地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2020年05月

 注目の的であった黒川検事長が、産経新聞記者の自宅で記者らと賭けマージャンをしていたことを文春がスクープし、黒川氏は辞意を表明したとのニュースに驚きました。

 

信じがたい行為

 正直に告白すれば、私も学生時代にマージャンを覚え、学生のころから40歳ころまで、賭けマージャンをやっていました。だから、例えば千点10円程度の賭けマージャン自体については、責める気持ちにはなれません。しかし、新聞記者が相手だったことについては、とんでもない行為だと思います。

 記者らは、検事長から情報が欲しい利害関係者です。送迎も新聞社が行っていたようで、まさに接待です。検事長、検察官ともあろう者が利害関係者から接待を受ける、しかもこれだけ国民から注目されている中でそんな不用心なことをするということが、信じられません。自殺行為です。

 わざとやったのではないかという感じさえしますが、さすがにそれは・・・。

 

稲田検事総長の辞任?

 官邸は、稲田検事総長にも混乱の責任を取って辞任するよう迫っているという報道もあります。

 黒川氏の異例の定年延長について、官邸は、ゴーン氏の事件等の対応で必要との説明だったはずです。それらの事件への悪影響を最小限にとどめようと思えば、ここで検事総長まで辞任させるべきではないはずです。

 もともとの定年延長の理由が、形だけのものだったことが明らかになってしまいました。

 

朝日新聞も・・・

 マージャンの面子に朝日新聞の記者もいたことで、少し滑稽に感じている人も多いと思います。朝日の記者が、産経の記者の自宅で、検事長らとマージャンを楽しむ・・・。なんともシュールでのどかな情景です。

 日本の官公庁の記者クラブは、そんなものなのでしょう。

 弁護士、学者らのグループが、桜を見る会の前夜祭の件で安倍総理を東京地検に告発しました。忖度してくれる黒川検事長がいなくなれば、表立って「指揮権」を発動しなければならなくなるかもしれません。面白くなってきました。

 

 黒川検事長の検事総長就任の可能性はなくなったようですが、それでも検察庁法改正の政府案は阻止しなければなりません。マスコミや我々世間は、監視を怠ってはならないでしょう。

 「検察庁法改正案に抗議」

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 5月18日、安倍総理が検察庁法の改正を含む国家公務員法等の改正案を今国会に提出することを断念したとの報道がありました。取りあえず、日本のために本当に良かったと思います。

 著名人を含む多数の人々が反対意見を表明し、さらに、検事総長OB、特捜検事OBまでもが反対意見を表明するに及んで、さすがに分が悪すぎると考えたのでしょう。国会では数の力で押し切ることもできたでしょうが、それをやった場合の国民の反発が恐ろしかったのでしょう。

 

国家公務員法等ごと先送りしてしまった

 今回、検察庁法の問題部分だけを先送りしたのではなく、一般の国家公務員の定年延長の部分も含めて丸ごと先送りしてしまうようです。それらの部分は、必要な改正だと思うので、そう先送りはできないでしょう。近く再提出されるはずです。

 その時に、検察庁法の改正についてどのような形で出てくるか、油断してはなりません。安倍政権は、法案はそのままに、定年延長等ができる場合の準則の案等を整えるなどのつじつま合わせのみで次の国会で成立させる悪だくみを諦めていません。
 「検察庁法改正案に抗議」 参照

 ただ、国政選挙が近づいてくれば、あのような乱暴な改正案は出せなくなるだろうというのが、私の希望的観測です。いいニュースの少ない昨今ですが、久しぶりの民意の勝利を喜んでいます。せっかく改正案擁護の論陣を張った櫻井よしこさん等は、はしごを外されてお気の毒でしたが・・・。

 

終わりの始まりか

 既にかなり以前から末期的症状を呈していた安倍政権ですが、今度こそ本当に終わりの始まりだという観測も流れています。最近の総理の様子が、第一次政権を投げ出したときと同じだという人までいて、中継ぎの総理の予想まで出ています。

 今回の騒動で、求心力の低下は必至です。次の総理は、少なくとも法治主義を理解している人物であることを期待しています。

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 知事会での議論を皮切りに、新型コロナウイルスの影響による臨時休校を機会に9月入学に切り替えようという動きが活発化しています。切り替えにより様々なメリットも予想されますが、大きな混乱も予想され、十分な準備のない状態で移行していいのか疑問もあります。

 

3月卒業、4月入学の心情的優位性

 春の訪れと共に新しいステップに進むのは、心情的にはとてもしっくりします。四季のはっきりしている日本、日本人の心情にマッチしていると思います。この時期、日本の多くの地域で桜の季節であることも無視できません。私もそうですが、入学式や卒業式の思い出が、桜に彩られている人は多いと思います。

 

 一方、長い夏休みの後に入学、進学するのも悪くないと思います。長い休みが学年の途中にあるよりも、変わり目にある方が合理的でしょう。

 ただ、日本を含めて夏休みを長くしている国が多いようですが、今のように冷房が普及していれば、夏休みを長々と取る必要はありません。

 

留学生

 留学生の受け入れ、送り出しは、欧米に合わせて9月入学にした方が便利なのでしょう。しかし、ある年齢の子供に教えるべき内容は国によっても学校によっても異なっており、いつから学期を初めても同じことです。問題になるのは、大学の入学時期でしょう。それならば、半期ずつのセメスター制度の普及で解決できるのかもしれません。

 

切り替えの混乱

 最大の問題は、切り替え時の混乱でしょう。

 現在、大学生になっている人たちは、卒業や就職が5か月遅くなります。その学費の追加はあるのか、ない場合に教職員の給与は誰が?

 小学校に入学するのは、4月に6歳になっている子供か、9月に6歳になっている子供か?当面、4月を基準にせざるを得ないでしょうが、ずっとそのままにするのか?

 

 たしかに今回のコロナ騒ぎは、切り替えのチャンスであることはたしかですが、議論、準備しなければならない課題がたくさんあり、この混乱の中で強行することは、禍根を残すかもしれません。

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 「検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグを付けたツイートが相次ぎ、著名人も多数ツイートしているようです。それに対して、安倍応援団から、「改正案を読んでいるのか?」などと小馬鹿にしたような反撃も聞こえてきます。

 たしかに、東京高検の黒川検事長の定年延長は、もう行われてしまっており、今回の改正がどうなろうと影響を受けません。それでも、私もこの改正には反対です。

 改正案の内容については、報道でだいたい承知していましたが、安倍応援団に馬鹿にされないように、改正案を見てみました。

 

国家公務員法等の一部を改正する法律案

 これが、問題になっている改正法案の名前です。最初、私も、「検察庁・・・」等で内閣官房等のホームページを探してみましたが見つからず、少し苦労して探し当てました。多数の法律を一本の法律で改正すること自体は、よくあるやりかたです。

 この法律案全体に目を通している人は、ほとんどいないでしょう。また、法律案そのものは、改め文方式で書かれているので、読んでも意味がありません。読むべきは、資料の新旧対照表です。

 新旧対照表は289頁もあり、20近くの法律を一括で改正しています。第1条は国家公務員法の改正、第2条は国家公務員給与法の改正という具合で、第4条が問題の検察庁法の改正です。これは、12頁程度なので、ざっと目を通しました。

 

改正内容と問題点

 従来、検事総長は65歳、その他の検察官は63歳で定年だったのが、一律に65歳に改められます。そのこと自体は、他の公務員と合わせるだけなので問題はないと思いますが、東京高検の検事長の定年を延長したのを後付けで合法化しようとしている点で問題です。

 検事総長、次長検事、検事長が定年に達したとき、内閣の判断で、最長3年、その職のまま延長することができるようになっています。また、地検の検事長も法務大臣の判断で延長できるようになります。

 また、検事長などの上級の役職には、63歳の役職定年が設けられますが、それらも、法務大臣の判断で職にとどめることができるようになります。

 さらに、これらの改正の中で、一般の国家公務員法に準じることが明記されてしまっています。

 これらの内容は、いずれも検察人事に対する内閣や法務大臣の政治介入を招くもので、到底容認できるようなものではありません。

 検察は、三権分立の中では行政権に属し、検事総長等の任命権も内閣に属することは承知しています。単純に「三権分立に反する」などと言えば、安倍ポチに上げ足を取られてしまいます。しかし、検察は、準司法的機能を担うものであり、一般の公務員と同列に内閣の監督の下に置いてはならず、内閣と相互監視できるバランスが必要です。今回の改正案は、そのバランスを崩し、内閣のコントロールを一方的に強化するものです。これでは、検察が権力の犯罪を捜査できなくなってしまいます。

 

 安倍内閣の姿勢は、まさに「毒を食らわば皿まで」といった感じで、歯止めが利かなくなっているようです。

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 わずかばかりの不動産収入があり、所得税の確定申告をe-Taxで行うため、制度開始当初からマイナンバーカードの交付を受けていました。しかし、確定申告の際に使い、それ以外ではネット証券会社にマイナンバーを登録するためにスマホでカードの写真を撮っただけで、それ以外では一切使ったことがありませんでした。

 先日(5月11日)、10万円の特別定額給付金を申請するため、マイナンバーカードを使って、マイナポータルを初体験しました。

 

特別定額給付金の申請

 連休中のニュースでは、私の住む市の給付金の手続はかなり遅くなるとの報道だったのですが、11日の昼に念のため市のホームページを閲覧したところ、11日にオンライン申請だけ開始されることを知りました。申請書の住民への郵送は準備中のようでしたが、市の担当部署が連休返上で頑張ってくれたのでしょう。

 市のホームページからアクセスしましたが、総務省のマイナポータルにリンクしていて、具体的な手続はすべてそちらでした。マイナポータルでオンライン受付を開始した市町村のリストが掲載されていましたが、11日にはほとんどの市町村で受付を開始したようです。

 システム環境のチェックを受け、Edgeを最新バージョンにアップデートするところからスタートです。振込先の銀行口座の通帳の画像(写真)を添付しなければならないのが少し煩わしい気がしましたが、後は画面で指示されるままに電話番号等を入力するだけで、簡単でした。私は、マイナンバーカードの暗証番号もちゃんと記録してあったので・・・。

 

利用者登録してみよう

 11日は、給付金の申請が目的だったので、それだけをしましたが、利用者登録をすると、いろいろな機能が使えるようでした。行政機関が持っている私の情報の確認、年金ネットとのリンクなどもできるようです。

 時間のある時にやってみようと思います。

 

 私は、マイナンバーカードが普及するかどうかは懐疑的ですが、マイナンバーで自分の様々な情報が一元的に管理されること自体には抵抗がありません。別に隠している収入などもないので・・・。

収入が網羅的に把握されるようになれば、誰が本当に生活に困っているのかを政府が把握できるようになり、ベーシック・インカム的な制度が可能になるのではないかと期待しています。そうなれば、今回のように全国民に10万円を一律に配るような無駄なことをせず、本当に困っている人に必要なだけの支援をすることができるでしょう。

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