ロシアによるウクライナへの侵略戦争を終わらせるためとして、ウクライナ側に領土での譲歩を促すかのような主張が米国などで出てきているようです。米国の負担も過重になっていることは理解できますが、そんなことをすれば、侵略をやった方が得をするという前例を作ってしまい、悪い教訓を残してしまいます。
米国の昔懐かしい元国務長官キッシンジャー氏が、ダボス会議での演説で「境界線を戦争前の状態に戻す必要がある」等と述べました。その趣旨は明確ではありませんが、2月の侵攻前の状態に戻す、つまりクリミアのロシアへの編入、親ロシア派武装勢力が支配していたドンバス地方などのロシアへの割譲を容認するものと理解され、ロシアは喜び、ウクライナは反発しています。
ニューヨークタイムズにも、同じような趣旨の妥協による決着を予想するような記事が掲載されたとのことです。
このような案が、戦争で悲惨な状況にあるウクライナから出てくるなら理解できなくもないのですが、他国が言うべきことではありません。ウクライナに対し、とても礼を失していると思います。
今後の世界平和のためには、侵略戦争などを始めた馬鹿な国は重い罰を受けなければなりません。戦争を始めたことで得をすることはあってはならないのです。
一日も早くロシアをウクライナから撤退させるために、世界がやるべきことはウクライナに譲歩を迫ることではなく、ウクライナをさらに支援してロシア軍を早く壊滅させることでしょう。ウクライナの人々には気の毒なことですが、ロシアが疲弊して逃げ帰るまで、がんばっていただきたいと思います。(平和な日本でこんなことを言っているのも後ろめたいのですが・・・。)
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