地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2024年06月

 6月15日のマスコミ各社の報道によると、今年6月に年1回の定時株主総会を開く上場企業のうち、株主提案を受けた企業が過去最多の91社に上ることが分かりました。受けた議案数は最多に並ぶ合計343です。三井住友信託銀行の7日時点の集計とのことです。

 株式を大量保有する投資ファンドなどの機関投資家が、企業価値を向上させる改善策を要求するケースが多いとの分析です。

電力会社の株主提案

 私は、36歳の若手県庁職員の時に株式投資を始め、今も趣味として株主優待を中心に楽しんでいます。電力会社の株は、福島の事故までは安定した資産株だと思われていたので、私も何社か買っていました。福島の事故の影響で、東京電力はもちろん、他の電力会社の株価も暴落し、一時は私も多額の含み損を抱えましたが、今は癒えています。

 電力会社の株主総会は、昔から原発反対派の株主からの株主提案がたくさんあります。おそらく、福島の事故のころからでしょう。

 北海道電力には、定款に「原子力事業を含む不採算事業の廃止」の章を新設することや、「核燃料移動・泊発電所の稼働等、重要決定に関する事前合意の義務化」の章の新設など、9件の株主提案があります。

 東北電力には、定款の「目的」の条文に原子力発電は行わないことの明記を求めるもの、能登半島地震を踏まえて女川原子力発電所の耐震安全対策等の見直しを定款に書き込むこと放射性廃棄物等を増加させないことを定款に書き込むこと等、5件の株主提案があります。

 中部電力にも、原子力事業の廃止浜岡原子力発電所の廃止などを定款に記載するよう求めるものなど、6件の株主提案がされています。

 また、各社で、顧問や相談役(退任した社長、会長など)の廃止を求めるもの取締役などに対する報酬の個別開示を求めるものも目立ちます。

 それらの株主提案については、取締役会の反対意見が付されています。

特に北海道電力の電子行使はインチキくさい

 近年、大きな会社の株主総会の議決権行使書にはほとんどQRコードが付いていて、それをスマホで読み込むと簡単に議決権を行使(電子行使、スマート行使)できます。

 中部電力などは、最初の画面で、「会社提案の全ての議案を賛成、株主提案の全ての議案を反対」か、「個別に賛否を入力」かを選択するようになっています。つまり、取締役会の意向どおりに議決権行使をするのが簡単です。これでもかなりアンフェアだと思いますが、北海道電力のはもっとひどく、詐欺っぽい感じです。

 北海道電力のスマート行使の最初の画面は、「すべての会社提案議案について賛成する」か、「各議案について個別に指示する」か選択するようになっています。私は、「すべての会社提案議案について賛成」した上で株主提案議案については個別に判断しようと思い、こちらを選択したら、株主提案議案についてはすべて反対することになってしまいました。株主提案議案について何も聞かずに勝手に「反対」にしてしまうのは、明らかにシステムの欠陥です。ただこれは、おそらく北海道電力のミスではなく、この総会業務を受託しているみずほ信託銀行のミスでしょう。このシステムは、受注している信託銀行ごとに同一になっているようですから。

 いずれにしても、電力各社は、株主提案を真剣に検討する気はないようです。

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 令和6年6月から始った定額減税支給する給与の明細にいくら減税されているのかを明示しなければならないこととされ、企業の経理担当者等が四苦八苦しました。私もその一人ですが、6月14日までに準備を終え、6月の給料支給に間に合いました。

 一方、既に68歳で、パートで働いて給与も少ない私は、年金もいただいています。その年金でも定額減税が行われます。

年金の源泉徴収

 定年まで県庁職員だった私は、それまでに掛けていた厚生年金相当の分を地方職員共済組合から支給されます。また、国民年金分と定年後に5年間フルタイムで社会保険の加入者として働いていた分の厚生年金は、日本年金機構から支給されます。

 1か所から受ける年金が年額158万円(65歳未満の人は108万円)を超えると、支給の際に所得税が源泉徴収されます。公務員OBの私の場合、日本年金機構からの年金はこれに満たないので、源泉徴収されていません。しかし、地方職員共済組合からの年金はこの基準を上回るので、これまでは1回の支給(2か月分)で8千円以上源泉徴収されていました。

 それが、6月14日支給分の明細を見ると、控除欄に所得税0円と記載され、裏面の説明書きには、「令和6年6月からの所得税額は、定額減税後の税額を記載しています。」と書いてあります。本来の源泉徴収額がいくらで、いくら定額減税されたのかが分からない明細になっています。

 日本年金機構の「年金振込通知書」の様式も同様で、所得税額が0円と表示され、注書きで「令和6年6月からの所得税額は、定額減税後の税額を記載しています。」とあり、裏面に定額減税が一人3万円という説明があるだけです。具体的に今回いくら減税されているのか分かりません。

 公的年金については、定額減税の具体的な金額は、各支払者から翌年初に発行される源泉徴収票で表示されるだけのようです。

給与との扱いの差

 給与支払者に対しては、6月以降の支払の際に源泉徴収税額がいくら減額されているか明示することが義務付けられています。それが、年金支払者には義務付けられていないようです。この扱いの差は、何なのでしょうか?私は、そもそもこんな明示は不要だと考えてはいるのですが、不公平な感じがします。

 普通に考えれば、民間企業に対してさえ厳しく義務を課しておきながら、公的機関である年金支払者に対して緩めることは変です。年金機構等にも明示義務を課せば、膨大な事務になったかもしれませんが、民間事業者も同じことです。老人はどうせ分からないから知らせなくてもいいということでもないでしょう。

 日本年金機構や各共済組合にはお友達がいるからでしょうか?民間企業で対応させられた一人としては、政府は身内に甘いという印象を持ってしまいます。

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 政府は6月11日、経済財政諮問会議を開き、経済財政運営の基本となる指針(骨太の方針)の原案を公表しました。月内の閣議決定を目指しているとの報道です。

 記者会見に臨んだ岸田首相は、この方針の骨子として、「人口減少下でも1%を安定して上回る実質経済成長率を実現」「基礎的財政収支(PB)を2025年度に黒字化する財政健全化目標の堅持」「物価を上回る賃上げに向け、あらゆる政策を総動員」などを謳いあげました。例年、勇ましい言葉は踊っていますが、やっていることはちぐはぐで、実行が伴っていません

 PBの黒字化などといいながら、無意味な定額減税などをやって企業から恨まれてみたり・・・。

 「賃上げにあらゆる政策を総動員」という言葉も聞き飽きましたが、昨年の最低賃金も、結局は中小・零細事業者の圧力に負けて中央審議会の引き上げは遠慮がちでした。危機感を抱いた都道府県の審議会ががんばりましたが、本来は政府が主導して中央でもっと思い切った上昇をすべきだったでしょう。

 「最低賃金引き上げ競争」 参照願います。

 人口問題が日本の最大の課題です。労働力の再生産、つまり夫婦二人で働けば子供二人を育て上げられる程度の賃金を最低賃金とし、それを支払えない事業者は労働市場から退出していただくしかないと思います。「骨太の方針」というからには、そのくらいの思い切った戦略を描いてほしいものです。

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 都議会定例会の最終日の6月12日、小池都知事が本会議に出席して、知事選出馬を宣言したことが報じられています。この中で小池知事は「都知事を務めて2期8年、新型コロナウイルスとの闘いや東京オリンピック・パラリンピックの開催など歴史に残る数々の都政に全身全霊をかけて取り組み続けた。さまざまな分野で東京に確実な変化をもたらしている。」等、実績を自画自賛して3選出馬を表明したとのことです。

 立候補を表明している人は、NHKの調べなどでは既に50人ほどもいて、ポスター掲示板の枠不足が懸念されています。目立ちたがりが多いのですね~。選管の皆さまは大変です。ただ、メディアによると、蓮舫氏と小池氏の事実上の一騎打ちという見方が多いようです。

あまり関心がわかない

 私は東京都民ではなく、選挙権はありません。加えて、応援したい候補もいないので、イマイチ関心がわきません。一騎打ちといわれている二人以外のことは、ほとんど知りません。

 ただ、ここで自民党にさらなる打撃を与えるべきだという考えはあります。また、小池氏については、本当は国政に野心を持ちながら学歴疑惑で頓挫し、都知事残留を狙っているのだろうという否定的な心情、外国政府に弱みを持つ人物を要職に据えておくべきではないという気持ちもあります。ただ、蓮舫氏を上司に持つと都庁職員が大変そうだという気もします。過去の事業見直しの際の態度は、好感を持てませんでした。

エネルギー施策に関心

 私は、小池氏が新築住宅等に太陽光発電装置設置を推進している施策には賛同しています。蓮舫氏が、立憲民主党などの原発反対の姿勢を維持し、東京で再生可能エネルギーの推進に取り組むことを期待しています。
 出生率が低く「ブラックホール型自治体」と言われ、エネルギーも他の地方に依存している東京都知事として、地方への悪影響をいかに抑えるか、今後公表されるであろう政策に注目しています。

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 6月10日(月)の毎日新聞の報道によると、北朝鮮の金正恩の妹、金与正(キムヨジョン)が9日夜、韓国が約6年ぶりに北朝鮮への宣伝放送を実施したことについて「汚くて幼稚な仕打ちを強く糾弾する」と激しく反発しました。北朝鮮国営の朝鮮中央通信が報じたようです。

 思わず吹き出しました。彼女、なかなかユーモアのセンスがあるようです。久しぶりの愉快なニュースでした。

 

 汚物をぶら下げた風船を飛ばすなどというガキっぽいことをやっている奴が、相手のことをよりによって「汚くて幼稚」とののしる!コメディーのようです。私は別に韓国の肩を持つわけではありませんが、宣伝放送をすることと汚物風船を飛ばすことのどちらがより「汚くて幼稚」か比べれば、汚物風船の方が圧倒的に「汚くて幼稚」でしょう。

 金与正には、それを理解する正常な感覚が欠けているということでしょう。それは恐らく、誰も彼女に逆らわないという特殊な環境で育ったためだと思います。彼女の周囲にいるたたき上げの幹部の中には、こんなことを言うと世界中から笑われることを知っていた人もいたでしょうが、そんな指摘をすることは自殺行為なのでしょう。

 ぶら下げているのがゴミだとしても、そんな風船を飛ばして遠方まで届けるには、それなりに費用、手間がかかったでしょう。餓死者が出ているような国で、そんな下らないことにカネや手間をかける・・・。愚かなことです。

 北朝鮮の国民にも、このような行為の馬鹿馬鹿しさが分かるでしょうから、彼女らは自分たちの墓穴を掘っていることになります。

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