地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2026年04月

 トランプ大統領は以前から変ではありましたが、この4月ころからその異常ぶりに拍車がかかっています。

 彼は4月5日、自身のソーシャルメディアで、ホルムズ海峡の封鎖をめぐりイランに対し「くそったれの海峡を開けろ、この狂った野郎ども、さもなくば地獄に落ちるぞ」と、まともな人は使わない禁句を使って極めて口汚く罵倒し、7日には「今夜一つの文明が消滅し、二度と復活することはないだろう」とイランに対し脅迫めいた投稿をしました。ここまでなら以前の延長とも思えますが、12日には、対イラン戦争を批判したローマ教皇レオ14世を「犯罪者に弱腰で、外交政策もひどい」と非難し、さらに自分をキリストのように描いたAI画像を投稿し、多くの人の顰蹙を買いました。

 米国でも多くの精神衛生の専門家が、トランプ氏に何らかの精神的な問題があるのではないかと考えているようです。以前から「偏執的で妄想的」傾向や「悪性の自己愛」が指摘されていましたが、近年は判断力の低下や攻撃的な行動などを理由に、前頭側頭型認知症の兆候がみられるとも指摘されています。

 トランプを擁護する立場からは、狂人を演じることで相手に恐怖心を植え付け、交渉を有利に進める外交戦略だとする指摘まであります。いずれにしても、あの言動は正常な精神状態のものではないということです。

 さらに27日の報道では、基礎科学に関する主要な資金提供機関であるアメリカ国立科学財団(NSF)の諮問・監督を行う国家科学審議会(NSB)のメンバー22人全員を一斉に、事前の説明なく解任しました。委員の任期は6年で、全員が一斉に交代することがないように就任時期がずらされていました。解任理由や後任について、ホワイトハウスは回答しなかったとのことです。認知症という説明なら納得できます。

 彼が「核のボタン」を手にしていることは、世界にとって恐怖です。米国議会は、早急に対策を講ずることが世界に対する責任でしょう。
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 本書は、2025年10月に朝日新聞社が開催した「朝日地球会議2025」という国際フォーラムでのインタビュー、パネル討論等を記録したものです。エマニュエル・トッド、オードリー・タン、モニカ・トフト各氏らへのインタビューやパネル討論、佐橋亮、錦田愛子、望月洋嗣氏によるパネル討論等が掲載されています。

 トッド氏は地球会議の中で「(米国は)そのうちベネズエラも攻撃するかも」と発言していましたが、この予言も今年(2026年)1月4日に現実化しました。本書で述べられているトッド氏の見解は、当然ながら氏の著作「西洋の敗北」等との重複が多いのですが、別の言い方での説明などで理解が深まります。

 「西洋の敗北と日本の選択」(エマニュエル・トッド)を読んで 参照願います。

 本書の半分以上はトッド氏関係のものですが、それ以外で私が最も興味を惹かれたのはオードリー・タン氏の話です。氏のことは、台湾のデジタル担当大臣としてIT技術を使ってコロナを抑え込んだことを報道で知っていましたが、それ以外はほとんど知りませんでした。

 氏が進めているvTaiwan」というデジタルツールは、特定の政策課題について立場の異なる多くの人がソーシャルメディアを使って議論を重ね、迅速に政策を「共創」するシステムのようです。そこには誰でもアクセスし、自分の意見を表明できます。他人の意見に賛同や反対もできますが、返信や再投稿のボタンはないので、荒らし行為はできないとのことです。代わりに、自身のアバターが同調者へ近づく様子や、異なる意見の間に橋を架ける様子を見ることができます。意見の対立する者同士の間で広範な合意を得る提案をすると、「橋渡しボーナス」を獲得できるとのことです。AIがファシリテーターの働きをし、どこまでなら合意できるのか探るようです。

 日本でも、安野貴博氏が東京都知事選に立候補した際に同じようなシステムを披露し、今は東京都等でも試行が進められていることが紹介されています。この「デジタル民主主義」が進展すると、議会や政党のあり方も変化せざるを得ないでしょう。「22世紀の民主主義」という本に、「政治家はネコになる」という言葉がありましたが、そんな時代が近づいているようです。

 22世紀の民主主義」(成田悠輔)を読んで  参照願います。

 私は、安野氏の「チームみらい」について、最近生まれた有象無象の新政党の一つと思って関心がなかったのですが、ちょっと違ったようです。「デジタル民主主義2030」というサイトで彼らの取組を見ることができるので、注目したいと思います。
 ほか、日本の核兵器保有の議論や、大国が自身の「勢力圏」を露骨に主張し始めた中での中堅国である日本のあり方等の話も興味深いものでした。
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 4月17日、海上自衛隊の護衛艦「いかづち」が台湾海峡を航行しました。高市政権発足後、海自艦の台湾海峡航行が明らかになるのは初めてとのことです。当然ながら、中国は「意図的な挑発」として強く反発しています。中国の言うことに同調したくはありませんが、反発を予想していなかったはずがなく、挑発と言われてもしかたありません。

 米国等との南シナ海での合同訓練に参加するためとのことですが、そもそも南シナ海での軍事行動に自衛隊が参戦する可能性まで考えているのか不安になります。また、わざわざ台湾海峡を通らなくてもと思います。

 さらに、殺傷能力のある武器の輸出を解禁したことにも中国は反発しています。私は、国内に一定の武器生産能力を持つことは他国からの武力攻撃を抑制する効果も期待できるので、必ずしも反対ではないのですが、今の政権の姿勢の下では反対です。輸出を解禁したとしても、国際法に違反して他国に武力攻撃をするような国に対しては輸出してはならないことは日本として当然です。

 台湾海峡通過も含めて、トランプ政権の機嫌を取ろうとする意図が見え見えです。ウクライナ(実質的には米国が当事国)でもイランでも米国が劣勢なのは、米国やその同盟国の武器製造能力がロシア等と比較して劣っていることが原因と言われています。
 NATO諸国ですら今のトランプ政権には距離を置いている中、トランプをノーベル平和賞に推薦した高市氏は国際的に嘲笑の対象になっているようです。少なくともトランプ政権の間は、距離を取らなければ米国とともに国際的に孤立するばかりか、米国で政権交代があって少しまともな政権に戻った時に、相手にされなくなってしまうかもしれません。
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 読んでくださる人はさほど多くない私のブログですが、昔の記事で時々閲覧数が増えるものがあります。

 年末年始のころは、年次有給休暇の1日未満の端数の繰越に関する記事の閲覧数が多くなります。端数ごと繰り越すか端数を切り上げて繰り越すべきなのですが、あれらの記事の閲覧数が増えるということは、いまだに昔のまま端数を切り捨てて繰り越している自治体が残っているのかもしれません。

 「年次有給休暇を繰り越す際の1日未満の端数問題」 参照願います。

 2月ころから年度初めまでには、契約日付を4月1日付けに偽った契約の違法性に関する記事の閲覧数が増えます。これも、まだ違法な事務処理をしている自治体が残っているのでしょう。

 「また虚偽公文書作成の季節」 参照願います。 

 なぜか最近、年度をまたぐ前金払に関する記事の閲覧数が増えました。あんな昔(2017年4月)の記事を探し出して閲覧してくださる人がいることは、とてもありがたいのですが、あの問題、まだ決着が付いていないというこのなのでしょう。

 「年度を超える前金払って、本当に違法?」 参照願います。

 いずれにしても、昔の記事を読んでくださる人がいるのは、嬉しいことです。
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 テレビ朝日系で4月10日放送された「羽鳥慎一モーニングショー」での玉川徹氏の発言が批判されているようです。あの発言、説明不足という面はあるかもしれませんが、私は間違っていないと思います。

 アメリカとイランの協議に際し、トランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏が参加することを報じた際に、玉川氏が「トランプ家の代表として入っているとしか見えないし、ましてやユダヤ人ですよね。イランとの協議に関しては、いないほうがいいような気がするんですけど」と発言し、それが炎上しました。

 駐日イスラエル大使14日ユダヤ人であるという理由で外交交渉から排除されるべきだと示唆した懸念すべき発言について、テレビ朝日に正式な書簡を送りました」と✕に投稿したとのことです。

 しかし、この紛争は、ユダヤ人国家であるイスラエルが起こしていることが原因で、それにトランプ政権を巻き込んだものです。米国とイランが和平交渉をすることにネタニヤフ政権が反対していることも周知の事実です。そのような場に、わざわざユダヤ人であるクシュナー氏を交渉に参加させることは、イランの心証を害し、交渉を困難にさせかねません。普通は避けるでしょう。別にユダヤ人を差別した発言とは思えません。また、彼は中東でも事業を展開している実業家であり、世界の利益や米国の国益より自分やトランプファミリーの利益を優先させるのではないかという疑惑を持たれかねません。
 トランプ大統領が身内を重用する様子大げさな脅し文句特異な髪形は、まるで北朝鮮のようです。
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