消費税率引き上げの陰に隠れて忘れられそうですが、大半の都府県では10月1日から最低賃金も上がります。全国の加重平均で901円になりますが、まだまだ不十分でしょう。少なくとも1000円に早く到達させなければなりません。
原則的には引き上げ大賛成
日本は、生産年齢人口が減少していく中で経済規模を維持するためには、一人当たりの生産性を上げなければならず、そのためには最低賃金の引き上げが最も有効な手段です。中小企業が倒産するという反対意見も強いようですが、現在のような人手不足の中では、倒産した企業の従業員はより生産性の高い企業にシフトするだけです。社長、経営者の数は減るでしょうが、失業率は上がらないでしょう。失われるのが惜しいような技術は、M&Aなどによって他の企業に承継されるでしょう。最低賃金を引き上げると失業が増えて大変なことになるというのは、優秀な労働力を安く使い続けようとする勢力の虚言だという意見に賛成です。
配慮が必要な業種も
最低賃金の引き上げで、労働力が生産性の高い業種、企業にシフトすることは、原則的には日本経済に資することで、大歓迎です。しかし、危惧を感じているのは、医療の分野です。
地域の病院などでは、最低賃金に近い水準で、介護職員(看護助手等)が働いておられます。これらの医療機関では、診療報酬の相次ぐ引き下げや地域の人口減少で、経営が苦しくなっているところも少なくありません。介護施設の介護職員には「介護職員処遇改善加算」「介護職員等特定処遇改善加算」などの形で、国が配慮を始めていますが、医療機関にも大勢いる介護職員には配慮されていないようです。
医療機関の介護職員の待遇も引き上げが必要なことはもちろんですが、地域の医療崩壊を防ぐため、診療報酬などで病院経営への配慮が必要だと思います。
配慮が必要な業種として私が思いつくのは、医療機関の介護職員などだけですが、他にもあるかもしれず、行政などによる目配りが必要です。
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