著者の高橋氏は、真言宗の僧侶であり、ファイナンシャルプランナー1級有資格者です。終活の中で、墓や葬儀、戒名の問題など、お寺との関係が我々一般人には面倒な場合が多いのですが、さすがにそれらの解説が具体的で、私には特に参考になりました。
本書の構成、内容
終活を3つのステージに分け、全部で29のQ&Aで、様々なケースが解説されています。
ステージ1『もうすぐ定年&現役引退の「老後ライフ初期」』には、年金、早期退職金、老後の生活費など、9つのQ&Aで、老後の準備等について解説されています。
ステージ2『親や連れ合いを見送る「先立ち期」』では、親の相続、実家の後始末、墓の移転等の問題が8つのQ&Aで解説されています。
ステージ3『とうとう自分の番の「仕上げ期」』では、エンディングノート、内縁の配偶者、自分の介護費用、ペットの終活などが12のQ&Aで取り上げられています。
参考になった!
私自身、既に意識して終活を始めており、エンディングノートも作成しています。そのため、本書で助言されている事柄のうちのかなりの部分は、実施済みであったり、そのようなトラブルを回避済みであったりですが、それでも多くの点で参考になりました。
2019年から2020年にかけて順次施行されている相続に関する民法改正の内容も概説されています。これらの改正で、私のエンディングノートも一部修正が必要かもしれません。
本書によれば、「僕が死んだら」という名前のフリーソフトが公開されているそうです。遺族がそれを起動すると、家族等への別れと感謝のメッセージが画面に表示され、その裏側で、特定のディレクトリー内のファイルがすべて削除されるそうです。なかなか気の利いたことを考える人がいるものです。
本書も参考に、優先順位を考えながら、できることから終活を勧めようと思います。
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