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 安倍政権の外交で、ほころびが目立ち始めました。特に、アメリカ、北朝鮮との関係において、顕著です。

 

これまでのツケが回ってきた

 安倍政権は、これまで、内政問題での失策や疑惑などをごまかすために、北朝鮮の脅威を最大限にあおり、利用してきました。

 北朝鮮がミサイル発射実験、核実験などを行うたびに、ことさら強硬な声明を発表し、他国に北朝鮮の悪口を説いて回り、挙句の果てに、北朝鮮の脅威を口実に衆議院の解散までやってのけました。

 北朝鮮にしてみれば愉快なはずがなく、日本を相手にしなくなるのは当然のことです。北朝鮮は、アメリカや中国は、相手にしたくなくても相手にせざるを得ない立場ですが、日本については、相手にする必要もありません。

 日本が自発的に北朝鮮を攻撃するはずがなく、また、経済的な交流もほとんど途絶えており、経済支援も当面はあり得ないのであれば、日本と交渉、交流するメリットはないわけです。

 北朝鮮が、最近、日本を相手にしないということを公言していますが、日本政府とてそんなことは承知の上で政権維持の必要から脅威をあおってきたわけですから、そのツケが回ってきただけのことです。

 

あたふたすると北朝鮮の思うつぼ

 北朝鮮の金正恩は、ただのボンボンではなく、したたかな戦略家であることが明らかになってきました。南北、米朝の枠組みで話が進む中、影響力を持ち続けたい中国の思惑を利用して電撃的に和解し、味方につけるなど、なかなかの手並みです。

 5月16日には、先には理解を示していたはずの米韓軍事演習の開始を口実に、南北閣僚級会談を一方的に中止し、米朝会談の中止まで示唆してきました。お得意の、揺さぶりでしょう。韓国には、特にあたふたせずに対応していただきたいと思います。

 日本政府も、あたふたして日本の交渉参加を懇願するような様子を見せると、国益を損ないます。アメリカ、韓国にしても、資金を出させることを狙って日本を枠組みに参加させようとしているのですから、ここで無理に参加させてもらうような形にしてはいけません。そんな弱みを見せながらの参加では、拉致問題の進展も期待できないと思います。

 政府には、内閣の延命ではなく、日本の国益第一に対応していただきたいと思います。

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