地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2023年09月

 ジャニーズ事務所の創業者、元社長による性加害問題、9月7日に事務所側が会見を開きましたが、まだまだ尾を引きそうです。私は芸能ネタにはあまり興味はないので、断片的にしか知りませんが、事務所名をそのまま存続させたことだけを見ても、十分に反省しているとは到底言えないと思います。変更せざるを得ない羽目に陥りそうな気がします。性加害が事実であることなど20年も前に最高裁で確定しており、それを事務所として正式に認めることなど当然で、「今さら!」という感じです。評価に値しません。

 それ以上に看過してはいけないと考えるのは、テレビ局、新聞社、スポーツ紙などのマスコミ各社の対応です。

 

第三者機関で検証を

 マスコミ各社は、一応、この問題をこれまでほとんど報じてこなかったことの反省を示しているようですが、それだけで済ませる気なのでしょうか?ここまで被害が長期化し、被害者が多くなり、救済が遅れ、国連まで登場するような騒ぎになったのは、マスコミ各社が沈黙していた責任が大きいと思います。ニューズ番組の中でアナウンサーが反省の弁を読み上げる程度の対応で、お茶を濁すつもりなのでしょうか?

 元フォーリーブスの北公次氏が1988年に性被害を訴える告発本を出し、かなりの部数が売れていたこと、1999年に週刊文春がジャニー氏のタレントへの性加害について報じ、それが裁判になって2002年に東京地裁、2003年の東京高裁が性加害を事実と認定し、2004年に最高裁で確定していることなど、いずれもメディア各社が知らなかったはずはありません。

 それをほとんど報じず、ジャニーズ事務所との取引を継続していたのは、マスコミ各社は、ジャニーズ事務所の隠ぺいに加担したといっていいでしょう。それが、誰のどういう判断に基づくものだったのか、各社ごとに明らかにし、公表していただきたいものです。

 それをしないままでは、マスコミ各社はほとんど罰を受けずに逃げ切ることになり、とても十分に反省したとは言えないでしょう。また同じようなことを繰り返す可能性が大きいと思います。口を拭ったまま正義面をしていることは許されません。
 日本社会で同じような事件を再発させないため、第三者機関によるマスコミ各社の検証が必要です。

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 地域の企業等が協力して、地域おこし、賑わいづくりを目的としたイベント等の事業を実施することがあります。2023年10月から開始される消費税のインボイス制度により、それらの事業が従来の手法ではやりにくくなります。私の関与している会社でも、その問題に直面し、対応に苦慮しています。

 

実行委員会への協賛金など

 お祭りなどの実行委員会に協賛金を支払い、協賛企業としてポスターやチラシで企業名をPRするのは、よくあることです。これらの協賛金は、普通の寄附金とは性質が異なり、広告宣伝費として損金にする扱いも可能で、消費税について仕入税額控除の対象にすることもできます。

 しかし、インボイス制度によって、この実行委員会が課税事業者でないとインボイスの発行ができないことになり、仕入税額控除の対象にできなくなります。

 協賛金集めに多少の支障が生ずるかもしれません。

 

負担金なども

 実行委員会の構成メンバーの負担金なども、共同事業への負担であれば、主宰者が事業実施の際に仮払の処理をすること等により構成メンバーの仕入税額控除の対象にできる手法もあるのですが、経理処理が少し面倒で、しかもケースによっては税務署がすんなり認めてくれない場合もあるようです。

 

 インボイス制度の導入自体には賛成ですが、細部については今後の微修正が必要です。

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 9月3日(日)のTBS系「サンデーモーニング」での松原耕二氏の発言に対し、あまり名前を聞いたこともない一部のメディアが感情的な反発を示し、松原氏へのバッシングをしています。松原氏の発言は、次のようなものだったと報じられています。

 「普通の原発が海に流しているものと処理水は、全く違う水なわけですね。普通の原発が流すものはトリチウムだけが入ってる。今の処理水は燃料デブリに直接当たってるので、トリチウムだけじゃなくてセシウムとかストロンチウムとか、いろんな放射性物質が入ってるわけです。日本政府はそっちに意識が行かないように『トリチウム、トリチウム』というふうにもっていくようにも見えるわけです。ほかの放射性物質についても、安全なら『安全だ』と積極的に説明してデータを開示することが、信頼につながるんだろうと思います。」

 私には松原氏の発言は至極もっともと思われますが、これらのマスコミは東電のサイトに「ALPS処理水の海洋放出を行う際には、トリチウム以外の放射性物質の濃度が国の基準を満たすまで再浄化処理(二次処理)を行い、トリチウムの規制基準を十分に満たすよう海水で希釈します。」と掲載されていることを根拠に、国や東電はちゃんと必要な説明をしていると強弁し、「中国の肩を持つ」などと松原氏を非難しています。

 しかし、こんな説明では、安全性を信じることなどできず、中国への反論にもなりません。私の前回の投稿も松原氏と同様の疑問に基づくものです。

 『「処理水」は本当に安全なのか?』  参照願います。

 

最低限説明していただきたいこと

 私も中国への非難に加わりたいし、安心もしたいのですが、それには少なくとも次のようなデータを示していただきたいと思います。

① 「処理水」と中国などで正常運転中の原発からの排水の放射性物質(トリチウム以外も)の量の比較(トリチウムの少なさばかり強調しているのは怪しい)

② 一般に希釈すると安全なのは自然の浄化力が働くからで、放射性物質等はこれが期待できない。薄めても長期間排出し続ければ、蓄積される心配はないのか?

③ トリチウム以外の核物質で、生物が濃縮してしまうものはないのか?

④ 国の安全基準は、低レベルの被ばくが長期間続いた場合の健康被害について実証データに基づくものなのか?実証データがない場合、どういう根拠に基づいているのか?

 

 少なくとも、国や東電がこれらの疑問に明確に答えてくれなくては、安全だと信じることなどできません。松原氏に対する感情的なバッシングは、彼の発言が痛いところを突いているからかも・・・。

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 福島原発の「処理水」の海洋放出について、中国などは激しい反発を続けています。これまで中国が日本に対して反発してきた尖閣国有化の問題などは、私は完全に日本側の立場に立つことができたのですが、今回の「処理水」の問題は、判断できずにいます。判断するために必要な情報が十分に得られていないからです。

 「処理水」に含まれる放射性物質は、中国の原発などから排出されている廃水と比較して多いのか少ないのか、それらが海洋中に蓄積される恐れはないのかという点です。政府や東電は、トリチウムの濃度が極めて低いことだけを強調しており、その他の物質のことにはほとんど触れていません。この状態では、中国政府や中国の人々の反応について、荒唐無稽と断ずることはできません。

 

日刊ゲンダイのネット記事では

 私が求めてる情報のヒントが、8月31日の日刊ゲンダイ、デジタル版にありました。「高市早苗安保相はいつの間に変節?中国への強硬姿勢も処理水の海洋放出「猛反対発言」の過去」と題する記事です。

 記事によると、高市氏は夫とともに。菅首相(当時)が処理水の海洋放出を決めたことを「不誠実」として猛批判していたようです。夫の山本拓氏(当時、自民党の衆議院議員)は、日刊ゲンダイの取材に対し、ALPS処理水と、通常の原発排水は、まったく違うものです。ALPSでも処理できない核種のうち、11核種は通常の原発排水には含まれない核種です。通常の原発は、燃料棒は被膜に覆われ、冷却水が直接、燃料棒に触れることはありません。でも、福島第1原発は、むき出しの燃料棒に直接触れた水が発生している。処理水に含まれるのは、“事故由来の核種”です。」と言っているとのこと・・・。

 高市氏や山本氏は、我々一般人より詳しい情報を知りうる立場です。彼らの言っていることは、虚偽ではないと思います。そうだとすれば、中国政府などの主張にも一理あるかもしれません。

 

 政府や東電には、処理水の中に、除去できなかった核物質がどの程度残存しているのか、それは中国などで正常運転されている原発からの放流水と比較して多いのか少ないのか、それを数十年も続けても蓄積される心配はないのか、本当に安全なのか、事実を詳細に説明していただかなければなりません。

 政府がトリチウムの濃度が低いことばかり宣伝しているため、多くの国民が中国政府の反応は非科学的だと思いこまされてしまいました。大手マスコミも政府の片棒を担いでいるような、トリチウムにだけ焦点を当てた報道ぶりです。
 客観的な事実に即した報道を渇望しています。


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 350頁ほどの文庫本で全13巻、かなり長編の時代小説です。私は以前、この著者の作品「みをつくし料理帖」シリーズ全10巻を読んでとてもおもしろく、感動しましたが、本書もそれに劣らず、おもしろく、感動的な物語です。

 「みをつくし」はドラマ化されて人気を博したので、こちらもいずれドラマ化されるのではないかと期待しています。

 

 ヒロインの幸は、摂津の田舎で私塾を営む貧しい学者の娘として生まれた少女です。兄と父親を相次いで亡くし、9歳で大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に女衆として奉公に出されます。女衆は商売にはかかわらせてもらえないのですが、熱心に勉強しようとする幸を応援してくれる人も登場し、やがて商才を見込まれて、ろくでなしの4代目当主の後妻にさせられます。さらに運命に翻弄されて、5代目、6代目の妻になり、商売を発展させていく物語です。「買うての幸い、売っての幸せ」をスローガンに掲げて顧客のことを常に考えて様々な工夫を重ね、店を繁盛させます。

 前半は大坂が舞台で、幸は7代目店主に上り詰めますが、大坂は女名前での営業が暫定的にしか認められないことから、幸は大坂の店を支配人らに任せ、自身は江戸に進出して江戸店の店主になります。そこから、江戸が舞台になります。

 大坂時代、5代目徳兵衛(幸の夫)は、生糸の産地である江州波村に多額の前銀(前渡し金)を渡し、その村を絹織物の産地に育ててそれを五鈴屋が一手に握ろうとします。しかし、その前渡し金は、徳兵衛自身が密かに倒産を懸念している両替屋の手形でした。つまり、彼は、波村に多額の前貸しをすることで、意のままにしようとしたわけです。作者は、良識派の登場人物に「成長を見込んでの支援と、搾取するがための前貸し。金銀を差し出すのは同じでも、受け取る方にとっては意味がまるで違うてきます」と言わせています。

 中国の途上国に対する貸付けを皮肉っているわけでもないのでしょうが・・・。

 

 身内の妹の裏切り、呉服商仲間から仲間外れにされて絹製品の商いができなくなる、火事など、次々に災難に見舞われますが、その都度知恵を絞り、周囲からの助けも得て、立ち直り、さらに発展していきます。

 自分たちが苦労して新しい商品を開発したのを、自分の店だけのものとせず、仲間の店と共有して共に発展することを目指す姿は、現代の我々から見ると「何もそこまでしなくても」と思いたくなるほどお人好しです。

 店を発展させる幸らを陥れようとする悪者も登場しますが、登場人物の多くは善人です。読んでいて、心が温かくなるような物語です。

 これからも、折に触れて読み返したいと思います。

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