地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2019年05月

 地方公共団体で、一般職の任期付職員制度を運用する団体が増えてきています。(注:本稿では任期付研究員制度には触れません。)

 任期付職員は大きく4種類に分かれます。

1 特定任期付職員(「地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律」。以下「任期付職員法」)第3条第1項に基づく任用)

  高度な専門的知識、経験を有する者をそれを必要とする職に一定期間就けるものです。医師、弁護士、情報システム、広報などの職種、分野での活用が目立ちます。

2 一般任期付職員(任期付職員法第3条第2項に基づく任用)

専門的知識、経験を有する者をそれを必要とする職に一定期間就けるものです。特定任期付職員との境界はあいまいで、医師や弁護士を一般任期付の職に就かせている団体もあります。自衛隊経験者を危機管理業務に、警察経験者を安全管理業務に、外国語での交渉ができる人をそれが必要な業務にというケースが多いようです。また、一般的な行政経験、民間企業での経験を条件に、管理的なポストに就かせている例も多く、幅広く使われています。

3 第4条任期付職員(任期付職員法第4条に基づく任用)

  一定の期間で終了する業務、一定の期間に限って業務の増加が見込まれる業務に広く活用されます。また、正規職員をそれらの業務に充てるために他の業務の人員が不足する場合もOKです。災害復興、国民体育大会の開催、数年後に民間移管が決まっている福祉施設での業務など、広く活用されています。

4 任期付短時間勤務職員(任期付職員法第5条に基づく任用)

  第4条の職の短時間勤務版です。住民サービス時間の延長、育児などのための職員の部分休業への対応などでも活用できます。

 

運用状況(平成2941日現在)

 特定任期付職員は、都道府県、政令指定都市では各1団体を除くすべて、一般市町村では36.4%で条例化されています。

 一般任期付職員は、都道府県、政令指定都市では全団体、一般市町村では44.0%で条例化されています。

 第4条任期付職員は、都道府県では74.5%、政令指定都市では65.0%、一般市町村では38.9%で条例化されています。

 任期付短時間勤務職員は、細かい要件区分によって条例制定の状況が異なるのですが、都道府県は70.2%、政令指定都市はおおむね60%、一般市町村はおおむね32%で条例化されています。

 

 我が小規模自治体では、一般任期付職員、第4条任期付職員だけ条例を整備しています。特定任期付職員を任用するまでのニーズはなく、任期付短時間勤務職員については、一般の非常勤職員で足りるという考えです。制度化している団体の割合を見ると、同じような考えの団体も多いようです。

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 5月12日、G20の農相会合で来日していた中国、韓国の農業担当相に、日本の吉川農相が日本産食品の禁輸解除を要請したとの報道がありました。私は、このようなことを要請して中韓に借りを作ることには反対です。

 この農相会合で、安全性の評価が定まっていない遺伝子を操作した農産物について、輸出したいアメリカが輸入に慎重な国々をけん制したようですが、それと似たような構図だと思います。自国民に食べさせる食物にどこまでの安全性を求めるかは、各国が自分で判断すべき問題で、その判断を変えさせようとするのは傲慢です。

 

放射能汚染は終わっていない

 かなりの期間、放射能汚染水が海に流れ込んでいたのは、東電も認める事実です。また、汚染水は増え続けており、海洋放流などという議論もされています。

 検査された海産物から放射性物質が検出されなかったとしても、全量検査しているわけでもなく、汚染水が大量に漏れているときにたまたま近くにいた魚もいないとは断定できません。

 水産物ではありませんが、今でも時々、福島県や新潟県で採取された山菜、野生のイノシシなどから原発由来の放射性物質が検出されることもあります。

 まだ、放射能汚染は、終息したとは言えない状態です。

 

 放射性物質は「浄化」できず、封じ込めるしかありません。「除染」は、汚染された物質を別の場所に移すだけです。移した場所は、汚染され、農地などとしての利用はできなくなり、管理を続けるだけになってしまいます。

 

 外国に禁輸の解除を求めるのは、汚染水の問題などを完全に決着させてからにすべきだと思います。

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 4月30日に行われた先の天皇陛下の退位礼正殿の儀で、安倍首相が両陛下の前で「国民代表の辞」を奉読する際に歴史的な誤読があり、一部で騒ぎになっています。

 「天皇、皇后両陛下には末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません。」と述べるべきところ、「願っていません」と国民の願いと正反対のことを述べてしまったのです。

 私は、4月末から5月初めまで旅行に出かけていたので、これらの儀式をライブでは視聴しておらず、また、テレビ、新聞などの大手マスコミも報じなかったので、最近までこの事件を知りませんでした。

 識者などの推測では、原稿には「願って已みません」と書かれていてフリガナが振られていなかったので、「願っていません」と読んでしまったのではないかとのことでした。また、識者の中には、首相の滑舌が悪いために「願っていません」とも聞こえるだけだとの意見もありますが、官邸で配信している動画、その他の動画を見る限り、明らかに「願ってやみません」とは言っておらず、「願っていません」と言っています。しかも、読めなかったためか一度つっかえ、「あらせられますことを」に戻って読み直したうえで間違ってしまっています。

 

問題だと思うこと

 間違いは誰にでもあることで、そのこと自体を咎めたり笑ったりするつもりはありません。特に、識者の推測が正しければ、首相があんな表現は読めなくて当たり前です。

 原稿を作成した担当がフリガナを振るか普通にカナで書けばよかったわけですが、それもうっかりすることはあるでしょう。

 私が問題だと考えているのは、次の3つです。

1 首相が事前に下読みをしていなかったであろうこと。

  この歴史的な場面に臨むに際して下読みもしていなかったとすれば、首相の座に慣れ切ってしまい、緊張感がないとしか考えられません。

2 これほどの失礼な大間違いを訂正、謝罪もせずにしらばっくれていること。

  間違えは誰にでもあることですが、ちゃんと謝罪しなければなりません。間違いを犯したときの対処について、国民、公務員に対して示しがつきません。

3 大手マスコミが報じないこと。

  官邸に忖度して報じないとすれば問題でしょうが、おそらくそれだけでなく、皇室、上皇陛下などに対する配慮もあるのかもしれません。ネットのない時代ならそれでほとんどの国民が知らないままになっていたでしょうが、今のネット社会では通用しないのではないかと思います。
 昨年10月に明治維新150年記念式典に両陛下が出席されなかった際も、ほとんどのマスコミが報じなかったのですが、それと同じようなことなのでしょう。
「明治維新150年記念式典に陛下出席せず」

 

 一部の右翼団体が騒いでいるようですが、一般の国民はこんなことでは騒ぎません。時機を失した感はありますが、正々堂々と訂正、謝罪したほうがいいと思います。

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 信じがたい発言があったようです。北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪問中の日本維新の会の丸山穂高衆院議員35)が、元島民の男性に対し、北方領土問題について「戦争をしないとどうしようもなくないか」「(戦争をしないと)取り返せない」などと発言したとのことです。

 酒を飲んでいたようですが、酩酊とか呂律が回らない状態ではなく、日ごろから勇ましい発言が好きな人なのでしょう。

 

 私の感想も維新代表の松井大阪市長と同じです。「本当にバカだ・・・。」

党もかばうそぶりすら示すことができず、除名のうえ、議員辞職を促していますが、当然のことです。このような人を衆議院議員に祭り上げた責任は、党が負わなければなりませんが、対応が迅速であったことは評価できます。

 自分の政治生命を棒に振るとともに、戦後ずっと平和主義を貫いてきた日本の姿勢に泥を塗り、国益を害しました。

 

 丸山穂高衆院議員は、東大卒業後、経済産業省職員、松下政経塾を経て、2012年の衆院選に大阪19区から日本維新の会公認で出馬して初当選。その後、当選3回。大阪府出身の35歳。

 経歴を見ると、経済産業省にはほんのわずかしか在職していないようです。官僚としての職務経験などないに等しいでしょう。政治的野心だけ旺盛なタイプです。

 

 政治家としての復活はないでしょう。政治家にしてはいけないタイプであり、復活など許してはなりません。35歳、これからどうするのでしょう?

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 本書の巻末の解説で木原武一氏(哲学者)が、「聖書の知識なくして、西洋の文化は理解できない。」「聖書は宗教の書であるが、同時に、西洋の文学や美術、音楽、思想を生み出す最大の原動力である。」と述べておられます。私も、現在世界で起こっていることを理解するためには、キリスト教やイスラム教についての基礎的な知識が必要だと思うようになり、その入門書として本書を手に取りました。

 『「僕らが毎日やっている 最強の読み方」(池上彰、佐藤優)を読んで』

 『「コーランを知っていますか」(阿刀田高)を読んで』

 

 旧約聖書は、この世界の誕生、人類の誕生に加え、主にユダヤ民族の発祥から繁栄を経て亡国の民となる歴史が記されています。本書はそれを概説したものですが、著者は、異教徒の立場から客観的に解説しています。

 本書を読むと、ユダヤ教やキリスト教では預言者として聖人扱いされている人が、敵に対しては略奪行為、だまし討ちなど、酷いことをやっているようです。神ですら、我々の普通の正義感からみると、悪いことをしています。

 モーゼの後継者ヨシュアがカナンの地に入る際も、神は「カナンの地に入り、その住民をすべて追い払い、すべての偶像を粉砕し、異教の祭壇をこわしなさい。そして、あなたたちはそこに住みなさい。私があなたたちにその土地を上げよう。」と、侵略、略奪を唆しています。

 十戒に、「殺してはならない。」とか、「盗んではならない。」とありますが、それは集団の中のルールであって、異教徒に対しては何をしてもいいようです。

 このような考え方は、キリスト教から派生したイスラム教にも受け継がれています。テロが後を絶たないわけです。

 

 4月にスリランカで起こった連続爆破テロは、ニュージーランドのイスラム礼拝所でキリスト教徒が起こした銃乱射事件の報復だともいわれています。このように、異教徒は殺してもいいのだと説いている書を聖典として信仰の対象としているグループ同士が対立しているのですから、恐ろしいことです。

 平和的な多神教、仏教、無宗教の人々(日本人など)を巻き込まないでほしいと心から願います。

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