本書は、まず、すべての人に、すぐに終活に取りかかるべきことを呼び掛けています。冒頭の部分で、死は突然にやってくること、急性心筋梗塞、くも膜下出血、交通事故などで突然死んでしまうことも珍しくないことが繰り返し説かれています。

私も全く同感です。本稿を読んでいただいている方で、まだ定年前の方も、できることから終活を始められるべきだと思います。

私も、エンディングノートを作るなど、意識して終活に取り組んでいます。私のエンディングノートは、パソコンで作っていますが、私の実務的な性格を反映し、まるで事務引継書のようです。私の死後、家族があまり困らないように、様々な手続(葬儀、相続など)の手順、資産の目録などを記し、時々改訂しています。プリントアウトもしていますが、パソコンで最新版を確認するよう、注書きしてあります。

 

本書は、弁護士兼公認会計士、税理士、生命保険会社のプランナーという3人の専門家の共著です。したがって、終活の中でも財産などに関する対策が中心になっています。死後に会社を乗っ取られないための対策、海外のカジノに預け金がある場合の対応など、私のような普通に生きてきた人間には無縁の内容も含まれていますが、そんなことも含めて、漏れなく終活するためには、参考になるでしょう。

特に、生命保険を活用することについては、参考にできる人もいるでしょう。生命保険金は、相続税法上は、法定相続人一人当たり500万円の非課税枠はあるものの、相続財産と同じように扱われます。しかし、あくまで、民法上は受取人の固有財産になり、遺産分割の対象ではありません。これを活用すれば、遺言状を書かなくても、自分の考えに近い遺産の分配ができるでしょう。

 

 本書に指摘されるまでもなく、人はいつ死ぬか分かりません。いつ死んでも後悔が少ないよう、できることから対策を急ごうと思います。

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