当初は党則で定める処分で重いほうから4番目の「選挙での非公認」で幕引きを検討していたようですが、一部の安倍派幹部には2番目の「離党勧告」も検討し始めたと報じられています。裏金問題の処分として「選挙での非公認」では、過去の処分例と比較しても、どう考えても軽すぎてアンバランスです。
岸田首相のジレンマ
一連の裏金騒動で安倍派はほぼ壊滅し、岸田氏の後釜を狙っていた安倍派幹部は後継候補から脱落しました。二階氏も再起不能で、影響力の保持は無理でしょう。結局、自民党は焼け跡のようになり、その中で岸田首相の一強のような、奇妙な状況になっています。
競争相手を葬ったことは岸田氏にとって歓迎でしょうが、同時に、これまで政権を支えてくれていた後ろ盾を失ったことにもなります。
裏金の調査を徹底的にやって厳しい処分をしなければ有権者の支持を失い、厳しい処分をすれば自身を支える基盤が崩れる・・・。結局、そもそも悪い奴らが作って支えていた政権ということでしょうか?
おそらく、岸田氏は中長期的な戦略に基づいて動いているわけではなく、その場その場を切り抜けることを繰り返した結果、今の八方ふさがりの状況になっているのでしょう。自民党内の争いごとならそれでもいいのですが、国の政策が当面の選挙だけを考えたその場しのぎのものでは困ります。
また、今回の安倍派幹部の処分方針の変化を見ても、この人は、情報を少しずつ漏らして世間の反応を見ながら修正しているようです。メディアや我々一般人も、面倒でもダメ出しを続けていかなければなりません。
やはり、この人には国の将来は任せられません。どこかに、高い志と実行力を持った政治家はいないのでしょうか?
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