地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2025年10月

 市議会解散に伴う伊東市議選(定数20)は10月19日投開票されました。当選した20人のうち、田久保市長への再度の不信任決議案について賛成の意向を示す人が19人、反対は1人だけの見込みです。31日に招集される臨時議会で決議案が再び可決され、田久保氏が失職することは確実です。

 ここまでは地元の情勢を全く知らない私でも確実に予測できることですが、この先が問題です。

 田久保氏の失職後、12月に市長選挙が行われ、田久保氏が再び立候補する可能性が高いでしょう。ただ、彼女が仮に当選したとしても、市議会は反田久保派がほとんどという状態では、市政の停滞、混乱は不可避です。告発されている罪のどれかで有罪になるかもしれませんし・・・。市のことを思えば、田久保氏は身を引いたほうが・・・。

 彼女が当選するなどあり得ないと思いたいところですが、反田久保派の候補が乱立したり、メガソーラーへの反対派と賛成派の争いのような構図を作られてしまったりした場合、思いもよらない事態にならないか・・・。

 伊東市の皆さまの良識に期待しています。
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 10月10日、農林水産省が公表したところでは、2024年度の日本の食料全体の自給率(生産額ベース)は、前年度から3ポイント上昇の64%でした。しかし、これは喜んでいいことではなく、単にコメ等の価格高騰が原因です。注目すべきはカロリーベースの自給率で、4年連続の38%だったとのことです。お寒い数字です。

 政府は2030年度までに45%への引き上げを掲げているとのことです。そのためには思い切った対策が必要でしょうが、一向に聞こえてきません。

 昨年来の「令和のコメ不足」で見えてきているのは、当然のことですが、生産者は今よりも高く売れなければ生産を続けたくない、消費者は今より安くならなければコメの消費を増やせないということです。食料安全保障のために国産米の生産、消費を拡大させるには、両者のギャップを国費で埋める以外にありません。欧米先進国では、食料安全保障のため、生産者に対する小麦の価格保証等、多額の補助をしています。

 日本もこれらの諸国に学び、稲作が魅力的な事業となる程度の補助をし、国産米の生産、消費を増やさなければなりません。

 なお、日本の米作は大量の化石燃料を消費しているので、石油の輸入がストップするような事態が起これば、今の生産量の維持すら難しいでしょう。

 「そのとき、日本は何人養える?」(篠原信)を読んで  参照願います。

 このような課題に真摯に取り組む政権、政治体制を切望します。
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 国会での首相指名選挙は、早ければ10月21日(火)にも行われる見込みと報じられていますが、それに向けて各党間の協議が進んでいるようです。焦点は、野党がどこまでまとまるかと、自民党が国民民主党や維新を取り込むことができるかのようです。

 私は、自民党が下野し、企業・団体献金の禁止等の政治改革が進むことを一応は望んでいるのですが、そうなる可能性は高くないようです。また、各党間ですり合わせが行われている政策の内容も、私にとっては反対したいものが多い状況で、どちらも応援したくありません。

人気取りの政策が多い

 ガソリン税の暫定税率の廃止もあらためて俎上に上がっていますが、温室効果ガスの排出を増やして地球温暖化を進める愚策です。また、本当に困窮している人には恩恵がほとんどなく、物価高対策としても愚策です。

 年収の壁「引上げ」も俎上に上がっていますが、多くの国民が望んでいるのは、「引上げ」ではなく、「撤廃」です。社会保険の「第三号被保険者」などという専業主婦世帯ばかり優遇して共働き世帯、単身者を冷遇する制度を廃止すれば、年収の「壁」はなくなります。あんな不公平な制度の温存を前提とした協議では、期待できません。

 また、立憲民主党の綱領にある「原発ゼロ」を撤廃するよう国民民主党が立憲民主党に迫っているようですが、そこまでして連立を組み必要はないでしょう。少なくとも国民の半数程度は原発ゼロに賛同しています。その旗を降ろしてしまっては、立憲民主党も国民の支持を失います。原発は、万一大きな事故が再発すれば、日本が壊滅しかねません。管理しきれないリスクを負うのは、バカげたことです。
 自民党の補完勢力のような党ではなく、健全な保守系リベラルを代表する政党が現れてほしいものです。
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 10月19日に投開票予定の伊東市議会議員選挙が12日に告示され、30人の候補者が確定しました。伊東市で取材活動をしている報道機関が協力してアンケート調査をしたところ、その30人の候補者のうち26人が新しい市議会で不信任決議案に賛成する意向を示しています。

 新しい市議会で再度の不信任決議、失職を回避するには最低7人の「田久保派」が当選しなければなりませんが、それができていないようです。何のために市議会を解散したのでしょう?

 田久保派を7人以上立候補させる目処も立っていないのに、市議会を解散したということです。まったく税金の無駄遣いです。信を問いたいのであれば失職して市長選挙だけ実施したほうが良かったでしょうに・・・。
 彼女のやることは、まったく合理性がありません。その場その場の感情に任せて偽りの言い訳をし、行動しているようです。合理的な判断、行動ができない人が、市長として適格性があるとは思えません。
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 ふるさと納税制度を巡って総務省が泉佐野市を執拗にいじめていますが、今回もまた泉佐野市の勝訴になりました。
 
「ふるさと納税の最高裁判決で泉佐野市が総務省に勝訴!」 参照願います。

この事件の経緯

 ふるさと納税制度で多額の寄付金を得たことを理由に国が特別交付税を減額したのは違法として、泉佐野市が取り消しを求めた訴訟の差し戻し控訴審判決10月9日、大阪高裁でありました。この裁判では、22年に一審の大阪地裁の判決は市の訴えを認めましたが、23年の二審の大阪高裁判決は「裁判の対象にならない」として請求を却下しました。私は、この高裁判決は変だと思い、このブログでも批判していましたが、最高裁も今年2月、裁判対象になるとして二審判決を破棄し、高裁に審理を差し戻していました。
 「泉佐野市のふるさと納税訴訟、変な高裁判決」 参照願います。 

 今回、大阪高裁でも、国の減額決定を違法として取り消した一審・大阪地裁判決を支持し、国の控訴を棄却しました。

広すぎる裁量に歯止め

 今回の判決については、私は賛成なのですが、少々意外でもありました。本件は、国側に広い裁量が認められている特別交付税に関する案件なので、高裁では審理の対象にしたうえで国の裁量を認めて市の請求を棄却する可能性が高いと危惧していたのです。

 今回、ふるさと納税制度創設時の立法の経緯に遡り、差し引くべき収入に当たらないという結論を導いた市側と高裁に敬意を表します。

特別交付税はブラックボックス

 私も県で数年担当していましたが、特別交付税は本当にブラックボックスです。今回は、「収入」が争点だったので市側が勝訴できたのでしょう。
 一方、特別な財政需要(歳出)については、災害等を除いては抽象的で漠然とした項目が多く、総務省の思うがままです。自治体側が争うことはほとんど不可能な気がします。総務省の権力の源泉です。ここにもメスを入れるべきでしょう。
 また、総務省も元々は「ふるさと納税」などという馬鹿げた制度に反対だったのですから、そろそろ廃止に向けて動いてもいいのでは・・・?
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