9月27日、石破氏が決選投票での大逆転で、自民党の総裁に選出されました。おそらく、これが自民党にとってのベストな選択でしょう。安倍政権下で冷遇され続けていた石破氏が総裁に就任することにより、疑似政権交代のような雰囲気もあります。
国民は、森友、加計学園、桜を見る会、旧統一教会との深い仲、とどめは裏金問題と、安倍派を中心とする不祥事に呆れ果てていました。経済面でもアベノミクスの失敗が明確になってきたこともあって、国民は安倍政治を引きずる自民党にうんざりしています。そんな世論を意識した自民党内の危機感が、石破新総裁を生んだのでしょう。
今の状況で、推薦人に裏金議員を並べ、安倍政治の継承を主張する高市氏が総裁になったりすれば、中道的な国民は自民党に愛想を尽かしたでしょう。
野党は戦いにくくなった
立憲民主党などの野党からすれば、高市氏が総裁になっていたら攻め口がたくさんあって、戦いやすかったでしょう。地方党員の人気も高く、不祥事続きだった安倍政権と距離を置いていた石破氏が総裁になったことで、野党は戦いにくくなったと思います。自民党員でも党友でもない私ですが、今回の候補者の中では、石破氏が最も良かったと思います。
新総裁はすぐに決断を迫られる
新たな事実が判明した旧統一教会の問題、ほとんど事実関係が明らかになっていない裏金問題で、新総裁が国民の納得するような対応を取れるかどうかが、すぐに問われるでしょう。
ここで裏金や統一教会についての再調査に後ろ向きな様子を見せてしまえば、来るべき総選挙で自民党の惨敗は確定的です。野党に言われる前に、国民が納得するよう様々な不祥事の解明と、関わった人の処罰をやっておくべきだと思います。
にほんブログ村 ご覧いただきありがとうございます。
サイト案内(目次)へ