パーティー券の裏金問題に端を発した自民党のコップの中の嵐は、報道を見ている限り、今のところ岸田首相の圧勝です。安倍派の幹部は求心力を失い、他の派閥のほとんども力を失い、麻生派だけが辛うじて一応の結束を保っている感じでしょうか?
岸田派も解散ですが、そもそも第4派閥であり、失うものは多くありません。
今後は?
しかし、国民からの支持が極めて少ない岸田政権を今まで支えてきた勢力が、消滅してしまったことも事実です。しかも、今まで支えていた連中の中には、岸田氏に恨みを抱いている人も多いでしょう。今後、誰が政権を支えるのか?
何かきっかけがあれば、党内で倒閣の動きが表面化して、あっという間に政権が倒れてしまう可能性もあるでしょう。その時、岸田氏の手から落ちた政権を拾うのは、菅氏か他の誰かか?
自民党には期待できない
自民党内での政治改革の議論を見る限り、期待できそうにありません。議論の内容は、「改革」の名に値しない小手先のものばかりです。
企業団体献金の廃止(政治資金パーティー券の企業団体による購入も含む。)、陣中見舞いなどの政治家同士のカネのやり取りの禁止、政治活動収支の完全公開、連座制など、最低限これくらいは完全に実施していただかなければ、「改革」とは言えません。
国会議員に月額100万円支給される「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)で、議員としての政治活動には十分すぎるでしょう。これ以上欲しがるのは、強欲というものです。今は、自分の考えを発信することなど、カネをかけずにできるし、雑務も公設秘書で十分でしょう。
これだけ至れり尽くせりの待遇でありながら、さらにカネ集めばかりしているような議員は、国民にとって有害無益なので、不要です。
次の国政選挙まで、有権者には今の自民党の姿をしっかりと記憶しておいていただきたいものです。
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