地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

 骨太の方針2026が7月21日に閣議決定されました。報じられている内容は目新しいものはなく、総花的で、強い経済を目指して投資するという旧態依然としたものです。「総花」の一つに現役世代の保険料率の引き下げに触れていますが、人口問題に正面から取り組むものでもなく、目先の選挙対策にしか見えません。「骨太」というからには、目先の選挙に不利になっても日本や世界の将来のために実行すべきことを掲げてほしいものです。

 また、温暖化によって連日記録的な猛暑が続いていますが、強い経済を目指すというばかりで、温室効果ガスの排出削減とどう調和させるつもりなのか、一向に見えません。温室効果ガスの削減目標は、もう諦めたのでしょうか?猛暑による死者が相次いでいるのに、エアコンを適切に使えというだけで、解消に向けた対策は検討すらされていないようです。

 全体として、子や孫の世代の生活のことが全く考慮されていません。普通は自分の子や孫の生活のためなら、今の自分が多少の苦労をしても我慢できるものでしょう。子や孫の生活があまり過酷なものにならないようにするには、化石燃料やプラスチックの生産、消費を抑制しなければならないと思いますが、そういう視点がないようです。

 もちろん日本だけで実現できることではなく、米国大統領があのような人物ですから困難であることは承知していますが、だからといって何もしないでいていいわけではないでしょう。
 あの方針では、産業界は喜ぶかもしれませんが、円安がますます進み、生活が苦しくなる将来しか想像できません。首相が睡眠不足で読書時間も確保できないようでは、目先のことしか考えられなくなるのは当然かもしれません。
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 先日、富山県が富山空港の愛称を「富山高山すし空港」に決めたことがテレビニュースで流れました。それを聞き、「愛称」の意味、役割が変化、多様化していることを感じています。

 「愛称」は、正式名称が長過ぎたり堅苦しかったりする場合に、呼びやすくするために付けるものだと思っていました。そうであれば、正式名称より長くて呼びにくいものなど論外でしょう。まして「富山高山すし空港」などという恥ずかしい名前は、地元の人は使いたくない気がします。ここの従来の愛称は「富山きときと空港」だったということですが、私はそんな名前は聞いたことがありません。あまり誰も使わなかったのだろうと思います。

 ただ、石川県輪島市の能登空港は愛称を「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」とし、キャラクターが装飾され、レストランや売店の限定商品が人気を呼ぶなど、一定の効果がみられるようです。こんな名前で呼ぶ人などいないでしょうが、こういう効果を狙うなら、それもアリでしょう。
 呼び名としては誰も使わないことを覚悟のうえで変な「愛称」を付けた場合は、具体的な効果を示さなければならないということだと思います。
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 7月17日、皇室典範の改正が国会で成立しました。1947年に施行されて以来、実質的な内容を持つ改正は初めてとのことです。リベラルを自称しながら天皇や皇室を敬愛している私は、改正内容については一部賛成なのですが、改正過程は高市内閣の独善的で強引な性格を如実に示す酷いものだと思います。

女系、女性天皇

 反対していた人たちの理由の多くは、女性、女系天皇を認めなかったことのようです。しかし、この点、私は反対ではありません。この部分の改正を議論していい時期ではないと思うことが最大の理由です。今の時期、この議論をすることは、悠仁さまに対して非常に失礼な気がします。愛子天皇待望論は理解できますが、国民の人気で次期天皇を決めてしまうことには、危険なものを感じます。

 また、日本の天皇が少なくとも千数百年の間、男系で続いてきたことにも価値を感じています。性染色体であるY染色体は、父から息子にのみ伝わるもので、母親の影響を受けません。それが千年以上も受け継がれていることに、生物学的な価値を感じます。だから私は、女性天皇には賛成ですが、女系には反対なのです。

改正過程の酷さ

 共産党など4党派が反対し、立憲民主党や保守党が賛否を明らかにしていない状態の案を「立法府の総意」とすることに傲慢さを感じます。また、この「立法府の総意」は、この時点で国民の多数意見とは明らかに異なっていました。

 さらに、国会に提出された改正案には、「総意」に含まれておらず、議論すらされていない養子の子を天皇にすることまで含まれていました。これは、政権が勝手に付け加えたもののようで、騙し打ちです。こんな重要なことを勝手に加え、数の力で押し通してしまうこの政権、早く終わっていただきたい。

 その後の世論調査では、さすがに高市内閣の支持率が半数を下回ったのも当然です。今後もさらに低下し、まともな政権が誕生することに期待しています。
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