地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2022年04月

 20211月に、コンピュータの業務管理システムのCMで、「仕事の見える化」「すべてのパソコンの稼働状況が一覧できる」「社員の労働状況を見守る」などと宣伝していたことに対し、「そんなシステムで社員を管理している会社で働きたくない」と感じていました。

 「厳格すぎる業務管理は・・・」 参照願います。

 

 それが、最近、さらにパワーアップしています。「結果だけでなく努力も評価」「努力を見逃さない」まではいいのですが、「テレワークを見える化」「隠れた努力が見えてくる」などと言われると、うんざりです。要は、テレワーク中でも社員が使っているパソコンを監視しているということでしょう。

 私は、そんなシステムで社員を管理している会社では働きたくありません。息がつまってしまいます。

 私は、帰宅後や休日に仕事の関係の本を読んだり勉強したりすることもかなりあり、怠け者ではないつもりです。それでも、そんなシステムで管理されるのは絶対に嫌です。こんなシステムで管理され、「努力を見てもらえる」などと喜ぶ社員などいないでしょう。

 

 あのようなシステムは、ほとんどの会社員は嫌がると思いますが、CMで流されるのは、経営者の中にあのようなシステムに魅力を感じる人たちがいるはずだという考えなのでしょう。

 多くの会社がテレワーク中の業務管理に頭を悩ませていることは理解できます。しかし、大々的に在宅勤務を推進しようとするならば、あんな形で見守るのではなく、何をどれだけやったかの結果を評価するほうが、よほどいいと思います。

 

 私の勤務先が、あんなシステムを導入しようとしないよう、見守ろうと思います。

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 日本人として恥ずかしい、残念なニュースが報じられました。

 

JR東の見識のなさ

JR東日本の恵比寿駅に設置されていたロシア語の案内表示について、複数の利用客からロシア語表記を疑問視する意見が寄せられたことを受けて、それを覆い隠していたことが判明しました。それに対してSNSなどで「差別に当たる」との批判が続出したため、元に戻したとのことです。最終的に良識派が勝ったことは良かったと思います。

ロシア語の案内表示にケチをつけた人たちは、アホな正義感に駆られてそんなことをしたのでしょうが、全く筋違いです。韓国や北朝鮮の政府に反発して日本国内の朝鮮系の学校にヘイトスピーチをするような馬鹿げたことです。

日本にいるロシア人の多くは、自国政府の暴挙に心を痛め、恥ずかしく感じています。彼らを鞭打つことなど、日本人のやることではありません。それにしても、そんな声を受けて案内表示を隠したJR当局の見識のなさ!あきれてしまいます。

 

「本当のロシア」

 4月16日のTBS「報道特集」で、日本通のロシア人作家アクーニン氏らを中心とする「本当のロシア」の活動を知りました。本当のロシアは、プーチンのロシアのような醜悪なものではなく、トルストイやドストエフスキーらのロシアだとし、プーチンの排除を目指して活動されていました。「プーチンのロシア」を脱するためには流血は避けられず、ロシアという国がさらに分裂することもあり得るとの覚悟までされていました。

 侵略国家に住み、働くことを拒否してロシア国外に脱出する若者が数十万人に上っているようです。危険を冒してプーチン政権に反対し続けるロシア人もたくさんおられます。プーチン政権のプロパガンダに盲目にされている人たちも、真実を知れば騙されていたことに気づくでしょう。

 

 プーチン一派以外は、悪い人たちではありません。私も、ロシア文学やロシア民謡が大好きです。早くまともな国になっていただきたいものです。

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 4月10日(日)のTBS「サンデーモーニング」で、政治学者の姜尚中氏がウクライナ問題についてのコメントを求められ、「この問題についてはあまり話したくない。ロシアを非難する同じような話になってしまうから」というようなことをコメントの前振りで述べておられました。

 たしかに、あの問題は、誰が考えてもロシアが悪く、ロシアに対する同じような非難しかできないので、やりにくいのかもしれません。それでも、素直にロシアを批判するコメントをしているほうが無難なようです。

 

奇をてらって炎上する人も

 無理に他の人と違うことを言おうとして炎上する人もいます。

東大の入学式で、来賓に招かれたある映画監督の祝辞が炎上しました。少し長くなりますが、関係個所を引用します。

「ロシア」という国を悪者にすることは簡単である。けれどもその国の正義がウクライナの正義とぶつかり合っているのだとしたら、それを止めるにはどうすればいいのか。なぜこのようなことが起こってしまっているのか。一方的な側からの意見に左右されてものの本質を見誤ってはいないだろうか?誤解を恐れずに言うと「悪」を存在させることで、私は安心していないだろうか?人間は弱い生き物です。だからこそ、つながりあって、とある国家に属してその中で生かされているともいえます。そうして自分たちの国がどこかの国を侵攻する可能性があるということを自覚しておく必要があるのです。そうすることで、自らの中に自制心を持って、それを拒否することを選択したいと想います。」

言いたいことは分かります。後半部分は、その通りだと思います。しかし、いかに正義と悪は相対的なものとはいえ、今回のロシアの行為を「正義」とする見方は、無理です。NATOに対するロシアの主張は理解できる部分もありますが、ウクライナに対する主張、侵略行為は、どんな道徳、倫理の観点から見ても、「悪」と言わざるを得ないでしょう。

 今回のロシアを例に挙げたのが、間違いでした。

 

 その映画監督以外にも、無理に人と違うことを言おうとしてスベる人がいるようです。某元首相など・・・。

 非難して当然なことに対しては、素直に非難するほうが無難です。

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 49日には四国電力で、10日には東北電力で、「再生可能エネルギーの出力制御」が行われたという報道です。

出力制御というのは、これまではあまり聞かなかった言葉ですが、発電事業者が太陽光や風力から発電した電力を電力会社が引き取らない措置のようです。送電網に過剰な電力が流れると、大規模停電などが発生するので、それを避けるため、再生可能エネルギー事業者からの電力をシャットアウトしてしまいます。

四国電力や東北電力では、今回が初めての措置だったようですが、九州電力などでは以前からあったとのことです。

 

3月下旬は電力不足だったのに

 321日の春分の日ころは、電力不足で大騒ぎだったのに・・・。自治体、企業や各家庭に節電が呼びかけられ、計画停電に踏み切る可能性までありました。あの騒ぎから半月ほどで、今度は過剰だから出力制御とは・・・?

 

原発抜きでも電力需給を安定させる対策を!

 電力の需給体制がこれほど脆弱なのは、ベース電源として原発に頼り過ぎていたからでしょう。しかし、原発が危険極まりのないものであることが明らかになってしまったからには、原発は一刻も早く廃止しなければなりません。

 太陽光だけでなく、風力、波力、地熱、小規模水力発電などの多様な再生可能エネルギーによる発電の推進、各企業や家庭での蓄電の推進など、電力の需給を安定させる対策を急ぐ必要があります。

 「だから原発が必要なのだ。」などという主張は、危険を直視しない冒険野郎のすることです。原発を存続させるくらいなら、電力需給など不安定なままで結構です。既に病院や自治体の庁舎にはほとんど非常用電源が供えられており、今後も必要な場所には非常用電源を設置していけばいいのです。

 新築住宅には、太陽光発電と蓄電のシステムを早く義務付ければいいのです。できることがあるのに、それをせずに、原発の再稼働などを言い出すのは、非常に安直です。

 そんな主張をする政治家は、絶対に信用できません。

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 職場でデザインについて講演を聴いた際に「デザイン思考」のことを知りました。20年ほど前に仕事の関係でビジネス書(組織論、戦略論など)を読み漁った時期があったのですが、そのころは私のアンテナには引っ掛からず、この考え方は全く知りませんでした。

講演をきっかけに関心を持ち、まずは簡単に読める本を読み、概略を理解してから、いよいよ「デザイン思考」についての古典的な書である本書に挑戦しました。

 「まんがでわかる デザイン思考」(小田ビンチほか)を読んで

 

 著者は、画期的なアイディア、デザインの製品を手掛けたことで世界的に有名なデザイン会社「IDEO」の社長兼CEOを務めた方です。

「デザイン思考」とは、前稿でも書いたように、イノベーションを起こすようなアイディアを生み出すための手法、ビジネスプロセスです。優れた製品、デザインのアイディアを次々に生み出すデザイナー集団のノウハウが「デザイン思考」のようです。

世界では、画期的な新製品のアイディア出しばかりでなく、「犯罪との闘い」「食料の生産システム」「より持続可能な学校」など、幅広い様々な課題の解決に「デザイン思考」を活用することが始まっています。

 

 本書は、「デザイン思考」を様々な事例とともに説明し、具体的な手法を説明しています。その上で、「デザイン思考」の活用で世界を変えることができることを主張し、多くの課題に対処していくためにはデザイン思考家の数が不足しているとしています。

 

 本書が日本で刊行されたのは2010年です。現役の県職員のころに読まなかったことを残念に思っていますが、今からでも役立てられる場面があることを期待し、もう少し関連書を読んでみようと思います。

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