地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2019年09月

 消費税率引き上げの陰に隠れて忘れられそうですが、大半の都府県では101日から最低賃金も上がります。全国の加重平均で901円になりますが、まだまだ不十分でしょう。少なくとも1000円に早く到達させなければなりません。

 

原則的には引き上げ大賛成

 日本は、生産年齢人口が減少していく中で経済規模を維持するためには、一人当たりの生産性を上げなければならず、そのためには最低賃金の引き上げが最も有効な手段です。中小企業が倒産するという反対意見も強いようですが、現在のような人手不足の中では、倒産した企業の従業員はより生産性の高い企業にシフトするだけです。社長、経営者の数は減るでしょうが、失業率は上がらないでしょう。失われるのが惜しいような技術は、M&Aなどによって他の企業に承継されるでしょう。最低賃金を引き上げると失業が増えて大変なことになるというのは、優秀な労働力を安く使い続けようとする勢力の虚言だという意見に賛成です。

 「日本人の勝算」(デービッド・アトキンソン)を読んで」

 

配慮が必要な業種も

 最低賃金の引き上げで、労働力が生産性の高い業種、企業にシフトすることは、原則的には日本経済に資することで、大歓迎です。しかし、危惧を感じているのは、医療の分野です。

 地域の病院などでは、最低賃金に近い水準で、介護職員(看護助手等)が働いておられます。これらの医療機関では、診療報酬の相次ぐ引き下げや地域の人口減少で、経営が苦しくなっているところも少なくありません。介護施設の介護職員には「介護職員処遇改善加算」「介護職員等特定処遇改善加算」などの形で、国が配慮を始めていますが、医療機関にも大勢いる介護職員には配慮されていないようです。

 医療機関の介護職員の待遇も引き上げが必要なことはもちろんですが、地域の医療崩壊を防ぐため、診療報酬などで病院経営への配慮が必要だと思います。

 

 配慮が必要な業種として私が思いつくのは、医療機関の介護職員などだけですが、他にもあるかもしれず、行政などによる目配りが必要です。

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 全国各地で「あおり運転」事件が頻発しています。

20176月、神奈川県の東名高速道路で被害車両を中央分離帯傍の追越し車線に強制的に停止させ、被害者夫婦を車から降ろさせたところに後続のトラックが突っこんで被害者夫婦は子供を残して亡くなったケース、20187月、大阪府堺市でバイクの少年を執拗にあおった挙句に車を追突させて殺したケースなど、悲惨な結果になった事件も少なくありません。

また、茨城県の常磐自動車道での事件のように、あおった挙句に高速道路上に無理やり停車させ、車から降りてきて殴りつけてきたケース、大阪府のようにエアガンを打ちかけてきたケースなど、常識では考えられないものも少なくありません。

 

 警察としても、道路交通法違反だけでなく、危険運転致死罪や暴行罪などを適用し、罰則を強化しています。また、20191月からは、あおり運転に関しては「危険性帯有者」として、累積点数が無くとも最長180日間の免許停止ができることとなりました。しかし、まだ不十分だと感じている人が多いと思います。

 

 私も、堺市のケースなどは危険運転致死罪ではなく、未必の故意による殺人罪の適用が適切なのではないかと感じています。この事件のように、今後も積極的に殺人罪を適用していただきたいと思います。

 

 また、免許取消では、出所後また免許を取り直して同じことをする可能性があり、180日程度の免許停止ではすぐに復活してしまいます。

 このようなことをする人は、性格的に運転をさせてはいけない人なのだと思います。車は凶器であり、このような人に免許を与えておくことは、いわゆる「〇〇に刃物」です。また、性格を直すことは非常に困難です。一時は反省したとしても、カッとなると同じ事をやるでしょう。

 

 特に悪質な運転をした場合は、永久に免許を与えない制度を検討すべきだと思います。あおり運転の抑止にもなるのではないでしょうか?

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 地方公務員の場合、親族が亡くなったときは、本人との関係に応じて一定の日数の特別休暇(忌引き休暇)が与えられます。この日数や運用は、おおむね国家公務員に準じており、自治体によって多少の違いはあるかもしれませんが、例えば、父母が亡くなった場合は、「7日の期間内において必要と認められる期間」(葬儀が遠隔地の場合は往復に要する日数を加算)の休暇が与えられる場合が多いと思います。

 この「7日の期間」は、間に土曜日、日曜日、祝日があっても算入され、また、分割して取得することもできないのが一般的な運用です。つまり、月曜日から休暇を起算すると、7日目の日曜日で特別休暇は終了します。

 

東京などの葬儀事情

 現在、多死社会を迎えており、東京などでは、斎場が順番待ちの状態で、亡くなってから火葬までに10日程度も要するケースもあるようです。その間、遺体は、自宅か遺体ホテルなどで冷蔵保存されるのでしょうが、葬儀を執行する立場の近親者(主に配偶者、息子、娘)は大変でしょう。

 東京などでは、7日の間に火葬、告別式など、全てを終わらせることが既に困難になっています。この状況は、早晩、地方にも波及しそうです。

 

忌引き休暇の運用見直しを

 単純に7日を伸ばすことも考えられますが、10日にすればいいのか、15日にすればいいのか迷うでしょう。また、短期間に済む場合もあるでしょうから、単純に伸ばすことは、あまり適当とは思えません。

 私は、分割取得を認めるように運用を見直すべきだと思います。その場合、休日は除いて日数を数えることにすれば、5日か6日でもいいと思います。分割取得が求められれば、休める日数は5日で現行制度と一緒です。死亡直後のバタバタや諸準備で2、3日、通夜・火葬・告別式で2、3日、合わせて5日か6日です。

 故人には少し申し訳ない気もしますが、途中の期間はホテルなどで一人で待機していただくこともやむを得ないでしょう。

 

 休暇制度は、社会情勢に合わせて見直しが必要です。職員団体などは、そんな要求をしないのでしょうか?

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 911日、安倍総理が内閣改造を行いました。党内に配慮した人事と論評するマスコミが多いようです。

 私は、主に2つの点で、この政権の傲慢さを感じています。

 

萩生田文部科学大臣は官僚を萎縮させる

 あの人は、加計学園の獣医学部の問題で、総理の意向を受けて文部科学省に圧力をかけた疑いをもたれています。例の「おしりを切っていた」問題です。官僚があのような文書をでっちあげるとは考えにくく、国民の多くもあれは事実であると考えていると思います。総理は、口先では反省を述べていても、全く反省していないことがこの人事で明らかになりました。

 「加計学園 おしりを切っていた」

 

 彼をよりによって文部科学大臣に任命するとは、文部科学省の職員に対する脅し、報復のようにみえます。省内に残る前川元事務次官のシンパを一掃する狙いもあるのでしょうか?

 官僚への報復人事などがないよう、マスコミは注視していただきたいと思います。

 

麻生副総理の留任

 森友学園の問題は全容が明らかになっていませんが、財務省、近畿財務局が国有地の不当廉売、公文書書き換えなどの犯罪行為を行ったことは明白です。その最高責任者として、当然に責任をとるべき立場の麻生氏は、本来、ずっと以前に解任されて当然でした。それを解任しなかったばかりか、今回再任したのです。一連の事件に対する反省が全くないことを示しています。

 こんなことが行われるのも、野党のだらしなさ、自民党内の活力のなさに大きな原因があるのでしょう。

 

 お隣の国の疑惑の法務長官の任命を嘲笑してばかりいられません。

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 著者の植山氏は、医師の過労死などの問題に取り組む全国医師ユニオンの代表を務める内科医、佐々木氏は、慢性疲労や睡眠などを専門とする労働生理学者です。

 本書の1章は、「日本の医療は安全か」という題で、日本の医師たちが政策によって起こっている医師数の絶対的な不足の中で殺人的な長時間労働を強いられていること、医師の過労死や過労による自死が多発していること、その結果医療の安全が守られていないことが、説得力たっぷりに説明されています。

 2章「睡眠のメカニズムと過重労働の危険性」では、睡眠のメカニズムが詳しく説明され、医師の長時間勤務、当直(実質的に夜勤)明けにそのまま日勤に従事(当たり前のように行われているそうです。)することがいかに危険なことかが説明されています。実験によると、飲酒運転以上に危険な行為のようです。

 3章「医師の過労死はなぜ起きる」4章「豊かな社会を目指して」では、医師の過労が解消されない理由、その解決策が考察されています。

 

 政府が医師数を抑制するために医学部の新増設を認めない等の施策を続けていたため、日本の医師数は諸外国に比較して著しく少なくなってしまいました。その結果、日本の医師(特に勤務医)は、異常な長時間労働を強いられています。過労死や過労による自殺も多発しています。

 検査結果の見落としなどの医療ミスも後を絶ちませんが、その多くは医師が多忙すぎることが原因です。

 政府には、根本的な対策を講じていただきたいものです。

 

 また、本書の主題ではないのでしょうが、睡眠のメカニズムについて詳しく説明されています。何時に起きなければならないと思うとストレスがかかって、深い睡眠の量を減らし、睡眠の質も低下させてしまうメカニズムも説明されています。

 私自分の睡眠を改善するためにも、役立てることができそうです。

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