桜を見る会前夜祭の費用負担の問題で国会で嘘を繰り返していた安倍前首相について、何らかの形で安倍前首相が国会で説明する場を設ける方向で自民党が調整しているという報道が12月17日にありました。
安倍氏を参考人として招致し、「結果的に」嘘を繰り返していたことについて本人が国会で謝罪し、幕引きを図ろうという魂胆が見え見えですが、国民の多くはそれでは納得しないでしょう。
また、安倍氏が嘘を繰り返していたことに対して、本気で怒っている人があまりいないように見えることも気になります。
そもそも疑惑があるのに
参考人招致の場合、その場でまた嘘を繰り返しても、法的には罰せられません。そもそも、これまで国会で繰り返し発言してきたことが嘘だったとすれば、また嘘を繰り返す可能性は小さいとは言えません。今の彼は信用ゼロの状態のわけです。
説明を求めるなら、嘘をつくと偽証罪に問われる証人喚問でなければ、あまり意味がないと思います。自民党の森山国会対策委員長が、「証人喚問にはなじまない」などと言っていますが、なぜなじまないのか、説明は全くありません。
あまり誰も怒っていない!
野党は表面上は怒っているようですが、ポーズでしょう。内心、ほくそ笑んでいるでいるはずです。
私も別に今さら怒っていません。その理由は、騙されてなどいなかったからです。あの当時は、安倍氏がぬけぬけと見え透いた嘘をつくことに怒っていました。
結局、政治家を含め、ほとんどの国民が安倍氏が嘘をついていることに気づいていたのでしょう。あんな不自然な話は、よほどのバカでなければ嘘と気づいていたはずです。だから、今さら「騙された!」などと怒らないのでしょう。
これはこれで、政治不信の深刻さを示す大きな問題です。
タイミングも疑問
自民党筋の情報として、「東京地検特捜部による捜査に一区切りが付いた段階を想定しており、捜査の進展次第では年内に行われる可能性も」としている報道もあります。
安倍氏本人が起訴されるかどうか分からない状態であれば、それを理由に具体的な事柄の説明は一切せず、ひたすら謝罪を繰り返すという作戦もあり得ます。
秘書だけが起訴され、本人が不起訴処分になったとしても、不起訴処分には「一事不再理の原則」は適用されず、新たな証拠がでればその後に起訴される可能性もあります。
このような作戦を取られるおそれは、証人喚問にしても同様でしょうが、それでも証人喚問の方が真実にたどり着く突破口を開く可能性があるでしょう。
自民党の数の力で、結局は参考人になってしまうと思いますが、安倍氏側の思惑通りの展開になって多くの国民ががっかりしないよう、野党側は十分な準備で臨んでいただきたいと思います。
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