地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2020年03月

 森友学園への国有地売却に関する財務省の公文書改ざん事件に関連し、自殺された近畿財務局の職員の妻が、318日、国と佐川元国税庁長官を提訴しました。

 この件については、公文書偽造や背任について、検察庁が財務省関係者10人を不起訴処分としています。真相を明らかにするためには、遺族としては民事事件として提訴せざるを得ない状況でした。

 民事訴訟なので、裁判手続きが長期にわたり、決着がつく頃には安倍政権は退陣していると思いますが、それでもなるべく早く真相が明らかになることを多くの国民が望んでいるでしょう。

 あわせて、自殺された職員が残したメモが公表され、文書改ざんについては「すべて佐川氏の指示だった」ことが記載されているようです。

 

指示か忖度か?

 このメモの公表前から、国有地売却の大幅値引きにしろ、公文書の改ざんにしろ、佐川元局長が指示したことは間違いないと、私を含め、多くの人が考えていたでしょう。問題は、佐川氏が安倍総理等の意向を忖度して行ったのか、官邸から指示があったのかだと思います。

 ここに至れば、法廷で洗いざらい話すことが、佐川氏のせめてもの償いです。そうでなければ、メモを残して自殺された職員もご遺族も無念でしょう。

 

自業自得とはいえ・・・

 佐川氏も気の毒な気もします。僭越ながら我が身に置き換えれば、私なら忖度で文書改ざんを指示したりしなかったと思いますが、官邸の誰かから指示があれば、抗しきれなかったかもしれません。

 彼は、上昇志向の強い人だったようです。強すぎた上昇志向のため、やってはならないことに手を染め、部下を死に追いやりました。自身も、金銭的に困窮することはないでしょうが、世間から白い目で見られ、人目を避け続ける老後を送ることになってしまいました。

 現役の官僚、公務員の皆さんも、彼の姿を心に刻み、国民のため、正しく身を処していただきたいと思います。

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 日本郵政が、コロナウイルス対策の臨時休校により子供の世話のために仕事を休む社員に対し、年次有給休暇を使い切っていた場合に限り、国が助成する特別有給休暇の取得を認めるとしていた方針を撤回しました。厚労省が、年休の有無にかかわらず特別休暇の利用ができるようにすべきという見解を示したためです。

 制度の趣旨からすれば、厚労省の見解は当然で、理解できます。多くの事業所では年休を使い果たしている職員などは少数派でしょうから、日本郵政のような制度にすれば、実際上、あまり運用されないことになりそうです。また、年休を残していた職員から不公平だという不満が出る恐れもあります。

その反面、年休の残とは無関係に休暇を与える場合も、事業者にとっては悩ましい問題があるでしょう。

 

 地方公務員の場合は、総務省の助言に基づき、「災害」の場合に認められる特別休暇の制度を活用して対応する自治体が多いと思います。これなら、年休の残日数にかかわらず、休暇の取得ができるでしょう。該当する職員にとっては助かりますが、組織によっては、年度末の事業遂行に支障を生じてしまうでしょう。日本郵政の当初の方針も理解できます。

また、職場の実態に配慮して、休暇取得をためらわざるを得ない職員もいそうです。

 

 公立、私立を問わず、地方の病院などは、普段から人員不足が深刻なところがたくさんあります。病院などは、かなりの割合の職員が子育て中であることも多く、病院管理者は頭を悩ませています。さらに、職員、またはその家族から感染者がでたり、受診者の中に感染者がでたりした病院は、大変に苦しいことになります。

 

 教育現場、医療現場、観光業、飲食業など、この年度末、新年度は、非常に厳しいものになりそうです。

 私自身が新型コロナやインフルエンザに感染して職場や家族に迷惑をかけないよう、注意して過ごそうと思います。自分が所属団体で最初の感染者には絶対になりたくないというのが、私を含めた多くのサラリーマンの本音でしょう。

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 著者の高橋氏は、真言宗の僧侶であり、ファイナンシャルプランナー1級有資格者です。終活の中で、墓や葬儀、戒名の問題など、お寺との関係が我々一般人には面倒な場合が多いのですが、さすがにそれらの解説が具体的で、私には特に参考になりました。

 

本書の構成、内容

終活を3つのステージに分け、全部で29のQ&Aで、様々なケースが解説されています。

 ステージ1『もうすぐ定年&現役引退の「老後ライフ初期」』には、年金、早期退職金、老後の生活費など、9つのQ&Aで、老後の準備等について解説されています。

 ステージ2『親や連れ合いを見送る「先立ち期」』では、親の相続、実家の後始末、墓の移転等の問題が8つのQ&Aで解説されています。

 ステージ3『とうとう自分の番の「仕上げ期」』では、エンディングノート、内縁の配偶者、自分の介護費用、ペットの終活などが12のQ&Aで取り上げられています。

 

参考になった!

私自身、既に意識して終活を始めており、エンディングノートも作成しています。そのため、本書で助言されている事柄のうちのかなりの部分は、実施済みであったり、そのようなトラブルを回避済みであったりですが、それでも多くの点で参考になりました。

2019年から2020年にかけて順次施行されている相続に関する民法改正の内容も概説されています。これらの改正で、私のエンディングノートも一部修正が必要かもしれません。

本書によれば、「僕が死んだら」という名前のフリーソフトが公開されているそうです。遺族がそれを起動すると、家族等への別れと感謝のメッセージが画面に表示され、その裏側で、特定のディレクトリー内のファイルがすべて削除されるそうです。なかなか気の利いたことを考える人がいるものです。

 

 本書も参考に、優先順位を考えながら、できることから終活を勧めようと思います。

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 310日のイタリア政府の発表によると、イタリアでは新型コロナウイルスの感染者が1万人を超え、死者も631に達しました。ここ数日で死者が急増している理由として、特に北部の地域等で医療資源が不足し、十分な医療を受けられない状態になっていることが挙げられているようです。医療崩壊が起きてしまったようです。

 イタリアでは財政赤字の削減のため、過去5年の間に約760の医療機関が閉鎖していて、医師56,000人、看護師も50,000人が不足しているとのことです。

 日本にとって、身につまされる話です。

 

日本で続いていた医師抑制策

 1960年ころまでは、日本の医師数は西欧各国と同程度でした。それが、1982年、1997年に医師数を抑制する閣議決定が行われ、その結果、今ではOECD各国の平均より3割ほど少なくなってしまいました。

 そのため、日本の医師(特に勤務医)は日常的に過酷な勤務を強いられ、過労死する医師も珍しくない状況です。

 「医療崩壊に政府はどう対処? 医師などの不足」 参照

 

 普段からこんな状況のところへ、イタリアのような感染拡大が発生したらと想像すると、恐ろしくなります。

 

厚労省が医療体制整備を要請

 39日、厚労省が都道府県に新型コロナの拡大に備えて、入院できる病床を増やすなどの医療提供体制を見直すことを都道府県等に6日付けで要請したことを公表しました。

 その要請では、ピーク時の一日当たりの外来受診者数、入院が必要な患者数、重症者数などを推計する算式を示し、都道府県がその算式に基づいて必要な医療提供体制を整えるよう求めています。要請通りに確保することは困難と考えている都道府県も多いようです。一般に、感染症患者用の病床は、病床全体の1%ほどしか用意されていません。400床ある大病院でも、感染症病床は4~6床程度が一般的です。一般病床で、感染症にも対応できそうな部屋を感染症病床に転用することになるのでしょう。

 都道府県は、管内の病院に病床確保を要請せざるを得ないでしょうが、内心忸怩たるものがあるかもしれません。

 日ごろ、各病院に対して、統合や病床削減を強く働きかけ、診療報酬などで兵糧攻めを続けてきたわけですから・・・。

 

 過去の政権による医師抑制策が誤りであったことは明らかです。しかし、その責任を追及することは後に回し、今は医療関係者をはじめ国民が協力して乗り切るしかないでしょう。

 一段落したときに、今回の騒ぎも踏まえ、今の医療政策を続けていいのか、再検討する必要があります。

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 静岡県の県議会議員が、インターネットのオークションにマスクを大量に出品し、転売していたことが明らかになり、県内外からひんしゅくを買っています。

 私も、やった行為自体の卑しさ、せこさにもあきれていますが、発覚後の言い訳にもあきれています。

 

報道の概要

 県議の説明では、2009年の新型インフルエンザ流行のころに経営する貿易商社が中国から仕入れたマスクの在庫110万~120万枚あり、このうち約80万枚を2月4日から3月6日の間に計89回、ネットオークションに出品し、888万円ほど売り上げたとのことです。価格については「1円からのスタートで市場価格に任せていたので問題ない。」とか、個人のアカウントで出品したが売り上げは会社に計上したとも言っているようです。

 

こんな言い訳が通用するか?

 昔からの在庫のマスクが会社の倉庫に残っていたのは本当かもしれません。しかし、それを会社として出品せずに個人のアカウントで出品したことは、会社の資産を横領して私腹を肥やそうとしていたと思われても仕方ないでしょう。表沙汰になったので、税務署も注目しているでしょう。

 「市場価格に任せていたので問題ない」などと言えるならば、どんな暴利でも是認されてしまいます。言い訳にはなりません。

 

惜しいチャンスを逃し、墓穴を掘った!

 せっかくマスクの大量在庫を持っていたなら、県などに原価で売却してそのことを広報すれば、県議にとっても会社にとってもいい宣伝になったでしょう。

 マスクを無償でどこかに寄付することは、選挙区内だと公職選挙法に抵触してしまうし、選挙区外に寄付すれば有権者の気分を害する恐れがあります。原価で、県や、県内の病院の団体などに譲渡し、それをマスコミにニュースにしてもらえば、いい宣伝になったでしょう。

 小欲にかられたばかりに、県議の辞職を有権者に迫られ、辞職せずにしがみついたとしても次の選挙で有権者の支持を得るのは難しいでしょう。

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