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 ここしばらく、森友学園の問題自衛隊の日報問題が脚光を浴びていて、加計学園の問題は終わってしまったかのような印象がありました。それが、再浮上です。しかも、これは政権にとどめを刺しかねない問題だと思います。

 

官邸の組織的関与が明らかに

 昨年6月、文部科学省で「10/21萩生田副長官ご発言概要」という標題の文書が発見されました。官邸が加計学園の獣医学部を推進するべく動いていたことを明確に示す文書でした。私も多くの国民も、あの文書は事実が書かれているのだろうと感じましたが、なぜかあいまいなまま終わってしまいました。

 「加計学園 おしりを切っていた」

 

 今度は、愛媛県庁の文書で、加計学園の獣医学部開設について、秘書官が愛媛県や今治市の幹部に対して「首相案件」と言っていたというものです。

 別々の場所から出てきた二つの文書が官邸の関与を明確に示し、かつ、内容的にも符合しており、どんなに否定しても信じる国民はほとんどいないでしょう。

 しかも、官邸の一人のスタッフの暴走ではなく、複数の職員が動いていたことが明らかになりました。「組織ぐるみ」と言わざるを得ないでしょう。

 仮に、首相が加計学園にテコ入れすることを明確に指示したわけでないとしても、官邸が組織的に動いていたとすれば、首相は責任を取るべきだと思います。

 

愛媛県、今治市の対応は

 加計学園の獣医学部が、地元があれほどの資金を使ってまで誘致するほどの価値があるものかということは、地元自治体が判断することで、住民ならともかく、外野としては意見をさしはさむつもりはありません。

 また、自治体として推進すべきだという判断であれば、どういう理由であれせっかく官邸が前のめりになっているのを利用しない手はありません。愛媛県等が官邸の後ろ盾を大いに活用したとしても、当然のことだと思います。

 

 獣医学部は既に開学したのですから、どういう経緯であれ今更なかったことにはできません。人材育成、地元貢献に頑張っていただきたいと思います。

 平行して、官邸の関与の詳細を明らかにし、責任を負うべき人にはおっていただく必要があると思います。



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