地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2025年04月

 新潟県議会は、4月17日(金)、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票を求めて住民団体が直接請求を行っていた条例案について、否決しました。県議会の議席の約6割を占める最大会派の自民党が反対したためです。予想していたとおりです。

 「新潟県の県民投票条例直接請求に注目」 参照願います。

 条例案の提出に当たっては、花角知事が「再稼働に『賛成』か『反対」かの二者択一の選択肢では、県民の多様な意見を把握できない」との意見を付けていました。自民党県議らの反対理由も知事と同様のようです。

 しかし、この反対理由は、問題の先送りに過ぎません。知事は、いずれ再稼働を認めるか認めないかの二者択一の選択を迫られるわけです。こんな意見を付けたら、あとで困りそうです。こんな意見を付けた以上、住民の多様な意見を吸い上げる方策を講じなければ、判断を下せないでしょう。国が新潟県議会自民党に、県議会の議論で決着させることを求めているとの報道もありましたが、「県議会での議論」などは、県民投票よりさらに住民の意見を反映できないので、論外です。県議会で議論する必要はあるでしょうが、そこで決定していいような軽い問題ではありません。

 記者会見での新潟県知事の言いぶりを聞いていると、知事はおそらく知事選の直前に再稼働を認めるという意見を表明し、知事選で「信を問う」形を取ろうとしているような気がします。

 しかし、知事選や議員選挙をワンイシュウで行うことは適当ではないと思います。「花角知事は支持しているが再稼働には反対」という人も間違いなくいるはずです。二者択一が問題だと考えるなら、「再稼働を容認」「どんな対策を講じようと絶対安全とは言えないから再稼働は認めない」「現状では再稼働は容認できない」の三択にすればいいでしょう。また、県民投票に要する費用が8億円以上などと問題にする意見もあるようですが、知事選や県議選と合わせて実施すれば、かなり節減できそうです。

 知事選などではなく、原発再稼働の是非に絞った県民投票で判断すべきでしょう。

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 4月15日、兵庫県の斎藤知事の内部告発文書をめぐる百条委員会の委員を務めていた県議会議員の丸尾氏が誹謗中傷する内容のメールを大量に送りつけられ業務を妨害されたとして、警察に被害届を提出しました。警察は、これを受理したということで、捜査を進めるものと思われます。

 丸尾氏によると、先月31日以降、特定のメールアドレスから「自殺しろ」とか「ゴミ野郎」などという内容のメールが大量に届くようになったとのことです。しかし、百条委員会の調査報告も第三者委員会の調査報告も終わっているこの時期に、なぜこのような犯罪をするのか、理解に苦しみます。何か隠蔽しておきたいことがあるのでしょうか?

 百条委員会の元委員長である奥谷議員にも先月末から大量に誹謗中傷のメールが届いていて、奥谷氏も警察に相談しているということです。

 兵庫県警はこの際、竹内元県議の自殺の原因になった誹謗中傷も含め、徹底的に捜査して、どんな連中が何を目的としてこんなことをしているのか、解明していただきたいと思います。このような連中が厳罰を受け、世間の目にさらされなければ、同じようなことがまた起こってしまいます。

 兵庫県警を応援しています。

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 知り合いからの電話はほとんど携帯に移行し、固定電話にかかってくるのはセールスの電話や迷惑電話ばかりになっています。そこで我が家では、固定電話を常に留守電に設定しておき、必要な電話だけ応答するようにしています。そんな家庭も多いと思います。

 先日、総務省電波監理審議会を名乗る自動音声の電話がありました。間違いなく、詐欺電話でしょう。

 「総務省からのお知らせです。こちらは総務省電波監理審議会です。」で始まり、今使っているこの電話が、あと2時間以内にすべての通信を遮断するなどとアホなことを言い、希望すればオペレーターにつなぐのでダイヤル1を押してくださいなどと誘導しています。

 自動音声でかけまくり、数百人に一人でも引っかかる人がいればラッキーといったところでしょう。

 オペレーターにつながったら、オペレーターがどんな与太話をするのか聞いてみたい気もしますが、電話代はおそらくこっちの負担になるでしょうから、断念しました。

 こんな詐欺がはびこるのは、通信費が無料同然だからです。電話やメールのかけ放題プランなど禁止したほうがいいと思います。1通話5円程度の料金にすれば、こんな詐欺は成り立たないでしょう。

 私も今の契約期間が終わったら、我が家の固定電話を廃止しようかと考えています。かかってくるのは、こんな電話や、不用品を買い取りますなどという電話ばかりですから・・・。
 警察は、騙されたふり作戦で摘発しようと思えば、こんなのは簡単に摘発できるだろうと思うのですが・・・。こんな犯罪に対して、「おとり捜査」をしても誰も非難しないでしょう。

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 トランプ関税の騒動が長引いて日本経済が大きな打撃を受けた場合、公務員に対する世間の風当たりが強まることを元公務員として危惧しています。いつも景気後退局面では公務員の給与等に対する風当たりが強くなるのですが、多くは公務員の給与等の動向が民間から概ね半年遅れる制度になっていることを知らないことから生じています。

 公務員の給与は、毎年4月下旬から6月にかけて人事院が都道府県等人事委員会の協力を得て実施する民間給与等実態調査の結果に基づいて行う勧告で決められます。

月例給は

 月例給については、4月分が調査対象です。今年は民間で大幅な賃上げで、初任給も大幅に上昇したようなので、かなりのアップになっていそうです。4月の月例給には、このトランプショックはまだ反映されていないでしょう。

 しかし、人事院が給与勧告する8月、各人事委員会が勧告する10月、各自治体が給与条例を改正する12月には、このトランプ関税の影響で、民間企業が非常に厳しい状況かもしれません。そんな中で、公務員の給与が大幅にアップする・・・。

期末・勤勉手当は

 期末・勤勉手当については、民間で昨年8月から今年の7月までに支払われた(又は支払われる予定の)賞与や特別給を調べ、それにバランスさせて公務員の今年6月と12月の期末・勤勉手当の支給月数を決めます。その対象期間のうち今年の3月までは、民間の賞与も大盤振る舞いでした。物価手当などを臨時で支給した企業も多かったようです。今年の6,7月の民間賞与は急ブレーキがかかるおそれもありますが、前半が好調だったので、そこそこの水準になりそうです。

 民間が非常に厳しい状況の時に、公務員の期末・勤勉手当だけが突出する可能性もあります。

 公務員が不当に高い給与をもらっているわけではなく、単に民間の動向から半年ほど遅れているだけなのですが、その辺を正しく理解していただくことは、なかなか難しいかもしれません。
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 4月9日にトランプの相互関税が発動され、日本にも24%の課税が開始されましたが、10日の朝のニュースで、トランプ大統領が、それを90日間一時停止すると発表したことが報じられました。世界中が驚き、暴落していた株価も急激に値を戻したようです。

 米国と交渉の姿勢を見せている国には相互関税の上乗せを一時停止して10%にし、報復関税等で応戦した国にはそのまま、特に中国に対してはさらに上乗せして125%にするとのことです。

 これには、大きく二つの解釈ができるでしょう。一つは、米国内での株価暴落や市民の反発が予想以上に大きかったことによる後退(腰砕け)、もう一つは、初めから各国と有利に交渉するためのブラフだったという考えです。

 「私はみんなちょっと過剰に反応しているなと思ったんだよ。みんなちょっと神経質になりすぎ、怖がりすぎだ。」というトランプ発言からは、軌道修正と考えられますが、この軌道修正も最初から選択肢に入っていたのだろうと思います。

 いずれにしても、世界が振り回されています。それは、この男は何をやらかすか予想できないという悪評からでしょう。

 日本も、一息ついているわけにはいかず、これからの交渉が大変そうです。トランプを一応満足させるだけのお土産を用意できるか?

 農産物については、日本の食糧自給率をこれ以上下げるわけにはいかず、他の国からの輸入を米国からの輸入に振り替えるような何らかの措置を講ずる?

 為替を円高に誘導するよう米国と協力することができれば、日本の一般国民にもメリットがありそうですが・・・。
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