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 奈良県生駒市が、職員に喫煙後45分間のエレベーター利用を禁止し、来客にも同様の協力を求めた新たな対応が、話題になっています。

 受動喫煙を防止するためで、喫煙後呼気に含まれる有害物質が正常レベルに戻るまで45分程度はかかるというデータに基づくものです。

 石川県にある北陸先端技術大学院大学が、昨年、喫煙後45分間は大学構内への立ち入りを禁止し、そのことが今年の2月頃報道されていました。それに続く動きです。

 

広がりを期待

 もちろん45分を厳格に適用できるはずがありませんから、職員等の良識に委ねられるものでしょうが、姿勢を示す意味は大きいと思います。また、生駒市では、この措置と合わせ、職員に対して昼休み以外の喫煙を禁止したとのことで、二つの措置を合わせれば、受動喫煙防止の効果は大きいと思います。

 喫煙者にも喫煙の権利はあるかもしれませんが、有害物質を他人が吸い込んでしまう可能性がある場所では、禁止されてもやむを得ないでしょう。路上などを含め、公共の場での喫煙が禁止されるべきことは、当然です。

 国が、当然に実施すべき対策を実施せずに怠けている段階で、自治体が一歩進んだ対策を率先してとることは、すばらしいことです。

 

 地方公共団体として、最初にこのような措置を採られた生駒市に拍手を送りたいと思います。

 このような取組が、他の自治体にも広がることを期待しています。

 

受動喫煙の被害

 先日、新幹線に乗った時、隣に座った人が喫煙したばかりだったようで、たばこ臭くて困りました。だいぶ有害物質を吸ってしまったかもしれません。

 道を歩いていると、時々ひどくたばこ臭いことがあります。タバコを吸いながら歩いた人が通ったばかりの場所に遭遇してしまうと、そういう被害にあってしまいます。また、コンビニなどで店の外に喫煙スペースがあると、その付近はたばこ臭くなり、近寄りたくなくなります。

 

我が庁舎も建物内禁煙に移行

 私の在職している小規模自治体も、今まで建物内にあった喫煙所を3月末で廃止し、外に簡易な喫煙所を設置しました。これで建物内全面禁煙が完成しました。

 今まで、屋内の喫煙所付近の廊下などは、タバコの煙がひどくなることがあり、付近の執務室の職員に迷惑をかけていましたが、解消できました。今日までのところ、喫煙者からの苦情は届いていません。今後も、職員からの苦情などはないでしょう。

 

 東京都の「子どもを受動喫煙から守る条例」も4月1日から施行されました。罰則はありませんが、子供のいる室内(自宅も含む。)、車内、公園、路上等での喫煙を禁止するものです。

 このような動きがどんどん広がることを期待しています。

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