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北朝鮮のミサイルに対して発せられたJアラートについて、日本国内では、「無意味だ!」「どうせ何もできない。」などの意見がかなりある一方、韓国のマスコミでは、このシステムをうらやみ、現政権を非難する論調が多いようです。
私も今回Jアラートを初体験し、限界があることや改善すべき点があることは承知していますが、それでも絶対にあった方がいいと思います。
その理由は、わずか5分しかなくても、危機に備える心の準備ができ、さらに、テレビをつけて情報を得る、外出できる服装に着替える、持ち出すものを準備する、窓から離れた場所に行くなどができます。雨戸のある家なら、雨戸を閉めることもできるでしょう。何もできないわけではありません。
政府や自治体は、「頑丈な建物か地下に」などに加え、もっと実際にできることを検討して広報すべきだと思います。
34年前に上司に進められて読んだ「危機管理のノウハウ」(佐々淳行)にも、銭形平次のハチべーが「親分、大変だ~」と言って走ってくることにも、平次に、何かが起こったという心の準備をさせる効果があり、第1報はそれでもいいというようなことが書かれていた記憶があります。
情報は、不完全なものでも早く伝達することが、危機管理の基本です。