地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2018年02月

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 冬季オリンピックが開幕して1週間ほど経ちました。金メダルは逃しましたが、高梨沙羅選手や平野歩夢選手など、日本選手の頑張りには、胸が熱くなりました。

 

やはり韓国だ

 一方、韓国らしいドタバタも相変わらず発生しています。

 アメリカNBC放送の開会式解説の途中で、日本選手団が入場した際に、「日本は1910年から45年まで韓国を植民支配した。だが、すべての韓国人は発展過程で日本が大変重要な文化・技術・経済的モデルになったと言うだろう。」と言った解説者に対して、SNSなどで猛抗議をし、解説者の所属企業の不買運動をしかける騒ぎになりました。

彼は、アジア問題に詳しい専門家ではありますが、確かに間違っています。「韓国の発展過程で日本が大変重要な文化・技術・経済的モデルになった」ことは客観的な事実ですが、一般の韓国人はそんな自覚がない、あるいは、気づいていても絶対に言いません。そこだけは、誤りです。こんなことで騒ぐことにより、そんな発言があったことを知らなかった多くの人にまでその発言を知らせることになり、日本人なら恥ずかしいと思うでしょう。

ショートトラック女子で、韓国選手が失格になって繰り上げで銅メダルを獲得したカナダの選手にサイバーテロを仕掛け、警察が動き出した騒ぎもあります。多くの韓国人は、こういう行為が恥ずかしいことに気づいているのに、まだ自制できない人がかなりの割合に上るようです。同様の事件は、4年前のソチオリンピックの時にもイギリスの選手を標的に発生しています。あまり反省していないのでしょうか。

30年前のソウルオリンピックの時と同じような騒ぎを、また起こしています。さわやかな大会になることを期待していましたが、やはり、まだ少し無理だったようです。

「平昌オリンピック開幕で30年前を思い出す」参照

 

統一旗、旭日旗のダブルスタンダード

 旭日旗には、誰もが知っている通り、何の政治的主張もありません。旧海軍旗、自衛隊旗、漁船の大漁旗などに使われている伝統的なデザインです。これを観客が振るだけでも目くじらを立てます。

 昔からの統一旗は、統一を願うだけで、問題にするようなものではありませんが、竹島を加えたものは、明らかに問題となるべき政治的主張を含んでいます。そんな旗を観客席で掲げるばかりでなく、半ば公然と使用しています。韓国政府としては、あれは北朝鮮が勝手にやったことだと主張するでしょう。しかし、そんな連中を会場に入れたのは、運営に責任を負う韓国の落ち度です。毅然として排除するべきでした。

 

 浦和レッズや川崎フロンターレのサポーターが、韓国チームとの試合の際に旭日旗を掲げたためにチームが制裁を受ける事件がありました。

 こんなダブルスタンダードを容認してはならないと思います。


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 この本の中で、著者は、特定の本を「必読書」等として、読者に進めていません。どんな本にも学べる点はあるので、自分の読みたい本をどんどん読むべきだというお考えです。

 

「教養を磨く」

 著者は、論理的に物事を考える力を身につけるには、読書がもっとも効果的であると繰り返し主張されます。

また、教養(知識の量ではなく、いわゆる人間力)を磨くものは、仕事と読書と人であるとのこと。読書もせず仕事ばかりやっていても本当にいい仕事はできず、人と付き合わず人を知らずして仕事がうまくできるはずがないと主張されます。まったく同感で、我が意を得たりという感じです。私が言っても説得力に欠けますが、ビジネスなどの世界で輝かしい実績がある著者の言葉は重みがあり、意を強くします。

地方公務員の世界でも、自分で物事を考えて判断せず、「地方財務実務提要」などに書いてあることを鵜呑みにする職員が増えている気がします。

今後も、若い人たちに、座学、読書を進めたいと思います。

「座学の勧め」参照

 

取って置きの本

 著者は、仕事を引退してからじっくり読もうと思って、「大航海時代叢書」(岩波書店)を読まずにとってあるそうです。今、忙しい合間に読んでしまうのはもったいないとのこと。

 私も、「戦争と平和」(トルストイ)を高校生時代に読み、あまりに面白くて繰り返し読み、勉強ができなくなってしまったので、受験間近に封印しました。その後も、読み始めてしまうと他のことが一切できなくなる不安と、本当に時間のある時にじっくり読みたいという気持ちから、40年以上封印したままです。

 もうじき仕事を引退したら思い切り読もうと楽しみにしているのですが、著者が気になることを書いています。

 著者は、若いころ「ジャン・クリストフ」を読んで大きな影響を受け、久しぶりに読み返してみたら心に響かず、途中でやめてしまったとのこと。言われてみれば、もっともです。若いころと同じように感じるならば、あまり成長していないということかもしれません。でも、せっかく今まで封印していたので、一応もうしばらく楽しみにとっておこうと思います。

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 昨年(平成29年)末、埼玉県議会が、「原子力発電所の再稼働を求める意見書」を採択し、衆参両院議長や安倍首相などに送付したとのことです。そのことを知った市民らが抗議デモを繰り広げ、地元では一部のマスコミが報じたようですが、全国的にはほとんど注目されなかったようです。

 

多くの県民が恥ずかしく思っている

 報道によると、ネット上では「埼玉に原発を作れ」「放射性廃棄物の処分場は埼玉に作れ」という声が溢れているとのこと。また、このような他県に危険や負担を押し付ける決議をしたことを恥ずかしく感じている埼玉県民も多いとのことです。

 

 私も、最初にこのニュースに接した時に感じたのは、「よく恥ずかしくもなく、こんな決議ができるな!」ということでした。原発の立地地域の自治体がこういう決議をするのなら、まだ理解できます。しかし、他地域でこういう決議をするというメンタリティーは、全く理解できません。日本人として恥ずかしいという感じです。

 多くの埼玉県民が、恥ずかしいと思っているという報道に、わずかな救いを感じました。

 

どういう考えでこんな決議を?

 東洋経済オンライン意見書を取りまとめた自民党県議会議員にインタビューした記事を読んで、次のようなことが分かりました。

1 この意見書は、「電力やエネルギー関連の団体」からの要請に応えて取りまとめたもので、自民党本部など中央からの要請ではないと言っている。

2 意見書では、「高レベル放射性廃棄物の最終処分に向けた取り組みを強化すること」を求めているが、処分場を埼玉県で引き受ける覚悟はない。

3 取りまとめに当たった自民党議員の個人的意見では、トランプ大統領と同様、地球温暖化はうそだと考えている。

4 同じく私見では、放射性廃棄物は、今後実用化が期待される宇宙エレベーターで宇宙空間に運んで処理してしまえばいいと考えている。

 

 「電力やエネルギー関連の団体」というのは、電力会社からの資金でいろいろな運動をしている団体でしょうか?そういうところからの要請による行動であることを自ら明らかにしてしまっていることに、「なんと正直な!」と一種の驚きを覚えます。

 

 自民党県議会議員さんの中には、反対の声がなかったのか、不思議です。私のように保守的な考えの人は、こういう行動を恥ずかしく感じる傾向が強いのではないかと思っていました。

 今回の決議は、あまりに恥ずかしすぎるので、他の都道府県には広がらないだろうと思います。

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 東京都中央区の区立泰明小学校で、イタリアの高級ブランド「アルマーニ」のデザインによる新たな「標準服」が高価すぎると批判されています。最低限のセットで6万円ほど、替えのシャツまで含めると一式8~9万円ほどもするとのこと。保護者が苦情を言うのも当然です。

 

失敗学、危機管理論の貴重なサンプル

 この標準服の決定は、明らかに大失敗です。公立学校の使命を忘れ、経済的に困難な家庭もあることを無視した決定自体が、どんな立派な動機があろうと失敗です。

全国ニュースで批判を浴びるに至っては失敗であることは明らかで、途中過程でも引き返す機会を失するなど、決定後の様々な対応も失敗しています。まるで、失敗学の古典、「失敗の本質」(戸部良一ほか)で取り上げられているインパール作戦のようです。

 近年中に、ハーバードなどの、失敗学、危機管理論の講義レジュメに取り上げられるかもしれません。

 

失敗の数々

 行政職員として、数々の失敗を見聞きし、自らも失敗してきた私から見て、この件の失敗を列挙してみます。

1 常識、バランス感覚を欠く人物を校長に据えていたことが、まず、根元的な失敗でしょう。人事システムに問題があることは、明らかです。

2 この種の仕事は、通常の学校では副校長が中心になることが多いと思いますが、この件では副校長の役割が見えず、イエスマンだった可能性があります。副校長が適時に教育委員会に相談するなどすれば、防げていたはずで、人事配置も失敗しています。

3 利害関係者である保護者を関与させずに決定したこと、そんなやり方を許す組織であったことも、失敗です。

4 おおよその価格が明らかでない状態で導入を決めるなどは、ほとんど信じがたい失態です。

5 価格が明らかになり、高価すぎることが分かった時点で、引き返さなかったことも失敗です。関係者も、今になってみれば、アルマーニに賠償金を払うことになっても、新学期の一月くらい標準服の供給が間に合わなかったとしても、今の事態よりはましだったと思っていることでしょう。

6 区の教育委員会が、事態を把握することが遅かった失敗はもちろんですが、把握してからも、引き返させる決断をしなかったことも失敗です。断固として、計画を撤回させるべきでした。

7 私は東京都の仕組はよく知りませんが、一般的に、学校設置者は市(区)ですが、教員の人事権は都道府県の教育委員会が握っています。市(区)の教育委員会の幹部より有力校の校長のほうが立場が上のこともしばしばです。今回も、区教育委員会の指導には限界があったのかもしれません。それならば、都の教育委員会が前面に出て対応すべきでした。このようないびつな組織であることも、失敗を大きくした原因だと思います。

8 騒動になってからも学校側が公表した文書、校長の記者会見は、真正面から失敗に向き合っておらず、危機管理の観点からお粗末なものです。区や都の教育委員会が全面的に介入することをためらった結果と思われ、失敗でした。


  私たち、行政に携わる身としては、このような事件を教訓にして、適切な組織運営、意思決定に努めなければなりません。

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 韓国、平昌での冬季オリンピックが開幕しました。

 韓国でのオリンピックというと、ソウルオリンピックを思い出します。私は、県の教育委員会で働いていましたが、ちょうど30年前の1988年に開催されました。30年も前のことなので、どんな選手が活躍したというような記憶は全くないのですが、強烈な印象が残っていることが2つあります。

 一つは、開会式で聖火台に点火した際、数羽の鳩が焼死したこと、もう一つは、ボクシング会場で会場管理者がいきなり消灯して真っ暗にしてしまったことです。

 

聖火で鳩が炎に包まれた事件

 あれは、ショッキングな事件でした。全世界にショックを与え、アメリカの新聞などから、史上最悪の開会式という認定をされているほどです。

 最終聖火ランナーが聖火台に登り終え、火の点いたポーチを頭上高く掲げ、点火のポーズをとりました。ところが、聖火台のふちに数羽の鳩が止まっていました。私は、「どうするのだろう?」と思いながらテレビを見ていると、ランナーは何事もないように点火し、聖火は一瞬で燃え上がり、あわてて舞い上がろうとした鳩たちは炎に包まれて姿を消しました。翌日の世界中のニュースはそのショックを報じ、犠牲になった鳩は何羽だったかの検証を試み、私の職場でも話題になりました。

 今でもインターネットで「ソウルオリンピック」を検索すると、この鳩の事件が真っ先にヒットするほど、人々に強烈な印象を残しているようです。

 

ボクシング会場が真っ暗になった事件

 韓国の選手が判定で敗れ、それに怒ったコーチたちが主審に殴りかかり、観客もエキサイトしてイスを投げ込んだりして、大騒ぎになりました。主審は、警官隊に守られて脱出しましたが、その後、韓国の運営委員会は、まだ2試合が予定されていたにもかかわらず、会場のライトを消してボイコットしてしまったため、それが延期になりました。

 これも、特に世界のボクシング関係者の間で史上最悪と語り継がれているようです。

 

今回はさわやかな大会を期待

 ソウルオリンピックのときは、明らかに、韓国はオリンピックが開催できるほど成熟した社会ではなかったようです。他国のことばかり言えませんが、ナショナリズムも、度が過ぎると、幼稚でみっともないものです。韓国の人たちの中にも、そのことに気付いている人は大勢いて、ソウルオリンピックの時でさえ、良識あるマスコミは自国民をたしなめていました。

 あれから30年も経っているので、今回はどうでしょうか? 

 

 北朝鮮の問題などで韓国内での不協和音も聞こえます。地元での関心も高まらず、開催前からいろいろと問題が表面化しています。今日の開会式にしても、なぜこのくそ寒い時期に夜間にするんだなどという声も聞こえてきます。

しかし、選手たちは4年に1度の大会に向けて頑張ってこられたのですから、良い思い出の残る大会になり、特に日本選手には活躍して欲しいと願っています。

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