6月26日、国土交通省は、かつて利害関係のあった企業に会食費の一部を負担させたなどとして、同省の久保田航空局長を国家公務員倫理規程違反で戒告の懲戒処分とし、翌27日、久保田氏が7月4日付けで辞職することを発表しました。
問題の会食は、元国交次官で東京メトロ会長の本田勝氏らが民間企業「空港施設」の人事に介入した問題に関連し、報道が出る直前の今年3月28日に久保田氏が本田氏らと会食していたものと報じられています。発表によると、久保田氏はこの会食で1人あたり1万9085円の会費を支払うべきところ、8千円だけ支払い、1万1085円を同席した建設資材販売業者に負担させ、さらに、1080円のお菓子を手土産として受け取ったとのことです。
なぜこの業者が同席?
いろいろな報道を見比べても、よく理解できない部分があります。特に、なぜこの会合に業者が同席していたのかということです。「空港施設」の社長人事に介入する相談に関して、この建設資材販売業者が何か関係があるのでしょうか?こんな後ろめたい相談は、最小限の関係者だけでこっそりやるものでしょう。本当に同席していたのか、お金だけ出させられたのか?
関係がありそうには見えず、元次官が財布代わりに連れてきたのかもしれません。そうだとすれば、元公務員の行為とはいえ、極めて悪質です。役所の後輩たちの権力を背景に、たかっている構図です。単なる「国家公務員倫理規程違反」よりずっと根が深い問題でしょう。
国交省もその辺のことをもっと詳細に調査して公表すべきであり、マスコミも追及すべきだと思います。
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