 

今回はさわやかな大会を期待

 ソウルオリンピックのときは、明らかに、韓国はオリンピックが開催できるほど成熟した社会ではなかったようです。他国のことばかり言えませんが、ナショナリズムも、度が過ぎると、幼稚でみっともないものです。韓国の人たちの中にも、そのことに気付いている人は大勢いて、ソウルオリンピックの時でさえ、良識あるマスコミは自国民をたしなめていました。

 あれから30年も経っているので、今回はどうでしょうか? 

 

 北朝鮮の問題などで韓国内での不協和音も聞こえます。地元での関心も高まらず、開催前からいろいろと問題が表面化しています。今日の開会式にしても、なぜこのくそ寒い時期に夜間にするんだなどという声も聞こえてきます。

しかし、選手たちは4年に1度の大会に向けて頑張ってこられたのですから、良い思い出の残る大会になり、特に日本選手には活躍して欲しいと願っています。

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