私が本書のことを知ったのは、約1年前、本書の出版などを理由に著者が日本共産党を除名になった報道によってでした。
「やはり共産党が統一地方選挙で惨敗」 参照願います。
さらに先月、党大会であの除名処分を批判した勇気ある地方議員に対して、田村氏(直後に委員長に就任)がパワハラ発言をし、その発言に対して地方議員の間で批判が広がっていることが報じられたことで、本書を読んでみようと思いました。
「日本共産党に失望」 参照願います。
私自身は党員でも党友でもありませんが、県職員時代には知り合いの県会議員に頼まれて赤旗日曜版を購読していたこともあり、比例区などでは共産党に投票することもある、いわゆる「リベラル」だと思っています。共産党の動向には少し関心を持っています。
本書は、「ヒラ党員が党首公選を求めて立候補する理由」という副題が示すとおり、党員による党首選挙を求める内容です。その主張に具体性を与えるため、認められれば著者自身が立候補することを言明し、自衛隊・安保問題など主要な論点についての所信も披露されています。正直に言って、共産党の党首選挙にはあまり関心がありませんが、自衛隊・安保問題に関する著者の考えはとても参考になりました。
例えば、核抑止力の問題について、日本が核攻撃された時に米国が自国も核攻撃される危険を冒して反撃してくれるかどうか、著者は懐疑的です。エマニュエル・トッド氏も同様で、それゆえにトッド氏は日本も核を持つべきだと主張されます。著者は、「核抑止抜きの専守防衛」を主張されます。詳細は割愛しますが、私は説得力を感じました。
また、自衛隊についても、専守防衛に徹する限り合憲という主張です。共産党は昔から、旧社会党のような非武装中立などという非現実的な主張はしてきませんでしたが、著者の主張もその流れにあると感じました。
著者が党首公選を主張されるのは、それによって共産党内の意見の違いを可視化し、外部からも見える形で議論することで、党の活性化を図り、同時に国民の間にある「共産党は怖い」というイメージを払しょくすることが主な目的のようです。たしかに、外部から見える形で議論し、中国やロシアとは違うこと、暴力革命などするはずがないことを国民に示すべきでしょう。
著者は、大学在学中から約半世紀も共産党員として活動し、党の政策委員会で安保外交部長も務めたこともある方です。本書にも共産党に対する著者の熱い思いが溢れており、なぜ本書が除名の理由になるのか、全く理解できません。共産党内でも意見の違いがあることを暴露してしまったからでしょうか?だとすれば、やはり共産党は怖い?
共産党幹部が考えを改め、正常な党に回帰してくれることを期待します。
![]()
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。
サイト案内(目次)へ