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 今、世界で起こっている出来事を理解するためには、宗教、特にキリスト教やイスラム教についての基礎的知識が不可欠です。以前「僕らが毎日やっている最強の読み方」(池上彰、佐藤優)を読んだとき、イスラムを理解するための入門書として、本書が紹介されていました。

「最強の読み方」で紹介されていた本を読むのは、「世界を変えた10冊の本」「やさしいダンテ〈神曲〉」に次いで3冊目です。

 『「僕らが毎日やっている最強の読み方」(池上彰、佐藤優)を読んで』

 

 ほとんどの日本人は、イスラム教に関する知識をほとんど持っていないでしょう。私も全く無知でした。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神は、呼び名こそ異なっても、同じ神であることは聞いたことがありましたが、どういうことかよく理解していませんでした。

 紀元前6世紀ころユダヤ教が確立し、神との契約を記した聖典ができました。そこには、やがて傑出した救世主が現われることが予言されており、それに応えてイエス・キリストが登場しました。キリスト教的には、もともとの神との契約を記したものが旧約聖書、イエス出現後の新たな契約を記したものが新約聖書です。ユダヤ教徒の主流は、イエスを予言されていた救世主とは認めませんでした。

イエスの出現(紀元1世紀)後、さらに600年ほどたって、最後の最も卓越した預言者として神から使わされたのが、マホメットというのが、イスラム教の主張です。神は、これまでにモーゼやイエスなど、数々の預言者を遣わしてきたが、人々の心に神の教えが十分届いていない。そこでいよいよ最後に、マホメットが現われ、最も充実した経典であるコーランがつかわされたということです。

だから、ユダヤ教の聖典と旧約聖書はほとんど同じ、コーランの中には、旧約聖書がたくさん、新約聖書も少し引用されているとのことです。ユダヤ教やキリスト教からすれば、コーランなど認めたくない気持ちも分かります。

 

 コーランには、アラーがマホメットにつかわした啓示、神託、つまり、マホメットの口を経由して語られた神の言葉が記されています。一度に下されたわけではなく、マホメットの生涯にわたり、数十年をかけて随時下された言葉のようです。

 アラーが偉大で、従う者には恵みを、従わない者には恐ろしい懲罰を与えることが繰り返し述べられています。その中に、旧約聖書のエピソードが引用されていたりしますが、離婚の仕方、遺産分割の配分方法など、かなり処世の心得的な内容も多いようです。

 何か、親しみを感じます。

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