地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしています。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2025年06月

 2025年7月の参議院議員選挙は、三連休の中日(なかび)、20日(日)に決まりました。連休の中日というのは、異例なようで、野党は、石破政権が投票率を下げることを狙ったと喧伝しています。投票率が下がると、固い組織票を持つ与党が有利になるからという理屈です。

 その予測が正しいか、私は疑っています。公明党はともかく、自民党の組織票など、それほど堅いものかどうか?労働団体や共産党の組織票の方が堅そう?

 無党派層の浮動票を狙っていた陣営には不利に働くかもしれませんが・・・。

期日前投票の推進を

 連休の中日だと、休暇で旅行に行く人たちが投票しないのではないかという心配は確かにあるでしょう。そこは、選挙管理委員会等ががんばって期日前投票に誘導しなければなりません。「期日前投票」は、投票日にどこかに遊びに行く予定でもOKであることを有権者にアピールしなければなりません。投票率が下がることを政権が期待しているなら、それを覆してやりたいものです。

 真面目な人は、仕事の都合なら期日前投票はできるけど、遊びの都合ではダメだと思っているかもしれません。「遊びでもOK」であることを周知しましょう。投票できる期間は、公示日の翌日から投票日の前日までなので、参議院選挙の場合は16日間もあります。
 私は、夜遅くまで開票速報を楽しめるので、翌日が休日の日が投開票というのは、歓迎です。
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 6月26日、地域のJAがコメ農家に提示する2025年産のコメ出荷価格が60キロで2万円台に乗る見通しであることが報じられています。昨秋、24年産の銘柄米が60キロ1万円台後半が中心だったとのことで、それを上回る水準です。この価格では、小売の販売価格は、5キロで4千円前後が見込まれ、高止まりしてしまうようです。

食料安全保障をどう考える?

 食糧自給率を高めなければならないことに異論はないでしょう。食糧自給率を高めるには、日本で収穫できるコメへの需要を高め、それを国内で自給しなければなりません。

 コメが高いからパスタやうどんを食べるなどという状態を許容してはいけないのです。小麦の国際価格が安いのは、米国などの先進国が、食糧安全保障のために農家への所得補償などを行って平年はジャブジャブと余るほど生産し、余剰分を輸出しているからのようです。そうしておけば、凶作の年でも輸出を控えれば自国民は飢えさせずにすみます。身勝手な戦略だとは思いますが、大切な食料の問題なので、やむを得ません。

 日本もそれに対抗し、カロリーベースでコメが最も安い状態にしなければなりません。

今の状態は危険

 今年の秋もコメが5キロで4千円ほどもするのでは、国民のコメ離れがさらに進んでしまいます。そんな状態で、小麦が世界的に不足した場合、日本人が飢えてしまいます。日本の経済力が以前のように強ければいいのですが、アベノミクスで凋落した日本の円では、他国に買い負けてしまいそうです。

 米作りから撤退する農家が続出しているようです。人口減少と高齢化で農家が減るのは仕方ありませんが、その農地を荒れ地にさせず、担い手にスムーズにつなぐことも必要です。
 政治家は、目先の選挙のことばかりでなく、食糧安全保障に真剣に取り組んでいただかなければなりません。選挙目当てに目先の人気取り対策しか考えないような政治家は、不要です。
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 私は、選択的夫婦別姓、企業・団体献金の廃止等の問題では、野党側の主張に賛同で、どちらかというと野党の政策を支持することが多いのですが、最近は状況が異なっています。ガソリン税の暫定税率の廃止には反対で、消費税の減税より給付金の方がいいと思っており、与党側に賛成しています。

ガソリン税など下げない方がいい

 私もマイカーがなければ不便な地方在住で、マイカーも保有しています。だからガソリンが安くなれば助かるのですが、温暖化抑制のためにガソリン消費を減らさなければならない時に、ガソリン価格を下げるべきではないと思います。ガソリン価格を下げて消費を促し、温室効果ガス削減をどうやって実現するのでしょう。

 本当に生活に困窮している人はマイカーなど持っていないので、物価高対策としてもダメな政策です。ガソリン価格を下げて最も恩恵を受けるのは、燃費の悪い高級車に乗っているぜいたく層やトヨタなどの自動車メーカーでしょう。

消費税減税より給付金がいい

 消費税減税でメリットが大きいのは、たくさん消費する高所得世帯です。低所得世帯はそもそも倹しい生活をしているので、相対的に少ない恩恵しか受けられません。減税対象を食料品に絞っても、同じことです。

 その点、定額の給付金なら、低所得世帯も同額が給付されます。高所得層にとっては一人2万円など、鼻で笑うような金額でしょうが、ギリギリの生活をしている世帯にとってはありがたい金額でしょう。子供などに手厚くしたのもいいことです。
 また、消費税を変更すると、全事業所に膨大な手間が生じます。大迷惑な話です。一年限りだとか、毎年手間をかけさせるなど、とんでもない話です。将来の財源不足が確実に予想されている中で、消費減税などしない方がいいと思います。
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 2025年6月22日に投開票があった東京都議会議員選挙、おおむねメディアが伝えていた空気のとおりになりました。

知事与党は明暗がくっきり

 小池知事の与党と言われる自民、公明、都民ファーストは明暗が分かれました。自民党の歴史的大敗は、都議会でもカネの問題が噴出していたので、当然です。同じく国政与党の公明党も、全員当選を狙って候補者を現有議席より減らして臨んだのに3人も落選したのは、自民党に足を引っ張られた面もあるでしょう。

共産党の衰退が目立つ

 都民ファーストの躍進、再生の道(石丸新党)の全滅、国民民主党の失速も、メディアが伝えていた雰囲気のとおりでした。

 事前の報道ではあまり取り上げられる場面がなかったので、私は何も予測していなかったのですが、共産党も19議席から5議席も減らして14議席になりました。大敗と言うべき数字でしょう。結果が出てみれば、「やっぱり!」という感じです。

 共産党の凋落に歯止めがかからないのは、党首公選等を世間一般に訴えた党員を除名してしまった騒動に端を発した一連のゴタゴタの影響でしょう。あの議論を封殺する姿勢が、「リベラル」系のマスコミにも批判され、私を含むリベラル系市民(私は保守系リベラル)からそっぽを向かれてしまったのだと思います。

 選挙後の会見で小池書記局長が、「非常に手応えを感じながら戦った」などと言っていましたが、今のままの体質では、主張には共感しても投票はしないでしょう。
 「共産党は党内部の改革が必要」 参照願います。

 次は参議院選挙、自民党などでもう世間から非難が集まっている候補者もいます。楽しみです。
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 表紙の題名の前に、『「休み方」を20年間考え続けた専門家がついに編み出した』『あなたを疲れから救う』というキャッチフレーズが付いています。

 著者は、休み方について研究し、「休養学」という学問を提唱して、「日本リカバリー協会」という一般社団法人の代表理事を務めておられる医学博士です。

 痛み、発熱と並んで、体の異常を知らせる三大アラートと言われる疲労ですが、軽視されがちです。本書は、疲労に対して危機感を持って対応することを提唱しています。

 本書では、「休養」を3つの大分類、7つのタイプに分類し、それを疲労の原因や本人の好みに応じて適宜組み合わせて自分が最もリラックスできる休み方を見つけることを提唱しています。その7タイプとは、「生理的休養」として「栄養」「休息」「運動」の3つのタイプ、「心理的休養」として「造形・想像」「娯楽」「親交」の3タイプ、「社会的休養」として「転換タイプ」です。寝ているだけで回復する疲労もあるでしょうが、現代人の疲労は肉体的なものより精神的なものが多そうです。たしかに、体を動かしたり気分転換をする方がリフレッシュできる場合が多いでしょう。

 とはいえ、睡眠が健康に大きく影響することは間違いなく、本書でもよい睡眠のためのノウハウ、注意事項が詳しく説明されています。私もかつて睡眠に悩み、良い睡眠のためのノウハウ本を何冊も読んでいますが、本書でそれらの復習、アップデートができました。
 睡眠を含め、しっかり休養するためには、やはり規則正しい生活、適切な栄養と適度な運動が効果的なようです。分かっていても、忙しいとなななか実行できず、仕事の効率が上がらずに悪循環に陥ってしまいます。悪循環を断ち切って好循環に持ち込めるよう、規則正しい生活を意識しようと思います。
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