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 8月3日、日大のホームページ
「学生ファーストの理念に立ち返って」と題する田中理事長の謝罪文が掲載されました。

 心からの反省が感じられない空虚な言葉が並んでいます。7月30日に第三者委員会の最終報告を受け取った後に準備は始めていたのでしょうが、ちょうどボクシング連盟の問題、東京医科大学の入試における女子差別の問題が火を噴いて、マスコミの取り上げ方が弱くなるタイミングに合わせて急遽発表したのでしょう。

狙いは当たって、83日、4日のマスコミの取り上げ方は、ボクシング連盟、東京医科大学の問題より小さいようです。その代わりに、謝罪の文章は少しお粗末です。今さらホームページで謝罪しても受け入れられないことは承知のうえで、問題を終わらせる形だけ整えて、後は何を言われようが柳に風と受け流し、嵐が過ぎるのを待つ考えなのでしょう。

 

空虚かつお粗末な謝罪文

 まず、日本語の誤りがあります。元理事による口封じに言及する下りです。

報告書の中では、あるまじきことか、元理事でアメリカンフットボール部のOBによる口封じがあったことが示されています。

ここは、「あろうことか」または、「あるまじきことに」のいずれかでしょう。「あるまじきことか」などという言い回しはなく、逆の意味になってしまいそうです。然るべき人に文章のチェックをしてもらう余裕もなかったのでしょう。

 

次に、この謝罪文を空虚なものにしている最大の原因は、理事長が公の場に出て謝罪しないことです。反則を犯してしまった選手が、会見の場で「顔を出さない謝罪はない・・・」と語っていた誠実な姿を思い返すと、なおのこと空虚さが目立ちます。

 

 また、謝罪文では、「一読して、わたくしの心に突き刺さった一言があります。『日大において学生ファーストの精神が見失われていた』それは、鋭い痛みでした。もとより、大学の基本理念は『学生第一』であります。本学も例外ではありません。だが、長い歴史の中で、おろそかになっているという極めて厳しい指摘です。大学を代表し、統括しなければならない立場にあるものとして、これ以上、心に響いた言葉はありませんでした。」と述べています。
 第三者委員会の報告を受けた後に開催された臨時理事会の状況の音声テープが漏れ、テレビで放映されていましたが、指摘が心に響いた様子は全く感じられません。そんなに心に響いたのなら、臨時理事会の場でもそういう発言をし、決意を示すべきでしょうが、あの場の発言は、どうやって事態を収めるかということだけに終始していました。

その後にこんな切々とした文書を示されても、白けるだけです。

 

 最期に、「学生ファースト」と言いながら、行動がそれに伴っていないことです。

本当に学生のこと、大学の将来のことを考えるなら、この理事長ができることは、一刻も早く辞任することだけです。または、自分として恥じることが全くないというのなら、堂々と会見に臨み、暴力団との付き合いなどやましいことはないことを説明し、今回の対応が著しく遅れた理由などを説明すべきでしょう。その説明で、国民の理解が得られなかったときは、潔く辞任するしかありません。過去に暴力団とのつきあいが噂されてその疑惑が晴れておらず、ボクシング連盟会長との親密な関係で新アンガールズ結成などと揶揄される人が理事長にとどまっていては、日大に対する社会の眼は冷たいままでしょう。

 

 今、文部科学省も自らに降りかかる火の粉を払うのに忙しいときかと思いますが、ここはやはり、文部科学省の出番ではないでしょうか?ここで存在感を示さなければ、存在意義が問われます。


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