イランと米国が先日(6月19日)交わした戦闘終結のための「覚書」、具体性に乏しく、イランの核開発計画の扱いなど多くの重要事項は、合意署名後に60日間かけて行う第2ラウンドの交渉に委ねられています。でも、戦闘終結が合意されているだけでも、とりあえず歓迎します。
ただ、「双方はレバノンを含むすべての戦線において、軍事作戦の即時かつ恒久的な停止」を宣言したはずが、イスラエルとヒズボラによるレバノンでの戦闘は続いているようです。また、せっかく次の段階の交渉が開始されるタイミングで、トランプがSNSに挑発的な投稿をしたことを理由にイランの交渉団が席を立つなど、楽観はできません。
イランに優位な内容で驚いた
驚いてるのは、覚書の内容がかなりイランに優位なことです。イランに対する制裁解除や海外のイラン資産の凍結解除のほか、イラン経済への投資を促進することを目的とした3000億ドル(約48兆600億円)規模の復興基金まで含まれているとのことです。
今回の戦争は、イスラエルに唆されたトランプが唐突に始めたものであり、イランに対するこの程度の償いは当然だと私は考えていますが、これまでの米国、トランプの態度からはかけ離れている感じです。米国共和党内からも「政権が当初設定した実際の目標を1つも達成しない大失敗」といった声も出ています。
米国側に、この戦争を続けられないよほどの事情があるのでしょうか?西側諸国の支持も得られない戦争でしたから、無理もありませんが・・・。
根本原因を解消しなければ
中東の混乱の根本的な原因は、イスラエルが不法に入植地を拡大するなど、横暴なふるまいを続けてきたことにあります。それを解消しなければ、解決しないでしょう。
米国もイスラエル(ネタニヤフ政権)寄りの姿勢を続けていては、イスラエルとともに世界から孤立します。反ユダヤ主義を煽っているのは、イスラエルの現政権です。
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