地方自治日記

地方自治に誠実に取り組んできた県職員OBです。県の市町村課に長く在職したほか、出納局、人事委員会などのいわゆる総務畑が長く、自治制度等を専門分野としてきました。県を退職後も、時々、市町村職員などの研修で、自治制度、公務員制度、文書事務などの講義もしていました。 単に前年どおりに仕事をすることが嫌いで、様々な改革・改善に取り組んできました。各自治体の公務員の皆様には、ぜひ法令を正しく合理的に解釈し、可能な限り効率的、効果的な行政運営をしていただきたいと願っています。

2026年07月

 7月17日、皇室典範の改正が国会で成立しました。1947年に施行されて以来、実質的な内容を持つ改正は初めてとのことです。リベラルを自称しながら天皇や皇室を敬愛している私は、改正内容については一部賛成なのですが、改正過程は高市内閣の独善的で強引な性格を如実に示す酷いものだと思います。

女系、女性天皇

 反対していた人たちの理由の多くは、女性、女系天皇を認めなかったことのようです。しかし、この点、私は反対ではありません。この部分の改正を議論していい時期ではないと思うことが最大の理由です。今の時期、この議論をすることは、悠仁さまに対して非常に失礼な気がします。愛子天皇待望論は理解できますが、国民の人気で次期天皇を決めてしまうことには、危険なものを感じます。

 また、日本の天皇が少なくとも千数百年の間、男系で続いてきたことにも価値を感じています。性染色体であるY染色体は、父から息子にのみ伝わるもので、母親の影響を受けません。それが千年以上も受け継がれていることに、生物学的な価値を感じます。だから私は、女性天皇には賛成ですが、女系には反対なのです。

改正過程の酷さ

 共産党など4党派が反対し、立憲民主党や保守党が賛否を明らかにしていない状態の案を「立法府の総意」とすることに傲慢さを感じます。また、この「立法府の総意」は、この時点で国民の多数意見とは明らかに異なっていました。

 さらに、国会に提出された改正案には、「総意」に含まれておらず、議論すらされていない養子の子を天皇にすることまで含まれていました。これは、政権が勝手に付け加えたもののようで、騙し打ちです。こんな重要なことを勝手に加え、数の力で押し通してしまうこの政権、早く終わっていただきたい。

 その後の世論調査では、さすがに高市内閣の支持率が半数を下回ったのも当然です。今後もさらに低下し、まともな政権が誕生することに期待しています。
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 文系ですが数学は嫌いではありませんでした。でも近年は脳の衰えを感じ、危機感を覚えています。鍛え直す取っ掛かりとして本書を手に取りました。

 著者は、塾講師を経て、YouTubeで数学解説の動画をたくさん配信し、いくつかの著作もあります。

 「はじめに」の中で、塾講師のときに生徒から受けた「数学って将来なんの役に立つのですか?」という質問が紹介されています。それに対しては、数学を直接使って仕事をしている人はわずかだけれど、数学で最低限の論理力、思考力を身につけないと社会で適応することが困難になるとされます。つまり、数学を駆使して科学技術の発展に貢献する人はわずかでも、我々一般人も筋道だった考え方を身につけるために数学を学ばなければなりません。だから、公式を丸暗記してそれにあてはめて答えを出すことを訓練するような数学の勉強は、無意味です。

 私は聞いたことがありませんが、一部の塾では「はじき」「くもわ」などという呪文を教えているようです。「はじき」とは、上段に「距離」、下段に「速さ」「時間」を置いた図で、問題文から数字を拾ってこれにあてはめ、距離を求める時は「速さ」×「時間」、速さを求める時は「距離」÷「時間」、時間を求める時は「距離」÷「速さ」です。「くもわ」も同様に上段に「比べる量」、下段に「もとになる量」「割合」を並べたものです。こんなのを憶えても、捻った問題には対応できないので、本質を捉えて考えることが推奨されます。

 例題もいくつか載っています。「A、B、Cの3人が100m競走をしました。AはBに20m差を付けてゴールし、BはCに20m差を付けてゴールしました。AはCに何mの差をつけてゴールしたでしょうか?」うっかり40mと答えてしまいそうです。(正解は36m)

 数学が苦手な人の特徴8つと、それを裏返した「数学脳」に変えるための8つの心得が紹介されています。最も大事なのは、公式を覚えるのではなく、なぜそうなるのかを考えることのようです。定理や公式も、単に覚えるだけでは忘れてしまい、応用も効かないので、それを証明したり公式を導くことで、考えて工夫する力を付けなければなりません。これらのことは、私は中学生のころは実践していたので、今からでも鍛え直すことができるかもしれません。
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 福岡県議会で、吉松源昭県議会議員が2020年に議長に就任した際、自民党県議団幹部に約2000万円を支払ったと証言したことが発端となり、正副議長就任にあたり金銭授受の慣例があったのではないかとの疑惑が生じています。吉松氏は7日の記者会見で「人の弱みにつけこんだカツアゲ」と主張しています。

 受け取った側とされる中尾正幸副議長は、当時のやりとりを録音した音声データが公表されたことについて、当初はAIによる改ざんの可能性を指摘していたのに一転して自身の声と認めるなど信用性に欠ける対応です。他にも現金を支払わされたという人も出ているようで、彼がいくら金銭授受を「事実無根」と主張しても、県民の多くは信じないでしょう。

 今日(17日)の報道によれば、外部有識者による全議員への聞き取り調査は始めるようですが、疑惑の中心にいる議長は第三者委員会の設置は拒んでいるようです。これでは、第三者委員会による調査にすると都合が悪いことがあるのか、勘繰られてしまいます。不祥事発生時の危機管理としてはお粗末です。

 福岡県議会は、最近も県庁幹部職員が給与天引きで「議長就任祝い」を拠出させられていた問題、高額な海外旅行(出張?)への批判等が相次いでいます。

 「カツアゲ」「タカリ」の体質を感じます。自民党県議団には、「俺たちが議長にしてやる」のだから相応の見返りは当然、県議になるのに苦労したのだからご褒美があって当然といった気持ちがあるのでしょう。
 自民党が多数を占める他の県議会にも福岡県と同じような「ドン」がいるところが多く、福岡県ほどではなくても弊害も伝え聞いています。是正するには、数を減らすのが最も効果的でしょう。
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 先日、近所のユニクロやショッピングセンターに気に入ったものがなかったため、ネットで検索して通販でパジャマを買いました。条件は、胸ポケット付き、綿100%、長袖等です。それ以来、パソコンでネットに接続するたびに、広告としてだけでなく記事としても、関連するものが表示されて鬱陶しく感じています。もう買ったから用済みなのに・・・。

 以前、東京で仲間との飲み会があり、知らない会場だったので「木曽路」を検索したところ、その後しばらく「木曽路の株が急騰!」などという見当はずれの見出しの記事が配信されて、バカバカしく思ったこともありました。

 別の不安も湧いてきました。最近、ウクライナ関係のニュース記事でロシアの劣勢を伝える記事が多いのは、私がそれを好んでいるからではないのか?ネットのアルゴリズムで、自動的にそんなことができてしまうようです。

 テレビや新聞など、いわゆるオールドメディアに接触せず、ネット記事に依存している若者が多いことは、やはり極めて危険なことです。世論操作など簡単にできてしまいます。

 自衛手段として、「設定」でできるかぎり相手の情報収集を避けるとともに、複数のテレビニュースや新聞に情報源を求めなければならないことを実感しています。
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 伊東市の田久保前市長の学歴詐称問題をめぐって、選挙費用など約8200万円を前市長に請求するよう市に求めた住民監査請求で、伊東市の監査委員が7月2日付けで請求を棄却したことが報じられました。

 嘘を吐いた政治家が痛い目に合うことを期待していましたが、危惧していたようにこの制度はハードルが高かったようです。そもそも市が選挙費用などを支出したこと自体はやむを得ないことであり、これが違法だったとは言えません。ただ、その余計な支出の原因者に損害賠償請求をすべきであるのにそれを「怠った」ことは認められてもいいのではないかと思っていましたが、難しかったようです。

 請求人側は住民訴訟に持ち込むようですが、これも住民監査請求と要件は同じなので、同様に難しいでしょう。

市は損害賠償請求すべき

 地方自治制度に基づく住民監査請求や住民訴訟は、様々なハードルがあって難しいでしょうが、市が一般個人や法人と同じ立場で、普通に民法上の不法行為による損害賠償請求を起こしてもいいのではないかと思います。田久保前市長の故意又は過失で市に損害が発生していることは事実です。道路のガードレールを壊した人に対して損害賠償請求するのと同様に、市は前市長に損害賠償すべきです。
 嘘をついて市に多額の損害を与えた前市長が、職を失っただけで他の懲罰が科されないようでは、再発防止になりません。
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