地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2023年11月

 加計学園が経営する千葉科学大学の経営が行き詰まり、立地している銚子市に「公立大学化」を要望していることが報じられました。この大学は、銚子市が招致し、2004年に開学しましたが、建設に際し、市は9.8ヘクタールの市有地を無償提供し、さらに建設費用として77億5000万円を助成しているとのことです。

 今年度の入学者228人で定員の46.5%、半分にも達しません在学者は定員2281人に対し1528人で、薬学部、危機管理学部、看護学部の全3学部と大学院のいずれも定員割れしているとのことです。新設大学の危機管理学部など需要がありそうな気がしませんが、薬学部や看護学部まで定員割れというのは、何か問題があるのでしょう。

 学校経営のノウハウを一応は持っている学校法人が経営してダメなものを、自治体が引き継いでうまくいくはずがありません。結局、今後も続く見込みの赤字を、市に肩代わりしてくれという話でしかないでしょう。

 

身勝手な話だ

 第二次ベビーブーム、団塊ジュニアによる高校卒業者数のピークは1990年頃でした。この大学の開学は、それより10年以上遅れており、既に高校卒業者数の減少が始まっていました。将来さらに減少するであろうことは、既に数字にはっきり現れていたはずです。

 どんな成算があって大学を作り、市に莫大な金額の援助をさせたのでしょう?

 学校側ばかりでなく、市の責任も免れないところでしょうが、当時の責任者は残っていないのでしょう。

 

他人事でない

 私の県でも、2000年頃までにいくつかの私立大学ができました。県や地元の市町村が多額の支援をしています。一部を除いて多くは定員割れを起こしています。
 多くの自治体で同じ問題を懸念していると思います。時限爆弾を抱えているような心境でしょう。

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 11月15日未明、イスラエル軍がガザ地区最大の病院に突入したことが報じられています。自制を求めてきた米国らの要請を押し切って行ったことが報じられています。

 既にこれらの病院では、電気が使えないためにほとんどの医療行為ができず、それが原因で既に新生児を含む多くの患者や医療従事者が犠牲になっています。これらの病院を含め、ガザ地区での犠牲者は11月13日までに1万1千人を超えたことが伝えられています。さらに私が驚くのは、国連職員がこの1か月で100人超が犠牲になっているこおで、これは空前の数字とのことです。イスラエル軍が、国連が活動中の施設に対しても容赦なく攻撃したということでしょう。

 イスラエルは、国際的な非難を覚悟のうえで、攻撃を続けています。これはもはや、イスラエルによるホロコーストと言うべきです。今回はユダヤ人が加害者です。

 

イスラエルに対する目が変化した

 今回の事件を契機に、欧米諸国ですらイスラエルの対する目が厳しくなった感じがします。従来は、欧米諸国はイスラエルに同情的で、イスラエルが多少酷いことをしてもイスラエル寄りでした。「アンネの日記」の影響とも、ユダヤ人に対する贖罪の意識とも言われています。

 この事件を契機に、欧米の政府レベルですらイスラエルに対する批判の声が上がるようになり、さらに若者を中心とした民衆レベルではイスラエルへの嫌悪感が高まっているようです。これは、長い目で見ればイスラエルにとっては大問題でしょう。

 

 今回の事態は、たしかにハマスの奇襲で始まりましたが、その原因はイスラエルによる際限のない入植地拡大などです。

 元々、パレスチナの人々を追い払ってあの地にイスラエルを建国させてしまったことが諸悪の根源ですが、今となっては米国が主張する二国家共存しか解決策はないように思えます。そのためには、イスラエルは、決められた土地の中で平和的に暮らし、領域を拡張しようなどとは絶対に考えないことが必要です。
 国民のイスラエル批判が高まれば、その国の政府はイスラエルを支持できなくなります。このままでは、イスラエルは国際的に孤立します。イスラエルという国家に対する嫌悪感が、新たなユダヤ人差別につながらないか心配です。

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 「治外法権」とは、国際法上、特定の外国人が所在国の法律、特にその国の裁判権に服さない権利のことです。中学校や高校の歴史の時間に習った言葉で、幕末に日本(徳川幕府)が諸外国と結んだ「不平等条約」で認めてしまい、日本で罪を犯した外国人を日本の裁判所が裁くことができませんでした。それを明治政府が撤廃の交渉を重ね、1894年に陸奥宗光がようやく撤廃を実現したと習いました。勉強していた当時は、「関税自主権小村寿太郎、治外法権陸奥宗光」と意味もろくに理解せずに丸暗記していました。

 中国で、反スパイ法に違反したとして逮捕された日本人男性が、懲役12年という罪が確定してしまいました。具体的にその男性のどんな行為が違反とされたのか、明らかにされないままです。

 中国は、法治国家と言えないことは明白です。あんな国の司法に服することなど、大変に危険なことです。どんな言いがかりを付けられて無実の罪に問われるか、分かったものではありません。アホな権力者が好き勝手な法律を作り、好き勝手に適用して人を罪に陥れる・・・。

 

 私は、中学校などで歴史を習った時は、欧米が武力を背景にして理不尽な条約を押し付けたものとばかり思っていました。しかし、今の中国を見ていて、欧米が当時の日本に治外法権を押し付けたのは、必ずしも理不尽なことではなかったと思うようになりました。

 幕末から明治初期の日本は、まだ「法治国家」とは言えない状態だったでしょう。当時の欧米諸国が、自国民をそんな国の法、裁判権に服させるなどは、危険極まりないことだと考えたのも無理はありません。

 自国を法治国家であると誤解している今の中国に治外法権を認めさせることなど不可能でしょう。我々にできる自衛手段は、今の体制が続いている間は中国には行かない、なるべく関わらないことです。観光に行く人の気が知れません。スリルを味わうにはいいかもしれませんが・・・。

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 昨年(2022年)の10月以降、2か月ほどの間に4人の閣僚が不祥事が発覚して相次いで辞任に追い込まれ、「辞任ドミノ」と揶揄されましたが、今年は副大臣、政務官の不祥事が相次いで発覚しています。

 岸田首相が任命責任を負うべきことは当然ですが、彼は適材適所などと言いながら、本当は任命した連中がどんな人物かほとんど知らず、派閥から推薦されるままに任命しているだけなのでしょう。お気の毒といえばお気の毒、無責任といえば無責任な話です。だから彼も、「任命責任を痛感する」などと言いながら、具体的には何も責任を取っていません。

 それにしても今回の一連の騒動、文部科学政務官の不倫、法務副大臣の選挙違反、財務副大臣が脱税の常習犯だった等、ウケ狙いでわざと任命したのではないかと思えるほど、おもしろすぎます。まるでコントです。

 

国家の危機管理が心配

 一連の不祥事発覚は、官邸には個々の政治家の言動を調査、把握する機能、能力がないことを示しています。日本の安全保障上、こんな状態でいいのか、心配ではあります。ロシアなどのように、権力者直属の情報機関が力を持っている国にも住みたくはありませんが、今の状態は平和ボケが過ぎるようにも思います。

 脱税常習の財務副大臣などは笑い話で済みますが、こんな状態では、外国政府や外国企業の息のかかった人物が政権内に容易に入り込めそうです。カジノ中心のIRなどに躍起になっている連中は、外国勢力と密接な関係があるのではないか、疑わしいものです。怪しいといえば、効果がほとんど見込めないと言われている経済対策に、国の財政をさらに悪化させて膨大な資金を費やそうとしている首相自身の行為も不合理すぎて、怪しいものです。
 かといって情報、諜報機関が力を持ちすぎるのも困るし・・・。やはり、国民やマスコミ、ジャーナリストによる監視に期待したいと思います。

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 年末まで2か月を切りました。多くの公務員職場、一部の民間職場では、12月末日までに5日の使用を義務付けられている年次有給休暇の取得に追われています。

 10日以上の年次有給休暇が付与される人には年間5日以上は年次有給休暇を取得させなければならないこの制度、もっと拡充すべきだと思います。

 毎年、かろうじて5日の年次有給休暇を取得している人たちが、みんな仕事が好きで休みたくなどないと考えているわけではないでしょう。年休を取得しにくい何らかの事情があるはずです。

 周囲に迷惑がかかるから遠慮している、取得しようとすると上司から嫌な顔をされる・・・。

 そんな状況の職場では、義務年休が有効です。「5日休まなければならないので、来週の金曜日に年休をお願いします。」など、義務年休を口実にすれば、気弱な人でも堂々と休めます。違反者がいた企業には、違反者一人当たり30万円以下の罰金が科されますから、拒むことなどできません。自分の部署から違反者を出した管理職は、責任問題になってしまいます。

 

もっと強化を

 この義務制ができたのは、日本の年休取得率が低いことを是正する目的でした。したがって、最大20日付与される人に対して、たった5日の取得で満足していいはずがありません。もっと休ませなければ、日本の職場の組織風土は変わらないでしょう。

 私は、取りあえず、10日を超える年次有給休暇を付与された人は、その2分の1(1日未満の端数切り上げ)以上の取得を義務付けるべきだと思います。

 付与が10日未満の人は、所定労働日数が週4日以下の人で、繰越分の蓄えも十分ではない場合が多いと思います。おそらく、病気など不測の事態に備えて、早く繰越分を蓄えたいでしょう。したがって、付与が10日未満の人には、前期からの繰越分の2分の1以上の消化を義務付ければいいと思います。例えば、前期からの繰越分6日、今期の付与8日、計14日の年休を持っている人は、前期からの繰越6日の半分、3日の取得を義務付けるのです。

 この人は、仮に1日も年休を取得しなかったとしても、来期に繰り越せるのは今期分の8日だけです。前期からの繰越分は来期には繰り越せず、時効で消滅してしまいます。

 

 労働基準法でこのような対策が実施されれば一番いいのですが、厚生労働省の腰が重い場合、事業所が独自にルール化すれば、職員は喜ぶと思います。

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