地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2026年01月

 1月27日(火)、衆院選が公示され、選挙戦が正式に始まりました。各政党の党首等の第一声がテレビニュースで流れましたが、それを聞いていて嫌になりました。主要政党、ミニ政党を問わず、ポピュリズムのオンパレードです。しかも、理由も根拠も示さずに断定調です。そんなに簡単に答えが見つかるような問題ならば、日本がこれほど長く低迷を続けることもなかったでしょう。

 しかも、断定している中に、すぐに分かるような明白な嘘、間違いも含まれています。「ゆうこく」の代表が、「給料は下がる、年金は下がる」と言っていましたが、一般的には給料も年金も上がっています。物価がそれ以上に上がっているから生活が苦しくなっているだけです。有権者に虚偽の内容を伝えることになり、また、そこを正確に認識していなければ、的確な対策もできないでしょう。

 「消費税は廃止一択だ」などと言っている代表もいました。課税は、応益と応能のバランスを取って公平に行う必要があり、所得に対する課税に偏ってしまうことがいいとは思えません。まして今のように、日本の財政状況を市場が危惧していて、減税や積極財政をやろうとすると円安が進んでしまい、市場介入しなければならなくなるような状況では、生活を苦しくさせかねません。そうならないという十分な説明が、どこからもありません。
 人気取りの施策、主張には騙されないようにしたいものです。
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 ニュースを見て、東京23区で家庭ごみの有料化が議論されていることを知り、「まだ有料化されていない自治体があるのか!」と少し驚きました。まだ3分の1ほどの自治体で有料化されておらず、大都市等で無料のところが多いようです。私の住む市や県内の他の自治体は20年ほど前から有料化されていたと思います。

学生時代に聞いた公共経済学から

 私が大学生だった50年ほど前も家庭ごみ処理の有料化が議論されていました。大学1年のある日、公共経済学の著名な教授の講演を聞く機会があり、そこでごみ処理の話がありました。

 「オーストリアでごみ処理を有料化した際、ウィーンの森がごみの山になったことがあります。公共経済とは、そういうものです。」

 その講演を聞いてから、私は家庭ごみの処理は無料にしておくべきだと考え、20年ほど前に地元の市が有料化した時も反対でした。しかし、産廃の不法投棄は問題になっていましたが、家庭ごみの不法投棄は特に増えはしませんでした。

早期に有料化すべき

 今は、どこの自治体も早く有料化すべきだと考えています。「燃やすごみ」の有料化に併せて、再生できる紙ごみやプラスチックごみの回収強化、生ごみの肥料化等に取り組めば、住民もごみをなるべく減らすように努めるでしょう。

 私も、市の補助をいただいて生ごみをEM発酵させる容器やコンポストを購入して生ごみは自家処理するようにし、紙ごみ等もきちんと分別している結果、「燃やすごみ」は週に5ℓ袋で一つか二つです。我が市は、5ℓ、10ℓ、20ℓ、30ℓ、45ℓの家庭ごみ用の有料袋がスーパー、コンビニ等で販売されており、すべて1ℓ当たり1円の価格です。ごみの減量が目的ですから、大きいほど割安な単価設定になどしないことは当然です。
 だから、我が家は週に5円か10円の負担ですが、マンション住まいの方は生ごみの自家処理は困難そうですから、もう少し負担は大きいでしょう。でも、環境を守るため、有料化を実施すべきです。
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 連日のように米国トランプ大統領の暴走ぶりが報じられています。ベネズエラに対して文字通り「武力による現状変更」を実行した後も、グリーンランドを手に入れるために「武力による威嚇」をしてEUを激怒させ、ダボス会議ではカナダを侮辱して激怒させました。

 これまでの世界秩序の形成に最も貢献してきたのは米国です。また、米国を中心とする現在の世界秩序から最も利益を得ているのも米国です。それをトランプが壊そうとしています。

 今のトランプの言動を喜んでいるのは、中国とロシアでしょう。これまで、彼らだけならず者扱いされていたのに、米国がならず者になりました。西側の同盟関係に修復困難なひびがひり、労せずして第三世界の支持も集めやすくなりました。米国の権威の失墜、損失は膨大でしょう。これでもまだ、米国民はトランプを大統領の椅子に座らせ続けるのでしょうか?

 日本の首相は、先進国では唯一、トランプをノーベル平和賞に推薦したようですが、日本の体面を汚してしまいました。
 私は、エマニュエル・トッド氏を尊敬しています。リーマンショックを予言したとして有名な
2002年間刊行の「帝国以後…アメリカ・システムの崩壊」でトッド氏は、「米国はもはや解決ではなく問題をもたらす。」
と指摘していました。さらにその後の「グローバリズム以後」でも「米国の腐りきった金融業界は、世界中に何の価値もない証券を売りまくった。人類史上これに匹敵するひどい詐欺があっただろうか。」と述べておられます。

 どの本だったか覚えていませんが、トッド氏はトランプ氏のことを、下品で馬鹿げた人物としながらも、反グローバリズムという点で評価し、支持していました。しかし、さすがに今のトランプを支持できるのか、トッド氏の見解を聞いてみたいと思います。
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 以前から物価高対策として消費税減税が議論されていましたが、急に衆議院解散、2月8日に総選挙が決まったことから、与野党が競って消費税減税の公約を打ち出しています。これらには大反対です。

消費減税より物価高対策を

 今の厳しい財政状況で、大規模な減税など行うべきでありません。減税するということは、国債発行、国の借金を増やすということで、日本国への信用が低下し、円安がさらに進んでしまいます。円安はさらなる物価上昇を招き、庶民を苦しめます。

消費税をやたらにいじるな!

 そもそも高市首相は、レジの改修が間に合わないとかの理由で消費税をいじることに否定的だったはずです。消費税率に変更があれば、事業者は必死になって準備して間に合わせるでしょうが、非常に迷惑な話です。私も4年余り民間企業の経理にかかわりましたが、その間、インボイス導入等があり、大変でした。

 2年間だけ食料品の税率をゼロにするなど、とんでもない話です。2年経ったらまた戻さなければならず、大変です。ああいう馬鹿げた案を思いつく奴は、実務の経験がないのでしょう。

 また、そもそも食料品等の軽減税率の制度自体、不備な制度で、廃止したほうがいいと思います。普通の外食は10%で出前、仕出し、テイクアウトが8%の軽減税率など、アンバランスです。出前などの方が外食より贅沢な行為とも思え、テイクアウトなどはプラスチック容器などで社会的な費用が増加します。

 税制は、なるべく簡素であるべきです。免税事業者の制度などもない方がよく、食料品等の軽減税率もなく一律の課税であれば、インボイスも不要です。社会全体の効率、生産性を考えれば、そうすべきです。低所得者への配慮等は、消費税ではなく、給付等で別に検討すべきです。

 政治の劣化のせいで、日本がますます貧しく、悪くなりそうです。
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 1月21日、2022年に安倍元首相を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われている山上被告(45)に対し、奈良地方裁判所は、無期懲役の判決を言い渡しました。これは他の殺人事件と著しくバランスを欠く重すぎる不当な判決です。

 最高裁判所のサイトでは、裁判員制度が施行されてから平成23年8月31までの量刑分布表が掲載されています。少し古いのですが、裁判員制度による量刑への影響を分析するための資料のようです。それによると、殺人罪については、全体で335件の判決のうち、無期が15件、死刑が3件で、合わせても無期懲役以上は5.4%程度に過ぎません。最も多いのは11年を超え13年以下の区分で43件で、大部分は20年未満です。

 したがって、被害者が多数だったり、強姦殺人だったり、悪質な営利目的だったりした以外で無期懲役になるのは、極めて異例でしょう。被害者が上級国民の場合は刑が加重されるような不文律でもあるのでしょうか?政権に忖度したのではないかと疑いたくなります。この無期判決は、社会的地位によって人の命に差をつけるものです。

 この事件は、被害者は一人だけであり、民主主義の破壊を狙った政治テロでないことも明白です。安倍氏は教団の広告塔の役割を果たしていて、被告の悲惨な過去に対して全く責任がないとは言い切れません。

 再犯のおそれなどは極めて少なく社会に与えた影響もむしろプラスです。この事件によって教団の危険性があらためて認識され、脱会した信者や信者の家族など教団の被害者が救済されてもいます。教団に恨みを抱くに至った被告の生い立ちを全く斟酌していないことも不当です。
 被告側が控訴し、判決が是正されることに期待します。

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